音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

読書感想文

不定調性論で読む「20世紀の和声法」4-同書の参考曲一覧3-

前回 www.terrax.site 前回に続き、参考曲の抜粋です。 ピアノ編曲と書いてある作品は、声楽とピアノの作品や複数のピアノ編曲の場合なども含めてあるそうです。 四度和声が使われた作品 ベルク ヴォツェック ピアノ編曲 45頁 バーンスタイン ピアノのための…

不定調性論で読む「20世紀の和声法」3-同書の参考曲一覧2-

前回 www.terrax.site 前回に続き、参考曲の抜粋です。 ピアノ編曲と書いてある作品は、声楽とピアノの作品や複数のピアノ頼めの編曲の場合なども含めてあるそうです。 基本的な五音音階 全音階的 i-ii-iii-v-vi ベロッグ i-iib-iiib-v-vib 平調子 i-ii-iiib…

不定調性論で読む「20世紀の和声法」2-同書の参考曲一覧1-

前回 www.terrax.site 「近代和声学」ほどではありませんが、同書もパーシケッティ氏なりの基準で様々な参考曲が列挙されています。レッスン内で語り尽くせず、ご希望があったので著作権の許す範囲で掲載します。 恥ずかしながら私自身、提示された全曲の楽…

不定調性論で読む『20世紀の和声法』1-音程の不協和度-

「ブルーノートと調性」で紹介されてる本でしたので以前より購入しておりました。 ただ近年国会図書館のデータベースで見ることもできるようになりました。 登録すれば、ネット上で誰でも読むことができます。 ndlsearch.ndl.go.jp ということで、誰でも閲覧…

『音楽と心の科学史』読書感想文〜不定調性論の接点

西田先生らによる最新作を手に入れました。 ここに書くのはあくまで私の感想であり、不定調性論を知っている人が、正研究史と音楽と心象論の位置づけを探る読書感想文です。 休日にちょっとした音楽学会に参加していろんな発表を聞いた気分になれる本、です…

クラシック素人がメシアンの『音楽言語の技法』を読んでみたー独自論創造症候群5

www.terrax.site 第16章 第17章 第16章 移行の限られた旋法についての本章は、同書で最も長いページ数が割かれています。 鳥の声の音楽感覚を聞き取ってしまうメシアン独自の音楽感覚が、こうした限界性に対して、魅力を感じてしまう人物であった、という点…

クラシック素人がメシアンの『音楽言語の技法』を読んでみたー独自論創造症候群4

第13章 第14章 第15章 www.terrax.site 第13章 付加6度と付加増4度について触れられています。 これらのテンションの活用は、付加リズムの概念に執着できたメシアンにとっては容易なことだったでしょう。 付加6度について(6th) ラモーが予想し、ショパンやワ…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群3

www.terrax.site 第8章 第9章 第10章 第11章 第8章 私が偏愛する音程とは何かを見ていこう。 あーなるほど「独自論」とかっていうんじゃなくて「偏愛」っていうとなんかイイよなぁ、とか感じました。 独自論は理論みたいな高飛車な表現だけど、「偏愛」は無…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群2

www.terrax.site 第3章 第4章 第5章 第6章 第3章 付加音価の音楽を考えてみましょう。メシアンは単位音価という概念を決めていますが、ここではもっとシンプルに二音から三音の音符と休符の組み合わせ、としてみましょう。 要はこういうことです。 この譜例…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群1

自分について語るのは常に危険があるものだ。それにもかかわらず私がこの小理論書の執筆を決意したのは、何人もの人たちが私を厳しく批判し、あるいは賞賛したが、いずれも常に的外れで、また私が意図しなかったことに対してであるのと、新しいものを希求す…

ハーモロディクス理論と現代的解釈;オーネット・コールマンのインタビューを不定調性論的に解釈する 6

www.terrax.site コールマンの言葉をハーモロディクスと絡めて読み解いてみたいと思います。 <動画リンク> 【日本語字幕】オーネット・コールマン 音楽がもたらす感情【哲学】 - YouTube 彼のような境地に達するのはなかなか難しいですね。 人種的な思想や…

日本のジャズ理論の原点「ジャズ・スタディ」渡辺貞夫著

教えることはある種の束縛をすることであり、音楽することは楽器の上で自由になることを意味します。"Jazz Study"によってあなたになんらかの束縛をすることになる知れません。しかしそれを知った上で、あなたが幅を広げて自由になることを期待するのです。 …

悩めるセラピストの仕事〜オトナの読書感想文

ご紹介いただいた本が大変良かったのでご案内します。 // セラピストの主体性とコミットメント: 心理臨床の基底部で動くもの 著者は日本の辣腕セラピスト軍団です。 www.san-no.com これは専門書です。 しかし私が読んでもそこまでの難しさはなく、何より"セ…

音楽的なクオリアと中動態と不定調性論その2(脳の暗算は筆算より若干正しい?)

前回 www.terrax.site (一般的定義や伝統的解釈への飛躍解釈や誤謬誤りなどを感じましたらご指摘ください。) クオリアについての注記はこちら www.terrax.site 概念を忘れよ 二つの中動態 哲学と脳科学と作曲の態 人間的自由の問題 機能和声論的自由と不定…

"チャーリー・パーカーの技法"を読んで 其の1

2018.1.7⇨2020.3.19更新 下記、同書から引用する文章やコンテンツについては、引用したページ名を掲載します。必ず原書を手元に置いてお読みください。お持ちでない方はなんとなくこの記事を読み流して頂いてぴんと来たらご購入してみてください。 誰もやっ…

「コード理論大全」読書感想文

2019.6.5⇨2020.2.17更新 参考 www.terrax.site 今日のお題は、受講生の方が持ってきてくださった「コード理論大全」です。 あくまで読書感想文としての雑文になりますのでご了承ください。 コード理論大全 こちらに訂正箇所ケアがございます。 コード理論大…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(その10/10):読書感想文

2019.7.4→2020.2.16更新 <前回> www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう! // まとめです。方法論を作る、ということの性癖をどう捉えるか、について自分なりの意見を書きます。 ■リディアンが主流になる事はイントアウ…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(その9/10):読書感想文

2019.7.13→2020.2.16更新 <前回> www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう! オーネット・コールマンと調性 ("Jazz Review"1960より転載) ジョージ・ラッセル、マーティン・ウィリアムス まだフリージャズの解釈に対し…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の8/10):読書感想文

2019.7.7→2020.2.16更新 <前回> www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう! // 音楽を通して世界を考える 対談;ジョージ・ラッセル 武満徹 「へるめす」1988年No.15より転載(岩波書店 刊) P134 ラッセル氏の言葉 なぜ…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の7/10):読書感想文

2019.7.6→2020.2.16更新 <前回> www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう! // 第六章:トーナル・リソースについて リディアン・クロマチック・スケールのアウトゴーイングなトーナル・リソース ここで述べられているの…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の6/10):読書感想文

2019.6.30→2020.2.16更新 前回 www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう。 // 第六回 第五章:調性引力のリディアン・クロマチック順列 レッスンVII 調性引力表の解説 P163に調性引力表「TONAL GRAVITY CHART」というのが…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の5/10):読書感想文

2019.6.29-2020.2.09更新 前回 www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう! <第五回> バーティカル(VTG=vertical tonal gravity)&ホリゾンタル調性引力(HTG=horizontal tonal gravity)を設置した意味 Am7 Cm7 F#m7 Gm7 |…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の3/10):読書感想文

2019.6.22-2020.2.09更新 <前回> www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト <第3回> LCCの教材にある一覧表を観たい!!という人は・・無理して買って頂きたいですね。翻訳本で良いので。 第一章:バーティカル調性引力 (VTG=vertical to…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の2/10):読書感想文

2019.6.16→2020.2.9更新 前回 www.terrax.site リディアン・クロマティック・コンセプト ラッセルを聴こう。 <第2回> 前回LCC周辺の話の感想を書きました。今日からさっそく読んでいくのですが、もう一回だけさらに突っ込んだ概略について考えます。 何か…

「リディアン・クロマチック・コンセプト」方法論を作るということ(其の1/10):読書感想文

2019.6.15⇨2020.2.9更新 参考 www.terrax.site 今回はまず一回目、としてネット上の情報~第一章手前までをまとめてみます。 いろいろ書きますが、全部LCC愛です。 LCCを教える記事ではありません。基本的にはただの読書感想文です。 本来LCCは、LCCの原理原…

ハーモロディクス理論とは?;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」5 読書感想文

前回 www.terrax.site コールマンと付き合いの長いトランペット奏者、ドン・チェリーの言葉も書いておきます。チェリーがハーモロディクスについて述べた言葉です。 楽器を扱うテクニックを磨くのと同時に、耳をしっかり鍛えるのが基本だ。実に、奥が深い。……

ハーモロディクス理論とは?;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」4 読書感想文

前回 www.terrax.site 形式はないが、様式美のある方法論を完成していたコールマンのやり方について、かのジョン・コルトレーンもコールマンに教えを乞うていました。コールマンは述べています。 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="173f38d2.29ee…

ハーモロディクス理論とは?;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」3 読書感想文

前回 www.terrax.site 普通、先輩から 「適当に吹くな」 って一言言われたらしばらく萎縮してやめてしまうところですが、コールマンはそれを無視して探求できる変人さがあった、と感じました。先に書いた「自分が何者か知りたい」という強い思いがあったから…

ハーモロディクス理論とは?;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」2 読書感想文

前回 www.terrax.site 54年にオーネットはプラスチック製のサックスを購入します。お金がなかったからですが、今となれば彼のトレードマークです。音は金属よりも澄んでいて、出すことが難しい分、彼独自の音を出す口回りの強い筋肉を鍛えてくれる結果を生み…

ハーモロディクス理論とは?;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」1読書感想文

音楽理論関連記事目次はこちら www.terrax.site オーネット・コールマンの偉大な発明は、「敬虔に提示された即興的旋律であれば、そこに意味が生まれる」ということでした。 この意味がわかる人はこの記事を読む必要はありません。 ためしに「枯葉」のコード…