音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

音楽制作・勉強

ハーモロディクス理論と現代的解釈;オーネット・コールマンのインタビューを不定調性論的に解釈する

前回 www.terrax.site コールマンの言葉を読み解いてみたいと思います。 【日本語字幕】オーネット・コールマン 音楽がもたらす感情【哲学】 - YouTube こちらで字幕をつけてアップロードされている方がおられたので、こちらのインタビューを不定調性論的解…

「カッコいい」はどこからくるのか〜音楽制作で考える脳科学49

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽における究極の錯覚といえば、構成と形式の錯覚だろう。音符の順序そのものには、私たちが音楽から感じる豊かな感情のつながりを生み出すものは何もない。音階に…

時間認識と音楽表現〜音楽制作で考える脳科学48

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 私たちは矛盾のない世界を見ているが、それは自分たちと宇宙との相互作用をもとに推定したものであって、私たちの途方もなく愚かな脳にも処理できるように、過度に単…

枝の上の小鳥は喜びで鳴くのか?〜音楽制作で考える脳科学47

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽は聴覚のチーズケーキです。 認知科学者のスティーブン・ピンカーが1997年に述べた言葉です。 音楽の刺激がたまたま脳が喜ぶ部分に反応するために人の進化の過程…

制作メモ;wall, rain and smoke〜 意味を繋ぐ

www.youtube.com ひさびさに大きな地震がやってきて、その瞬間ふと何かを閃いたので、少し睡眠時間を削って即興曲を作り始めたのが昨日。 世界にあふれ大きな壁と雨のような悲しみ。そしてwars。それらが自分に引き起こす感情はどうにもできないしうまく表現…

Chromatic Phrase Sequence 2〜音の組み合わせとバリエーションの考え方

前回 www.terrax.site それでは音を組み合わせましょう。 前回の表を再度。 こちらに基づき、簡単で特殊性のあるものから考えます。 作られたシークエンスとして認識しやすい単位を個人で定めてください。例えば4/4の1小節を1つのシークエンスの最大単位と…

Chromatic Phrase Sequence 1〜不定調性モデル

論理的に不定調性的なフレーズを作る際に組み合わせ可能な音程連鎖パターンを列挙しておきます。ここではその最初のモデル、として、オクターブの中だけで動く音の連続性に限定します。 まず二つの音関係の基本を次のようにします。 (注;音程名称と譜面の…

全て過渡だと思ってみる〜音楽的なクオリアを活用する直観的熟慮の事例として

この記事を読む前に、次の課題を10分でやってみてください。次の19個のコードを使いながら、32小節の「鳥についての簡単な歌」を作ってみてください。テンションコードにしたり分数コードにして組み合わせてもらってもOKです。CM7 DM7 EM7 F#M7Gm7 Abm7 Bbm7…

なぜ売れるためには売れる音楽を作る必要があるのか〜音楽制作で考える脳科学46

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site (音楽的旋律に心象を感じる性質について)こう感じる脳の基盤は、主に学習によって作られるもので、それは語尾が上がると質問だと覚えるのに似ている。人はどんな文…

誰もいない森で木が倒れたら音はするか?〜音楽制作で考える脳科学45

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site この本では、音楽が人の脳、心、思考、気分にどんな影響を与えるかを、神経心理学的観点な観点から探っていく。 まさに当ブログのための参考書です。発売は2006…

楽器の音域を記入できる楽譜素材と音域記入済みフリー画像

DTMerのための"軽めの"楽器の知識導入です。 なお、楽器の音域はあくまで目安です。プレイヤーの技術、特殊なアタッチメントや演奏技術によって出せる音域は変わります。 ボーカリストをイメージしていだければ良いでしょう。男性でも女性のレンジまで出る人…

コード代理システムの拡張アイディア〜ノイズと抽象性に文脈と方向性を与える

まずこういう音源があったとしましょう。和音は二分音符で鳴らしただけ、メロディは細工してありますが、ここに調性があることはなんとなく認められるでしょうか? コードは下記です。 これらにテンションが加わりどんなに複雑怪奇になっても、それが音楽と…

ハーモロディクス理論の現代における実践的方法;オーネット・コールマン「ジャズを変えた男」6 読書感想文

前回 www.terrax.site 全部読み終えて、まとめです。 これまでのことからハーモロディクスという発想をどのように解約して行けば良いのでしょう。 まず 「適当の指を動かして、音楽を演奏して、音楽だと聴き手に認識してもらうために不定調性論以前はどのよ…

リハモヴォイシング文化の解体へ、不定調性音楽感の作り方〜私の場合

自分で作った概念を「私の場合」とするのもなんですが、不定調性の概念自体は数百年前から存在するので(調性概念がなかった時代は"不定"とは言わず)やはり「私の場合」というのが正確でしょう。 ここに書いてあることもご自身の文脈に置き換えてご自身の道…

音楽的な違和感との付き合い方-不定調性論的違和感論??-

音楽的な違和感、と云うものがあります。 ・人ぞれぞれ感じるところ、程度が違います。 ・やがて慣れます。 ・たとえ完全に理論的な間違いでもリリースされた作品なら、しばらく聴いていると慣れます。 ・「これは無理!」と思うのは主観です。 だから法律に…

間違った知識を教えている講師がいます!

先生が間違った知識を教えた!!と"訴えたくなる"場合、いくつかパターンがあります。 ・自分が嫌いな科目/その先生も嫌い ・最近、先生が気に入らなくなった ・別件のことがあって先生に敵対した ・言ってることとやってることがめちゃくちゃだから信用でき…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形4

前回 www.terrax.site 前回まででP(O),I,R,RIが揃いました。 あとは作っていくだけ。 こうやって3つの誘導形を配置して12音が被さらないようにすれば、どの位置でも12音がある程度自在に出てくるような感じしますね。使える音も3倍笑!苦労も3倍! シェー…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形3

前回 www.terrax.site 十二音技法では、基本となる音列を「Prime」と言います。 シェーンベルクの書簡集ではOriginalとも言っています。私はPrimeと習いました。Oと使うべきだったかも知れません。 そして12音音楽を作るために、音列のバリエーションが用…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形2

前回 www.terrax.site 前回作った音列を見てみましょう。 (音列1) ローカルルールが様々ありますが、 ・なるべく音列の順番で出現させる (シェーンベルクは基礎音列に聞き手が馴染んだ楽曲後半においては入れ替えを伴奏声部で多少許容しても良いのではな…

十二音技法/不定調性時代における音遊びの究極形1

この記事はレッスンでのご希望ご指摘を受け、あくまでレッスンのお時間を短縮するための予習復習補填を兼ねた考察です。 ここではレッスンでお話しする内容以外の「現代における十二音技法スタンスとの付き合い方」という視点中心に描いてみます。 十二音技…

不定調性進行/名もなき進行感〜調性システムの外縁にある世界

Dm7 G7 CM7の和音進行を事例に不定調性進行の作り方を列挙します。 不定調性進行がもつ感覚(コード進行感)は、浮遊した曖昧なコードをいくつか並べながら時折少しわかりやすい進行感持つ連鎖を挿入することで仮想の帰着感を作ることで作り上げます。 これ…

瞑想に代わるもの〜音楽制作で考える脳科学44

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書最後です。同書は専門家のインタビューを多く含めながら脳を鍛えるための様々なエビデンスを提示し、話題を提供してくれます。直感について調べようと思って買っ…

「学習する」の定義と観察と未来〜音楽制作で考える脳科学43

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site David A. Kolb - Wikipedia デイビッド・コルブ氏(ケースウェスタンリザーブ大学名誉教授)の学習の4ステップの定義は有名ですね。 学習サイクルには4つの段階があ…

なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか〜音楽制作で考える脳科学42

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 今回参考にするのが上記です。 世界有数の頭脳が書いているわけですから参考程度に引用するには十分でしょう。 内容は少し古いものになるので、これまで当サイトで触…

直感の鍛え方と役立たせ方2〜音楽制作で考える脳科学41

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同著書もこれで最後です。紹介した話の他にも、なぜ海外で軽い風邪にかかるのか(異国の地での万が一に備え、どうでも良い風邪を治すのに免疫機能を使うのを脳が控え…

直感の鍛え方と役立たせ方1〜音楽制作で考える脳科学40

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書の内容に沿いながら、できるかぎり普段から別途時間を使わずストレスなくできる方法を書いてゆきます。 しっかり感じる まず簡単なのはこれです。当ブログでも書…

生きてるだけで丸儲け/黒い蝶と白い蝶〜音楽制作で考える脳科学39

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 人類が賢くなりすぎると、それぞれが自分の能力を過信することになり、他人の能力に期待したり、頼ったりしなくなる。そのように、社会的協力体制や社会のまとまりが…

直感の法則から見る「日常感」〜音楽制作で考える脳科学38

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 綺麗な花の写真を「見せ」られて、それが花だと判断するのは、直感的判断である。この場合には、直線的な判断力をまったく必要としない。青い背景に、ピンク色の花び…

『孤独のグルメ』の"あの音"で考える音の心象

www.tv-tokyo.co.jp ついにシーズン9がスタートしましたね。 今回はシリーズ通して深夜に響くあの音について語ってみましょう。 なおこの記事での音程表記にはDAWで出力したままに基づいて音程名をつけてます。理論的スタンスの深い意図はありません。減五度…

音楽制作に"危険"を潜ませる工夫?〜音楽制作で考える脳科学37

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 不定調性論では直感的作曲を行うことに注目しています。 楽器を弾きながら、ピントくる、街を歩いていてピンとくる、制作作業をしながら「あ!こうしよう!」と思え…