音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

音楽制作・勉強

不定調性進行/名もなき進行感〜調性システムの外縁にある世界

Dm7 G7 CM7の和音進行を事例に不定調性進行の作り方を列挙します。 不定調性進行の重心は、それまでの浮遊感に対して相対的な弱い進行感を与えることで仮想された主和音に仮想の帰着感を作り出します。 SDm、裏コード、偽終止、クロマチックミディアントとい…

瞑想に代わるもの〜音楽制作で考える脳科学44

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書最後です。同書は専門家のインタビューを多く含めながら脳を鍛えるための様々なエビデンスを提示し、話題を提供してくれます。直感について調べようと思って買っ…

「学習する」の定義と観察と未来〜音楽制作で考える脳科学43

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site David A. Kolb - Wikipedia デイビッド・コルブ氏(ケースウェスタンリザーブ大学名誉教授)の学習の4ステップの定義は有名ですね。 学習サイクルには4つの段階があ…

なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか〜音楽制作で考える脳科学42

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 今回参考にするのが上記です。 世界有数の頭脳が書いているわけですから参考程度に引用するには十分でしょう。 内容は少し古いものになるので、これまで当サイトで触…

直感の鍛え方と役立たせ方2〜音楽制作で考える脳科学41

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同著書もこれで最後です。紹介した話の他にも、なぜ海外で軽い風邪にかかるのか(異国の地での万が一に備え、どうでも良い風邪を治すのに免疫機能を使うのを脳が控え…

直感の鍛え方と役立たせ方1〜音楽制作で考える脳科学40

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書の内容に沿いながら、できるかぎり普段から別途時間を使わずストレスなくできる方法を書いてゆきます。 しっかり感じる まず簡単なのはこれです。当ブログでも書…

生きてるだけで丸儲け/黒い蝶と白い蝶〜音楽制作で考える脳科学39

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 人類が賢くなりすぎると、それぞれが自分の能力を過信することになり、他人の能力に期待したり、頼ったりしなくなる。そのように、社会的協力体制や社会のまとまりが…

直感の法則から見る「日常感」〜音楽制作で考える脳科学38

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 綺麗な花の写真を「見せ」られて、それが花だと判断するのは、直感的判断である。この場合には、直線的な判断力をまったく必要としない。青い背景に、ピンク色の花び…

『孤独のグルメ』の"あの音"で考える音の心象

www.tv-tokyo.co.jp ついにシーズン9がスタートしましたね。 今回はシリーズ通して深夜に響くあの音について語ってみましょう。 なおこの記事での音程表記にはDAWで出力したままに基づいて音程名をつけてます。理論的スタンスの深い意図はありません。減五度…

音楽制作に"危険"を潜ませる工夫?〜音楽制作で考える脳科学37

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 不定調性論では直感的作曲を行うことに注目しています。 楽器を弾きながら、ピントくる、街を歩いていてピンとくる、制作作業をしながら「あ!こうしよう!」と思え…

テッテレテーテー・テッテー!〜コミカルリズムの系譜? cakeworkからピコ太郎まで

www.youtube.com とある野球動画でアウトコール(相手方のアウトに合わせて流すファンファーレ)を聞いて、あれ、これどっからきてるんかな、とふと思ったので調べてみたらなんかいろんなことが繋がってしまって嬉しかったみたいな妄想記事です。 真面目に受…

もっといい作品/演奏を作るにはどうすればいいですか

"普段クラシックギターで即興演奏をやっているのですが、もっと良い演奏をしたいと思っているのですが、どうしたらいいでしょう?" 私が答えられることではないのですが、これは普遍的な問いだな、と感じました。 皆さんも時々「もっとこうなりたい」「次ど…

(基礎)差音/ 加音表〜様々な方法論のための参考表

cとの差音〜9オクターブまとめ表 差音一般化表 差音表の読み方 高い音-低い基準音c=差音 この和音の構成音において数理的な差音を割りだそうとするなら、 d3-b2=f# d3-e2=a# d3-g1=g d3-c1=a# b2-e2=e b2-g1=d b2-c1=f# e2-g1=a e2-c1=g g1-c1=c 差音 - Wik…

抽象的な音表現を理解する融和感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法4

前回 www.terrax.site 和音は転回するだけでも雰囲気が変わります。 ましてや組合せれば、無限の構成が可能です。 次はどうでしょう。Dm7 G7の後のコードを感じてみてください。 Dm7 G7 |D△/C△ | D/Cはリディアンコードと呼ばれる明るく透明感のあるサウンド…

抽象的な音表現を理解する融和感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法3

前回 www.terrax.site このブログに来るようなみなさん"イキスギコード"はご存知ですね? Dm7 |Gaug/C# |CM7 || がわかりやすいですね。 Gaug/C#=Baug/C#=D#aug/C#と捉えて表記する場合もあります。 ちょと展開してみましょう。 Dm7 |Gaug/C# |CM7 |Aaug/D# …

進行感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法2

前回 www.terrax.site いくつかやってみましょう。 C |G |D |A | C |G |Bb |F :| この進行が二回繰り返されます。ビートルズ的な特殊進行です。これを進行感で分析してみてください。 C |G | G |D | D |A | Bb |F :| まずこの四つはI→Vですから、単品での進…

進行感分析の方法〜不定調性論的進行理解の方法1

例えば、 C |Eb | F |Ab :| この進行を機能和声アナライズしてみてください。 それぞれの方法論で表記法や解釈は異なるかもしれませんが、こういう感じに書くのが機能和声のアナライズです(アドリブする人はコードスケールも書いたり)。 機能和声とは、調…

ポール・マッカートニーの作曲法と不定調性論/Paul McCartney Reveals his Songwriting Secrets - BBC Radio "Sold on Song"

ポールマッカートニーが自身の作曲方法をラジオで語ってる、という動画を教えて頂いたので、聞いてみました。 www.youtube.com 要は、 ・作曲の瞬間のフィーリングを大事にしたいから、いちいち色々考えない ・タイトルのアイディアとかフレーズのアイディア…

コード分析を通してわかること〜コードアナライズ作業周辺について丁寧に考えてみよう

膨大なコード分析をやってきて思うことです。 その間にたくさんのご批判もいただき、自分自身の考え方の革新を幾度も起こしていただきました。自分では分かっている気になってしまうものですが、それは「自分が知ってる範囲のさらにごく狭いところ」をわかっ…

「楽曲分析」と「練習」。どっちをどうやる?丁寧に考えてみよう

一小節を分析するのに30分かかる、というのは"音楽分析における音楽の聴き方"です。通例の和声分析もこれに該当します。「一音一音に意味を当てがいストーリーを作る作業」です。 映画の数秒のワンシーンでも膨大な時間がかかっています。それらの特典映像…

「音楽に正解はない」を丁寧に解釈してみよう

音楽を捉えるやり方は人それぞれです。 私たちは音楽家ですから、まず音楽の分野から「互いの価値観の尊重」が精神性として育って欲しいな、と思い日々皆様をサポートしております。 これから音楽を教えることに携わる人は、音楽文化そのものが"なんとなくあ…

「音楽理論に基づいて曲を作る」ということに違和感がある人

音楽を理論的な手法に"基づいて"作る、ということに違和感がある方がいます。 ex... ・自分が楽譜が読めないから(音楽理論に詳しくないから)、理論を語る人が嫌い。 ・安易に理論を使うのではなく、努力した経験値に基づいて音楽はやるべき ・理論に基づい…

日本のジャズ理論の原点「ジャズ・スタディ」渡辺貞夫著

教えることはある種の束縛をすることであり、音楽することは楽器の上で自由になることを意味します。"Jazz Study"によってあなたになんらかの束縛をすることになる知れません。しかしそれを知った上で、あなたが幅を広げて自由になることを期待するのです。 …

「視点」の話〜心理的協和と心理的不協和を考えてみよう

今回はWindowsの「ペイント3D」を使って視点の違い、相手の視点を理解する、というお話しします。 www.microsoft.com この四つを四つの和音のコード進行と考えてください。 黒い縦線は小節線です。 この進行が美しいか、調和がとれているか、調があるか、よ…

Human Music Translation AIにできないこと=人間自身が造るものを創ること

AIが人間が作る以上のものができる、ということは置いておいて笑。 これからは人が造るもの自体が貴重になっていきます。 音楽もどんどんAIが作れるようになっていきます。 ただAIにはどうしても作れないものがあります。 それは生身の人間自身が造るものそ…

音楽理論を使わず音楽を作る方法

これはズバリ模倣/真似から入ります。音楽理論なしで作曲するためには、仲間が必要です。音楽に詳しい仲間です。全て自分ひとりで作りたいというのであれば、音楽理論を学習するという意欲もいずれ持たなければならないということを覚悟しておいてください。…

パラレルワールドミュージックセオリー(並行宇宙音楽理論)

ネタです。 不定調性論的思考を使えば(別にどんな方法論でも良いのだけど)、ありえない世界の音楽を創造することもできます。 「現代音楽」がたどり着くべき次の場所は、地球上以外の様々な宇宙環境でも適応できる芸術表現を創造し理解力を作っておくこと…

「マイナー(メジャー)曲ってどうして分かる?」〜音楽に何も感じなくても良い

メジャーの曲か、マイナーな曲か、というのは音楽理論的判断で決められます。個人の感情とは全く関係のない話ということもできます。しかし、困ったことに音楽理論的な判断も個人の解釈に委ねられる場合があります。キーが曖昧な楽曲の場合です。 主和音がメ…

ナチュラル記号、フラット記号の"ユーザー辞書登録"でストレス回避。(mac)

音楽作業でよく使う記号 ♭ # ♮ これらは 「絵文字と記号を表示」で、 検索窓で「音楽」でいろいろ出せます。 窓上部の灰色部分をダブルクリックして窓を最大にすると、様々なフォントバリエーションも選べます。 好きなものを選んで、一旦ノートかどこかに打…

「日頃から音楽をたくさん聴け」の意味

あなたが駆け出しで「音楽をたくさん聴きなさい」というアドバイスをもらうことがあるかもしれません。 これは 演奏家⇨自分の好きなジャンルの曲をもっと弾けるようにしてみろ 作編曲家⇨自分の好きなジャンルの曲をもっと作曲、編曲してみろ 作詞家⇨自分の好…