2020-01-08 スティービー・ワンダーレポート/アルバム別目次 スティービー・ワンダー レポート www.terrax.site スティービー・ワンダーの和声構造 ~非視覚的クオリアを活用した作曲技法~ 前回はこちらから www.terrax.site スティービー・ワンダー(Stevie Wonder, 1950年5月13日 -)アメリカのミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサー。歌のほか、様々な楽器を演奏するマルチ・インストゥルメンタリストであり、11歳の時にモータウンのTamlaレーベルと契約して以来、現在までモータウン一筋に活動する。30曲以上のU.S.トップ10ヒットを放ち、計22部門でグラミー賞を受賞、最も受賞回数の多い男性ソロ・シンガーである。 1950年生 保育器内の過量酸素が原因で、生まれてすぐ視力を失う(注;原因不明とする資料もある)。1963年 《フインガーティップス》でアルバム・デビュー。1974年 グラミー賞で「アルバム・オブ・ザ・イヤー」をはじめ5部門を受賞。 1975年 グラミーで再び主要5部門を独占。 1976年 7年間で1300万ドルというレコード産業史上の最高金額でモータウンと契約更改。1989年 「ロックの殿堂」入り。 (以上公式サイトより一部抜粋、注は別途参考文献より) キーボード、ハーモニカ、シンセサイザー、ドラムなどを自在にプレイし、多作家とも言われ、1枚のアルバムを製作するのに1,000曲の中から厳選するなど、作品の質に厳しいアーティストであるとも言われている。ソウルミュージック、ブルース、ロック、ジャズなどのあらゆるポピュラーミュージックを自身の音楽性のなかで再生産するような楽曲が天性のメロディセンスによってスティービー節とも言われる独自の節回しで展開されていく。 以上は、インターネットサイトから一般的に知ることのできる内容として引用。 スティーヴィー・ワンダー - Wikipedia Stevie Wonder - Wikipedia C O N T E N T S※リーダーアルバムより、カバー、共作も含め328曲より123曲をピックアップ。 下記リンクからそれぞれのアルバムからピックアップされた楽曲の解説ページに飛びます。 「凄みすら感じる最初期のアルバム」のページから順に読んでいくこともできます。 またアルバム曲のピックアップ数が多いアルバムは2ページ以上にわたって解説している場合もあります。ご留意ください。ページの下談に常に次のページへのリンクが貼ってあります。 アルバム1;「The Jazz Soul of Little Stevie Wonder」(1962) アルバム2;「Tribute to Uncle Ray」〜レイ・チャールズに捧ぐ〜(1962)(I'm Afraid) The Masquerade Is Overブルージー7thの活用Come Back Baby レイ・チャールズ&スティービーブルース Mary Ann 回帰しないV7ブルースSunset ブルース的進行とIVmMy Baby's Gone 三度の交換性 アルバム3;「The 12 Year Old Genius」〜12歳の天才〜(1962) アルバム4;「With a Song in my Heart」〜わが心に歌えば〜(1963)DreamIからVII7の揺れ戻しGet Happy I調→IV調転調曲 アルバム5;「Steve at the Beach」〜アット・ザ・ビーチ〜(1964) Beachstomp 和声の直感的使用Beyond The Sea 長三度転調から短三度転調 アルバム6;「Up-Tight Everything's Alright」〜アップタイト〜(1966) Love a Go Go 締めのコードがVmHold Meaugクリシェ、II7Uptight(Everything's Alright) D-C/Dの2コード アルバム7;「Down to Earth」~太陽のあたる場所~(1966) A Place in the Sun 8小節がメロディを繰り返されるBang Bang Im-VII♭-V7で変化が付けられた楽曲Thank You Love 曲前半に半音上昇転調三回される曲Be Cool,Be Calm(And Keep Yourself Together) A♭-B/A♭-D♭/A♭-A♭ビートルズ的不定調性進行曲Sylvia 7(♭5)コードの登場Hey Love I度調→IV度調 アルバム8;「I Was Made to Love Her」-愛する娘に-(1967)I Was Made to Love Her F-B♭m-E♭7-D♭-E♭-Fの繰り返し曲I'd Cry 半音ベースライン下降のクリシェ的楽曲Everybody Needs Somebody VII♭/Iの使用Respect オーティスレディングの不定調性進行Baby Don't You Do it B♭一発の曲I Pity the Fool 揺れ戻しのコードが入ったブルースEvery Time I See You, I Go Wild! 四つの常套句進行を持つ曲 アルバム9;「Someday at Christmas」(1967)Someday at Cristmas 半音上げ転調を三回行うChristmastime II#dim7の活用What Christmas Means To Me 7thコード活用の曲 アルバム10;「Eivets Rendnow」(1968) アルバム11;「For Once in My Life」(1968)For Once in My Life ラインクリシェの多用I Wanna Make Her Love Me D♭マイナーペンタトニック的楽曲I'm More Than Happy センターコードA♭で作曲できる曲Don't Know Why I Love You センターコードB♭で作曲できる曲I'd Be a Fool Right Now センターコードA♭→E♭で作曲できる曲Ain't No Lovin' IV#M7から始まる曲God Bless the Child テンションサウンドの曲、クリシェ使用曲Do I Love Her VIIM7、VII♭M7使用曲The House on the Hill E♭のブルースIII♭、VI♭、VII♭使用 アルバム12;「My Cherie Amour」(1969) My Cherie Amour IVsus4使用曲Hello Young Lovers I、IImのラインクリシェ二種類が使用される曲Light My Fire m7コードの短三度移動使用曲Pearl ドリアンIV7使用曲、メジャーコード短三度移動使用曲Somebody Knows,Somebody Cares ラインクリシェ使用曲Angie Girl IVm6使用曲I've Got You ラインクリシェ使用曲、セクションごとの転調 アルバム13;「Sighed,Sealed & Delivered」(1970)Never Had a Dream Come True I度調、IV度調への転調曲Joy(Takes Over Me) III♭、VI♭、VII♭、IV、Iのメジャーコード使用曲I Gotta Have a Song 転調多用曲Something to Say 転調多用曲 アルバム14;「When I'm Coming From」〜青春の軌跡〜(1971)Think Of Me As Your Soldier IVm6の陰り、I-IV近親調転調Do Yourself A Favor E♭7ワンコード/モード的ナンバーSomething Out Of The Blue m7コード短三度連鎖 I Wanna Talk To You IV7sus4的響きTake Up A Course In Happiness 同主調和音の借用Never Dreamed You'd Leave In Summer 特徴的な下降ベースSunshine In Their Eyes 組曲的作品、E♭,D♭の二重調的 アルバム15;「Music of My Mind」〜心の詞〜(1972)Girl Blue m7コードの連鎖Evil 四度での転調を三回 アルバム16;「Talking Book」(1972)You Are the Sunshine of My Life VIM7、II7使用、視覚物の抽象化の歌詞例としてYou And I エンディングコード参考例Tuesday Heartbreak I-IIm7-IIIm7-IVm7-VII♭7You've Got it Bad Girl m7コード実験曲Superstition Bメロの7th進行、リフ楽曲例Blame it on the Sun IVへの転調、景色感の激変例Lookin' For Another Pure Love EM7センターの不定調性進行 アルバム17;「Innervisions」(1973)Too High ホールトーン的コンセプトVisions m7(9)、7(9)利用コンセプトLiving for the City ベースライン統一の例Golden Lady 曲後半半音転調5回Higher Ground リフ楽曲例Jesus Children of America ブルーサウンドとm7All in Love Is Fair VI♭m7、IV7-VII♭7使用Don't You Worry 'Bout a Thing sus4コードの連鎖、ラインクリシェ使用He’s Misstra Know It All ラインクリシェ的上昇下降 アルバム18;「First Finale」(1974)Smile Please コードメロディの揺れ戻しToo Shy To Say 下降ラインクリシェ的不定調性進行、シークエンス構造Boogie On Reggae Woman ブルース的楽曲、II7、半音下降ベースラインCreepin' フュージョン的和声進行曲You Haven't Done Nothin' 半音移動効果使用They Won't Go When I Go dimコードの不安感、シークエンス下降Please Don't Go ラインクリシェ使用曲、II-Vによる転調感 アルバム19;「Songs in the Key of Life」(1976)Love's in Need of Love Today 曲後半IIIm7に9thのサウンド効果が使われているI wish リフ楽曲例Summer Soft 曲後半6回半音転調Joy Inside My Tears 関係調を行き来する曲、augコードの使用、m7コードの連鎖As VII♭とVIIm7の混在Saturn C、D♭キーを行き来 アルバム20;「Journey through the Secret Life of Plants」(1979)Same Old Story 増四度進行、Vm7(♭5)の使用Send One Your Love 6thコードのクオリアOutside My Window IIIm7-II♭m7-IIm7の冒頭Black OrchidリディアンモードのイントロA Seed’s A Star 5thのラインクリシェ使用 アルバム21;「Hotter than July」(1980)Rocket Love 5thのラインクリシェ使用I Ain’t Gonna Stand For Itベースライン下降のクリシェ的進行As If You Read My Mind M7(11)のサウンド利用Master Blaster Im7-IV7のドリアン的進行 アルバム22;「Musiquarium I」(1982)That Girl m7のクリシェ、転調における選択肢事例 アルバム23;「The Woman In Red」(1984)心の愛~I Just Called to Say I Love You IImのクリシェ使用Weakness 転調感の激しいデュエットDon’t Drive Drunk C-B♭で楽曲のほとんどのパートができている アルバム24;「In Square Circle」(1985)Part-Time Lover メロディ音のぶつかりのある例I Love You Too Much m7(9)サウンドとVI♭m7の使用Whereabouts VIM7、IIM7使用曲、混沌とした進行感Never In Your Sun X7(♭5)、半音上げ転調Spiritual Walkers セクションごとの和声が固定される不定調性楽曲Overjoyed IIIm7で6thがなる/メロディ音のぶつかりのある例 アルバム25;「Characters」(1987)You Will Know メジャーとマイナーの響きの対比Skeltons E♭m7一発で解釈できる曲 アルバム26;「Jungle Fever」(1991)Fun Day 半音転調をコード進行のように扱うEach Others Throat 7thコード全音連鎖If She Breaks Your Heart X7(♭5)、飛翔感のあるCとCm的コードGotta Have You E♭-Fm7/E♭-G♭/E♭-Fm7/E♭を統一して利用I Go Sailing シークエンス進行、X7(♭5)Jungle Fever リフ的楽曲、スケール的に盛り上がっていくベースラインChemical Love シークエンス進行 アルバム27;「Conversation Peace」(1995)Taboo To Love ダブルフェイク進行I’m New 同じm7(♭5)を違う色彩感でMy Love is With You 借用コードを用いる王道的不定調性進行Sorry ベースラインをeで統一 アルバム28;「A Time To Love」(2005)Sweetest Somebody I Know 不定調性ボサノバ、one note samba的Moon Blue メロディックマイナースケールのピアノソロFrom The Bottom Of My Heart II-V感による連鎖Passonate Raindrops 二つのライン・クリシェ、Bメロで二つのキー、サビでもクリシェ的進行True Love II-V感の破たん的連鎖Can’t Imagine Love Without You シークエンス転調の構成曲 文言集;非視覚的な世界を考える-盲目のミュージシャンの言葉- おわりに~参考文献 その3へ www.terrax.site ==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題== スティービーのハーモニカ・・。かっこええ。。 HOHNER ホーナー スーパー 64 C調 7582/64 情報源はこちらです。 theharmonicacompany.com ベスト・コレクション(UHQ-CD/MQA)