音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

不定調性論ってなに?(2021)

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拙論は音楽の基礎中の基礎からの解説は割愛させていただいております。

申し訳ありません。

例えば「16小節の雨についてのBGMを作ってください」と言われた時、まるでイメージが湧かない場合は、まず一般コード理論/作曲技法の確認からトライしてみてください。大した作品でなくて全然OKです。音を並べるだけでもOKです。大切なのは、それであなたが"面白い!"と思えれば不定調性論が見えてきます。

www.terrax.site

楽曲がある程度作れるようになると、理論と感性と伝統と先進性のバランスがわからなくなります。難しく聞こえますが、いろいろ迷っちゃう、ということです。

その段階で不定調性論的思考は便利です。これは私が作ったものではなくてプロなら誰もが密かにやっている"便利思考パターン"を体系化したものです。量が多いので、皆さんが考えてること、知りたいこと、お問い合わせ下さい。それらはブログ記事の形で公開回答していきます。

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不定調性論とは?

作曲家の"感覚/感性優先"で作曲/編曲/音楽鑑賞するための方法論集です。

そのために既存の音楽理論を最初から再構築(≒カスタマイズ)しています。

基本ができたらその思考法を旋律やリズム、音楽表現全体に拡張します。

 

感性で音楽を作る?

でも「自分の感性で音楽を作る」って、ちょっと横着な印象ですよね。

しかしそこに怯まず、本当に感性で音楽を作るとしたら具体的にどんな方法論になるのか?を考え詰めてみたのが不定調性論的音楽制作方法です。

 

皆さんの周りにも「感覚でやってるからー」と神曲を作る人がいると思います。彼らが感じている音楽への直感的心象を拙論では「音楽的なクオリア」とくくって銘打ちました。

その音楽を「かっこいい!!(語彙力)」って思えるだけでも、それは「良い感じ=クオリア」を感じた、ということです。音楽的素養です。

なによりそれがないと音楽は楽しめませんし、音楽教育の基礎はそう感じた瞬間を称えてあげることだと思います。

 

もちろん仕事音楽では、自分の感覚/主張だけではなく、相手の感覚/主張も配慮する人間性や技能が必要になります。ここには、音楽とは別のコミュニケーションスキル等が求められることも否定しません。

 

オリジナル作品の制作や、自己表現の探求、という音楽理論が及ばない範疇を求め始めた時、どうしても下記の葛藤が起き始めます。

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音楽制作は、一般的音楽理論と独自論の間のどこかのポイント(慣習や自分なりの商業文脈を活用した音楽)で判断して音楽活動を行います。

 

理論闘争グラフ

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今作っている曲を、どんなやり方でまとめるか?はその都度違います。

感性だけでもダメ、理論だけでもダメ、どれをどれほどのバランスでやるべきか、を判断するのは今ではなく、それを作っている時であり、答えは毎回違います。だからここで言い争うのがトレンドになります。

このバランスを常に瞬間的に自在に判断できるようなのであれば、あなたはすでに不定調性論的思考を手に入れています。

 

あとは具体的な話になります。

お問い合わせ

 

 

以下は小史的な話です。

感覚の音化に向けて

「不定調性」は"調性が定まらない音楽状態"を指す私の造語です。

当ページ紹介アーティストの自在な和声のように、小刻みに転調解釈できる和声を「不定調性的な進行」と呼ぶところからスタートしました。

「パンダイアトニック」「複調性」などの言葉が既に歴史にはありますが、これらは調性システムの存在が前提にあるように感じます。

「調性という前提自体考えない」「調概念自体が不定な状態もある」が拙論的立場です。

最初ビートルズ等のコード進行解説から拙論的解説を始めた理由は、現行の音楽理論では彼らの簡単なコード進行ですら分析しづらい、と感じたからです。


不定調性論は不定期に研究発表しております。
日本音楽理論研究会

日本リズム学会 

ご依頼をいただいた際のZOOM講演(無料)

 

※私自身の信念として、どのような方が受講されているかは一切口外しておりません。

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2007年PDF化したレポート(文書作成96-98年?)。00-02年頃HPビルダーV6で「X-art」の名で公開した私の拙い批判に濱瀬元彦氏が東京大学講義でお答え頂いたのが05年(東京大学のアルバート・アイラー収録。当時私も見学し、終了後直接ご挨拶謝罪し、不定調性論教材も後日受け取って頂きました)。02-08年音楽専門校勤務。10-11年にM-Bankにて公式教材完成(毎年改訂中)。

 

一般理論史からの位置付けとして、Soundquestさんの考察もご覧ください。soundquest.jp

 

公式に発表しているのは下記等複数ございます。

ci.nii.ac.jp

「不定調性論=Theory of Tonal Indeterminacy」

発表レポート英訳の際、川本准教授に英訳していただきました。

拙論的思考まで含めると「methodology of Tonal Indeterminacy」と言えます。

「不定調性」という語は、訳語ともに現状自由に使っていただくべきでしょう。

「不定調性≠不定調性論」と言えます。

また不定調性論的な発想方法を音楽制作に活かすことを「不定調性論的思考を用いる」と言ったりしています。

提唱者として可能な限り発信していきます。

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