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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

不定調性論ってなに?(2021)

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こんにちは。不定調性論のページにようこそ。

「不定調性」という用語はわたくしが2002年頃ネット上で用い始めた造語です。

このブログは、不定調性論教材の第5巻め、と言えます。

最初は邦・洋の機能分析の難しいコード進行の紹介/考え方の提示からスタートしました。ビートルズやユーミンの音楽を解説しやすいのも不定調性論ならではです。

個人がどのようにその音に対して感じたかが音楽制作過程を作る、という考え方です。

音楽理論的な根拠に基づく音楽以外にも音楽を作る方法があることを認め、それを逆手に使って活用した方法論です。

 

STEP0 捕捉 教材の紹介

教材では「不定調性論の根拠」を音楽理論的思考に可能な限り沿って一つ一つ細かく列挙しています。

研究教材「不定調性論教材」について

 


STEP 0-2 動画で概略を解説するシリーズ

テキスト動画(本人解説)〜不定調性論全編解説1-33

暇なときなどにご覧いただければ嬉しいです。概略がつかめます。

STEP1 自分の感覚は信じるのも疑うのも難しいと知る

自分がどう感じているか把握できること、がポイントです。

周囲と同じやり方や考え方に我慢してあわせたりしません(少なくとも自己の内では)。また誰もが音楽を聴いて背筋がゾクッとするわけではありません(または脳の特殊構造?)。

そしてまたあなたの感じたその感覚は、あなただけにしか通じない感覚であることを認めましょう。

そしてなぜあなたがそう感じたのかの説明も科学は全てを解明していません。たとえば、静電気の仕組みは現代の科学で全て解明されている訳ではありません。

でも静電気が起きるからこそそれを避けるための機器、活用する機器があります。

いわば不定調性論は"静電気を操るための機器類"です。静電気のすべての解明を待ってから機器を生み出していたら静電気による事故を防げません。

感情や印象も同様に、発生メカニズムはわからずとも、その存在を人は知っています。

そうした「自分活用法」があれば、カート・コヴァーンは死なずに済んだかもしれません。逆にビートルズはそれを確立できたから類稀なる伝説になったのかもしれません。

同調圧力など全く気にしない、という人は、そのまま結果を出してください。

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STEP2 独自論的思考

「このコード進行の雰囲気は、まるで〇〇〇〇の風景みたいだ」

「サビのメロディーがふわっと降ってきて一気に作った」

「この和音や音色には、自分は〇〇〇〇の印象を持つ」

「この曲は夢の中で作った」

「この曲の展開部はサイコロを振った」...etc

 

このような感覚重視表現は軽視されがちでした。

しかし、不定調性論ではこの感覚的判断を重要な指標にしています。故にその他の方法論と競合しませんし、唯一無二の独自論に誰もが展開できます。この手法を音楽理論家や専門家が考えるわけには行きません。

不定調性論は無権威の私が立ち上げるべき方法論であったと信じています笑

 

そのコードから次のコードになぜ移行したか、の理由を、音楽理論ではなく、その個人の判断によるものと考えるわけです

 

本来教科書に「あなたがどうすればいいか」の答えは書かれていません。

 

最後は自分で決断するしかありません。

だから意思が弱いと逆に自分そのものが崩れてしまいます。

故に誰でも習得が可能な機能和声論のような方法論が長きに渡り支持されているのだと思います。

独自論は信頼できる先生と二人三脚で進めていただきたいです。 

そして、その過程で伝統技法への興味を感じたら、ぜひ勉強してください。

不定調性論は伝統技法のすべての延長線上に置かれるように考えています。

 

STEP3 自己の表現法も身につける

「感じたことを自分なりに表現できる」ことが次のステップです。

慣れないうちは無理くりでもいいので、試みてください。そこに"自分"が必ず出ます。

昔テレビで見た、良い例があります。

NHK趣味百科ショパンを弾く レッスン篇Vol.5 NHK Chopin masterclasses Vol.5 - 

バラード一番の冒頭を「恋人達の会話と捉えて」とか「二人の対話をイメージしながら弾いて」とか「今度は春です、二人は幸せでいっぱい」とか「感動のフォルテ」などと形容します。

これは講師のイメージをそのまま捉えよ、という意味ではないと思うのです。「春」にはあなたのイメージがあるはずです。それをこのピアノの旋律に伴わせて自分の解釈で演奏を創造せよ、という指示だと思います。

(想像力が豊かだとショパンの楽曲においてショパンの解釈を越えてしまう場合があります。そうして再現芸術の美学探求は難しい、と感じたらポピュラーミュージックやジャズを探究されることをおススメします。)

自分の感じることなんてちっぽけなもの、なんて思わないで。

 

難しければ、学校や職場で好きな人の声を聞いたら、気持ちいいなぁ、と感じることを自分に認め、イライラした声が聞こえてきたら、やだなぁ、と感じることを自分に認めてあげる、そういうことからでOKです。それは理論ではありません。好き嫌いです。

不定調性論の根本は「好き嫌い」からスタートです。だからちゃんと感覚を鍛え上げないと、体や心を壊してしまうでしょう。好きなものばかりを食べていたら体はどうなりますか? 

流行を捉える、なんて器用な技は、自分の好き嫌いがはっきりしてからで良いと思います。

 

たとえばデスメタルを聴いて落ち着く人は、睡眠時に好きなだけ流してみましょう(耳を大切に)。それがあなたのやり方を作ります。

ご夫婦で共通点があるならその生き方を2人で極めてみてください。

 

Em7というコードを「これはCメジャーキーのIIIm7でありトニックの代理コードです」と知るよりも「甘くてセツナイ、いい感じの和音」と感じるわけです。

前者の主張には進化はありませんが、後者の主張はあなたの経験によって深みを持ってきます(それを表現するフィジカルなテクニックはひたすら練習)。

「IIIm7だ」というのは単に合理的表現を学んだだけです(知識)。

 

こうした印象表現力の鍛錬は、今日自分は何を食べたいか、何をしたいか、という何気ない意思も豊かにします。 

 

また、不定調性論がたとえあなたに合ったとしても、あなたは自分自身の原則を改めて作ってください。こういった創作の方法論は、必ず独自の方法になるものです。積極的に自分のやり方に変え、その方法を用いながら制作に移り、少しずつ改良をしていってください。

つまり不定調性論は独自論作成の参考書なんです。

    

STEP 4 自分の意見に賛同者がいるとは思わないこと

このロールシャッハテストの絵、皆さんはどんな絵に見えますか?

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わたしは、テーブルの上で左肘を付いて拳を頬に当てて物思いにふける女性・・・。に見えました。「いやいやそれはないでしょ」と第三者が言っても、これは個人の印象ですから、他者が巧みに否定しようとしてもどうにもなりません。


人と人との感じ方に差異があるからこそ、同じコード進行でも異なるメロディができるのだと思います。

音楽は過去と同じ出題に対して「それまでにない答え」を創造するところに面白味があります。それを面白いと思えるなら、あなたは創作に向いています。

 

最終的には私自身が拙論に縛られる必要がない、というところにたどり着きます。

追及すると、すべての物事はやがて矛盾してきます。

故に方法論は「矛盾」を受け入れるステップが必要になります。

  

STEP 5 矛盾との付き合い方 

矛盾はあらゆる瞬間につきものです。

人生そのものが矛盾に満ち溢れています。生きようとするより死ぬ方が楽、とかです。つまりバランスです。意見の違う人と対立するのはバランスとは言いません。

黒が成り立つには白がなくてはなりません。そこで、

不定調性論では、「矛盾」が持つ雰囲気やニュアンスも「印象・心象」で受け入れ、バランスを創造することを考えています

「彼女のことはすごく好きだけど...すごく嫌い」という文章の"言いたいこと"は理解できると思います。この、脳というブラックボックスに回答を委ねて得られる"一見不可思議な解答"を理解できる柔軟なチカラを身につけるわけです。

だから矛盾にぶつかった時は理解を創造するタイミングだ、と思いましょう。

矛盾の理解を難しくしているのが「感情」だと思います。

日本人にとっての武道のような"道"の考え方への理解がこうした「矛盾」を理解するための一つの道なのかな、と 今はイメージしています。

私もきっと生涯勉強しないと。。。

 

STEP 6 理解とは全てを把握することではない

自分が最高なのですから、他者を認めることは矛盾します。

相手を認めるのは、自分の存在を確立するために必要、というだけです。

他者を理解できなければ、自己の方法論も他者は理解しようとしてはくれません。「理解」には「 他人の気持ちや立場を察すること」の意味もあります。

それゆえに突き詰めれば矛盾します。

それに加えて、人は言い間違い、勘違い、思い違いなども必ずします。

宇宙の根本理論認識もまだまだ誤っている可能性がある時代です。

世界は曖昧すぎるからこそ、批判する人のほうが楽/有利なんです。

だから、他者に迷いを向けるより、自分の作品や表現物のために戦うことに時間を割いてください。

 

最後に

心がとても重要なんですね、さあ、あとは作るだけです。

自分なりの理論は外で勉強してきてください。

いざ作ろうと思ったら何もできない、となったら当ブログにお立ち寄りください。

こちらのページから色々な記事をかいつまんで読んでくだされば、自分がどうすればいいか見えてくるかもしれません。

不定調性論は個人占有しないことが基本信念です。用語等の商標登録等の個人占有は、当ブログ並びに拙論とは無関係であることを承諾したものとします。

これら全ては提唱者の遺志です。

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不定調性論は不定期に研究発表しております。
日本音楽理論研究会
日本リズム協会 

※私自身の信念として、どのような方が受講されているかは一切口外しておりません。