音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

不定調性論用語/概念紹介

コード代理システムの拡張アイディア〜ノイズと抽象性に文脈と方向性を与える

まずこういう音源があったとしましょう。和音は二分音符で鳴らしただけ、メロディは細工してありますが、ここに調性があることはなんとなく認められるでしょうか? コードは下記です。 これらにテンションが加わりどんなに複雑怪奇になっても、それが音楽と…

リハモヴォイシング文化の解体へ、不定調性音楽感の作り方〜私の場合

自分で作った概念を「私の場合」とするのもなんですが、不定調性自体は数百年前から存在するので(調性概念がなかった時代は"不定"とは言わず)やはり「私の場合」というのが正確でしょう。 ここに書いてあることもご自身の文脈に置き換えてご自身の道を進ん…

音楽的な違和感との付き合い方-不定調性論的違和感論??-

音楽的な違和感、と云うものがあります。 ・人ぞれぞれ感じるところ、程度が違います。 ・やがて慣れます。 ・たとえ完全ある理論的な間違いでもリリースされた作品なら、しばらく聴いていると慣れます。 ・「これは無理!」と思うのは主観です。 だから法律…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形4

前回 www.terrax.site 前回まででP(O),I,R,RIが揃いました。 あとは作っていくだけ。 こうやって3つの誘導形を配置して12音が被さらないようにすれば、どの位置でも12音がある程度自在に出てくるような感じしますね。使える音も3倍笑!苦労も3倍! シェー…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形3

前回 www.terrax.site 十二音技法では、基本となる音列を「Prime」と言います。 シェーンベルクの書簡集ではOriginalとも言っています。私はPrimeと習いました。Oと使うべきだったかも知れません。 そして12音音楽を作るために、音列のバリエーションが用…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形2

前回 www.terrax.site 前回作った音列を見てみましょう。 (音列1) ローカルルールが様々ありますが、 ・なるべく音列の順番で出現させる (シェーンベルクは基礎音列に聞き手が馴染んだ楽曲後半においては入れ替えを伴奏声部で多少許容しても良いのではな…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形1

この記事はレッスンでのご希望ご指摘を受け、あくまでレッスンのお時間を短縮するための予習復習補填を兼ねた考察です。 ここではレッスンでお話しする内容以外の「現代における十二音技法スタンスとの付き合い方」という視点中心に描いてみます。 十二音技…

不定調性進行/名もなき進行感〜調性システムの外縁にある世界

Dm7 G7 CM7の和音進行を事例に不定調性進行の作り方を列挙します。 不定調性進行の重心は、それまでの浮遊感に対して相対的にそれまでより少しわかりやすい進行感を与えることで仮想の帰着感(終止のための重力)を作り出します。 これを音の文脈が持つ「意…

抽象的な音表現を理解する融和感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法4

前回 www.terrax.site 和音は転回するだけでも雰囲気が変わります。 ましてや組合せれば、無限の構成が可能です。 次はどうでしょう。Dm7 G7の後のコードを感じてみてください。 Dm7 G7 |D△/C△ | D/Cはリディアンコードと呼ばれる明るく透明感のあるサウンド…

抽象的な音表現を理解する融和感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法3

前回 www.terrax.site このブログに来るようなみなさん"イキスギコード"はご存知ですね? Dm7 |Gaug/C# |CM7 || がわかりやすいですね。 Gaug/C#=Baug/C#=D#aug/C#と捉えて表記する場合もあります。 ちょと展開してみましょう。 Dm7 |Gaug/C# |CM7 |Aaug/D# …

進行感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法2

前回 www.terrax.site いくつかやってみましょう。 C |G |D |A | C |G |Bb |F :| この進行が二回繰り返されます。ビートルズ的な特殊進行です。これを進行感で分析してみてください。 C |G | G |D | D |A | Bb |F :| まずこの四つはI→Vですから、単品での進…

進行感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法1

例えば、 C |Eb | F |Ab :| この進行を機能和声アナライズしてみてください。 それぞれの方法論で表記法や解釈は異なるかもしれませんが、こういう感じに書くのが機能和声のアナライズです(アドリブする人はコードスケールも書いたり)。 機能和声とは、調…

不定調性論の方法論的展開 その2-2

前回 www.terrax.site ⑬原曲概念によるスーパーリハーモナイズ 原曲概念 ⑭動和音・静和音進行 和音は二種類しかない ・その和音の裏面領域音を単数有する和音のことを「第一種動和音」とします。例;C7 、Cm7(♭5)・その和音の裏面領域音を複数有する和音のこ…

不定調性論の方法論的展開 その1-2

前回 www.terrax.site 不定調性的和音進行の方法論例 不定調性的和音進行の方法論例 例えば「夏の小川」を表現する和音進行を作ろうとしたとします。 最初の和音は、早速自分の楽器の音色で夏の小川をイメージする響きを置きたいですね。 CM7は?夏の小川の…

不定調性論ってなに?-2(2021) 詳細編

不定調性論の内容インデックスに戻る 前ページ www.terrax.site 「自身の感覚で音楽を捉える」ときの基準はあなたの感覚自体です。 例えば、あなたが目が見えないとき、「楽譜の常識」はあなたにとっての基準にはなり得ません。あなたの持ち得る感覚、あなた…

研究教材「不定調性論教材」について(2021)

2019.4.1⇨2021.4.18更新 『不定調性音楽論』の教材をご案内申し上げます。 同教材は、不定調性論的思考の音楽理論的な根拠を追求したい、という方に特にオススメです。 不定調性音楽論一般教材お申し込みフォーム PDFにて配布いたしますのでスマホ等でもいつ…

協和音から調和音へ〜その和音があなたにとって響いてくる理由は?

2018.5.28⇨2021.2.13更新 www.terrax.site ========== これも不定調性論で用いる12音連関表の活用です。 整数比による協和音から、幾何学的なバランスを持つ和音を「調和音」とすることで各位にとっての「自分が使いやすい和音」を探してはどうでしょう。 12…

各種音楽理論と不定調性論は何が違うのか

2018.5.28⇨2021.2.13更新 www.terrax.site <不定調性論を用いて作った楽曲事例集を下記にまとめました> www.terrax.site まずどう学習するか 不定調性論は、一般理論を学んだ2年目ぐらいから少しずつ触れてください。 またはドミナントモーションをあなた…

三人の作曲家問題〜四つの表現態を考える

前回、自己の成果物について四つの段階があることを触れました。 www.terrax.site 今回は動機mの本質を捉えることで、音楽表現欲求や音楽鑑賞時に感じる価値などを明確に感じられる、という話をします。大事なのは自分の主観をしっかり分析でき、その主観に…

「子供にピアノを習わせたい」〜作品創作のための四つの現象的な表現態から

前回、自己の成果物について四つの段階があることについて触れました。 www.terrax.site これを元に様々な展開を考えてみましょう。 動機(m)が下記のように生まれたとします。 「子供に何か楽器でも演奏できるようにさせてあげたい」 と考えたとしましょう。…

作品創作のための四つの現象的な表現態

自己表現/成果物作成全般について、下記のような位置付けができないでしょうか? 初期動機/着想/自然要因をmotifとして【m】と表記することにします。 【m】を元に、その個体が最も用いやすい表現方法を用いてイメージを構想することをImageとして【i】と表…

<独自論探求>自分勝手を維持するのは意外に難しい?

これは音楽に限らずのお話です。 あなたには、教育機関や教師から教わったきたことを少し独自に解釈して自分風にアレンジした仕事法や趣味、考え方や信念などはありませんか? 自分だけのやり方を、密かに持っていませんか? 教えられた方法に一手間を加えて…

不定調性論ってなに?(2021)

「不定調性」は"調性が定まらない音楽状態"を指す私の造語です。 当ページ紹介アーティストの自在な和声のように、小刻みに転調解釈できる和声を「不定調性的な進行」と呼ぶところからスタートしました。 「パンダイアトニック」「複調性」などの言葉が既に…

<コラム>Harmonic Impact Range〜コード影響範囲の個人差/状況差の話

個々人の音楽観においてコードネームや調性支配が現代的音楽においてどのような範囲まで影響を及ぼすかについて。 不協和だけど、個々人がカッコよく感じられてしまう音への柔軟な理解のあり方を展開してみようという話です。 CM7というコードが書かれた小節…

<不定調性論用語/概念紹介76>不定調性論的思考による音楽制作思考

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 不定調性論が掲げたこと 好きな音楽を受容し、真似て展開する あなたのやり方は不定調性論的思考が認める まとめ 不定調性論が掲げたこと まず自分が感じることを自分にちゃんと認める、ということでした。 自分…

<不定調性論用語/概念紹介75>エクスプレッションノートと微分音世界の統合

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 教材の最後のパートです。 178,モード変化のための表情音 179,表情音の一覧表化と抽出モード 180,表情音の音程についての不等式 178,モード変化のための表情音 和音構成音の 半音下の音=ダークノート 全音下の音…

<不定調性論用語/概念紹介74>ブルースフィールとジャズフィールの分類-レッドノートの発見

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 教材より四度領域の話を抜粋します。 165,下方四度領域のレッドノート 166,レッドノートの応用 173,ブルー/レッドノートの和声利用 175,ブルーノート存在の数理からの展開 165,下方四度領域のレッドノート 基音c…

<不定調性論用語/概念紹介73>四度領域の和音進行分類

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 教材より四度領域の話を抜粋します。 157,四度領域の和音の再発見 159,四度領域の基礎進行 162,四度領域の不定調性進行分類 163,四度領域の動和音/進行形態 157,四度領域の和音の再発見 下部テトラコード c d e♭ …

<不定調性論用語/概念紹介72>ブルーノートの新しい解釈9

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 153,シュラーの考察 154,I7-IV7はなぜ確立できるか 153,シュラーの考察 例えば、上記のような白丸の旋律があった時、四度、五度の旋律をつけると、黒丸のような旋律になります。以下はシュラーの著書を引用した不…

<不定調性論用語/概念紹介71>ブルーノートの新しい解釈8

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る ここからは教材第六章の主要部分をかいつまんでまとめておきます。 149,初期ジャズの旋律的構造 150,初期ジャズの和声的構造 149,初期ジャズの旋律的構造 (参考) ウインスロップ・サージェント『ジャズ―熱い混血…