ふと月がだいぶ西北に傾いていて、思わずハッとして、綺麗だったので、ネコくん(今のところめちゃ元気)と月を見上げながら思い付いたアイディアを名曲に乗せてアレンジして作ってみました。いつもの「何が起きてるかわからないけど何度も聞いてるうちに自然に聞こえちゃうスルメイカアレンジ」です。
こうやって作ると、やっぱり幽玄ちっくさが好きだから、きっとリズムという概念が苦手なのだと思います。また「旋律」というのもすごく曖昧なのが好きなのかもしれません。日本人らしさ、みたいのが周り回って結局大好きなのです。
なんだこの音楽は、と言われそうですが、自分が一番自然に、言いたいことを言える雰囲気、というか、これが私自身そのものだと思います。
音楽家に生まれたらヒット曲作って、チヤホヤされなきゃ意味がない、という資本主義社会にあっては、どうにもやりきれないタイプの音楽を作るのが自分の正体だった、ということを認めるのに30年くらいかかりました。
残念ですよねぇ笑。でもこれが自分の正体、とわかってみると、色々諦めがつきますし、新たな生き方も見つけやすいものです。ゆえにスタンスとしての自己発見はおすすめです。
理想や周囲の期待から離れるかもしれませんが、究極の生きやすさを手に入れます。それが独自論の大きな魅力とも言えますし、最も忌むべき真実、と言われるかもしれません。もしあなたが頑張った結果、今の生活に辿り着いたのなら、それは「生き方をみつけた」のだと思うのです。そこからどうやってちょっとだけ社会貢献するか、を考えられたらもう満点、みたいな気持ちになります。一歩一歩生きて行きましょう。
ここから自分のピースを一つ一つ組み立てて、少しでも何か"良い音楽"をこれから先作れたらラッキーマンです。
よろしくお願いします。
それにしても月の曲、多いですね。
気がつくと題材が月なんですよね。
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曲構造については色々また試しているのですが、基本的には即興的にどんどん作った結果です。余裕が出てきたのか、途中明らかにAmが軸になって展開していきます。
Moon Riverの素晴らしいところは、その夢に浮かぶようなメロディとm7(b5)のなんとも言えない切ない憂いの雰囲気部分。ここだけは機能和声万歳、と感じるところです。
全体に和の幽玄さを出したくなってしまって、三拍子ですが、陽炎のように揺れます。
自分はおそらくリズムが苦手なのです。嫌いなのかもしれません笑
リズムより、呼吸をしたい。しかしこれはクラシックとも違います。「拍子」も嫌い。小さくなってしまうから、はっきりしてしまうから。
この辺のことは普段の制作では全部NGですね、こんなこと言ってたら制作仕事は一切きません。
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一番最初の煙るような感じの響きが不定調の代名詞です。というか、ただ自分が好きなだけ。
ラストは12音完全領域変換です。ベースがしっかりv-iなので、まあなんでも合うんですが。
他にも色々不定調性論で使う技を色々繰り出しています。
これは結局性癖です。好き勝手に得意技を繰り出して一人愉しんでる的な世界なのでいい加減恥ずかしいですが、この辺で止まっていてもいけないので、ピアノ表現で生まれる可能性をもう少し拙論の追求と共に追い込んで参りたいと思います。