音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

音楽制作心理学

意識の中の音楽的存在〜不定調性論的影響音楽ノススメ

www.terrax.site 欠陥がない作品 未響楽+既響楽=影響音楽 ある影響音楽作品 e軸とNe軸の拡張 表面に存在しない表現 下方倍音の座標軸 対極を想像する 流転し続ける独自論 Homo sapiensとFelis catus あなたの日記は見られている 欠陥がない作品 前回までで作…

誰かにとって不可解な音が置かれた時〜欠陥は存在しない

音楽には「変な音」って思う音が入っていたりします。 先に結論を書いておきます。不定調性論的な設定によって ・不快に思ったら不快 ・不快に思わなかったら不快ではない というところでまとまる話です。でもこれ意外と難しいんです。 同調圧力がこの世にあ…

独自論の好循環効用〜社会的意義との接点

そろそろ独自論の展開も打ち止めにしたいのですが、まだまだ話が広がりを持っていそうで少し困っています。 この記事では、ネット上の情報の意味と独自論との兼ね合いを述べています。 <医学的には不正確だが意義のあった事例> <SNSでバズったらデビュー…

オーディオオカルトと音楽的なクオリア

仮想アースは音が変わるのか、的な話から一考したものです。 クオリアについての注記はこちら www.terrax.site オーディオオカルトなどと言われます。 これは高い壺、健康にいい温泉、体にいい食べ物、怪談話などと同じで、「信じたいと思って実際に体感でき…

独自性の早期把握と世論の意識内コントロール

あなたを否定する意見は多々あるでしょう。 多くの人に知られれば知られるほど様々な種類の、さまざまな観点からの批判を受けます。 批判を素直に受け入れられる人は、自分が何者かを知っている、自身の独自性の正体を高いレベルで把握している人です。 私な…

属和音が主和音に行かないことがあるのはなぜか。

「この音はそっちに行こうとしている」と音の意思を擬人化?するような表現は、試合の「流れ」を感じてしまう感覚と似ているのではなかろうか。流れを感じ、そう信じることができる、という人でなければ音で表現するという動機にもならなそうだし。 — M-Bank…

情動性行動と音楽表現の閾値

例えば、その直前に奥さんとか上司とか、少なからずマウント気味な電話がかかってきて、あれこれ文句を言われたとしましょう。少しイライラして、少し凹んで。 その後で向き合う仕事に、その気分が反映されて、つい言わなくてもいいことを確認したり、相手が…

C△とクラスターCc#dはどんな関係にありますか?

和音分析自体が自在に個々人のやり方でできるのは痛快です。 ここでは拙論の事例として、不定調性論の図表を用いて、解釈の自在性とその捉え方について書いておきます。 ここではC△という一般的和音と、c,c#,dという半音でぶつかったクラスター的不協和音の…

音楽制作とAIの活用〜偽物の価値について

まだAI自体の精度が上がっているわけではないので、すぐにAI音楽が私たちの仕事を奪う、ということはなさそうです。 ただ、AIを忌避し、価値がないと思いたい、と言う意思も何となく感じます。 それはAIは「人の為に生み出された」と言う視点があるからです…

瞬間的な比較能力(momentary comparability)と決断感覚感(sense of determination)の向上へ

音楽制作や音楽表現で求められる能力は、実施段階で何かを参考にせず直感的に処理できる能力の向上、錬成の巧みさです。 それを瞬間的な比較能力(momentary comparability)と呼んでおきます。 文字通り瞬間的な比較能力を鍛え上げることで、より良い選択肢…

準矛盾構文とクオリア

"''完璧なんだけどつまらない"' こういうちょっとおかしな文章を「準矛盾構文」としてみましょう。 音楽制作時や表現を評価する時、何とも言えない感情や表現をしてしまう時があります。適切な表現が生まれる前の直感的な感覚を文字にしたものです。 定義は…

休息とコンディションの調整〜音楽制作で考える脳科学52

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 導入 何もしなくても脳は働く 過去と未来にとらわれない行為をいくつか探してみる 毎日行う行為の中で活用できる時間を探す ストレスは脳から改善 「脳の可塑性」を…

グルーヴと一言で言うな〜音楽制作で考える脳科学51

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 「グルーヴ」と言う言葉があります。 グルーヴがある、グルーヴがない。。 でもこの言葉迷いませんか?世界中で使われているけど、クラシックでは使わない。アフリカ…

オーディションに落ちても諦めてはいけない理由?〜音楽制作で考える脳科学50

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音を群化する能力 人はその日のライブと翌日のライブは別なものと考えることができます。 スタジオの中で聞こえる音楽とスタジオの外で聴こえる音楽は違うものとみな…

「カッコいい」はどこからくるのか〜音楽制作で考える脳科学49

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽における究極の錯覚といえば、構成と形式の錯覚だろう。音符の順序そのものには、私たちが音楽から感じる豊かな感情のつながりを生み出すものは何もない。音階に…

時間認識と音楽表現〜音楽制作で考える脳科学48

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 私たちは矛盾のない世界を見ているが、それは自分たちと宇宙との相互作用をもとに推定したものであって、私たちの途方もなく愚かな脳にも処理できるように、過度に単…

枝の上の小鳥は喜びで鳴くのか?〜音楽制作で考える脳科学47

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽は聴覚のチーズケーキです。 認知科学者のスティーブン・ピンカーが1997年に述べた言葉です。 音楽の刺激がたまたま脳が喜ぶ部分に反応するために人の進化の過程…

全て過渡だと思ってみる〜音楽的なクオリアを活用する直観的熟慮の事例として

この記事を読む前に、次の課題を10分でやってみてください。次の19個のコードを使いながら、32小節の「鳥についての簡単な歌」を作ってみてください。テンションコードにしたり分数コードにして組み合わせてもらってもOKです。CM7 DM7 EM7 F#M7Gm7 Abm7 Bbm7…

なぜ売れるためには売れる音楽を作る必要があるのか〜音楽制作で考える脳科学46

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 当たり前構文な表題で恐れ入ります。 売れるためになぜ売れる要素を加える必要があるのか?という当たり前のことを整理する記事です。それらの要素無くして売れても…

誰もいない森で木が倒れたら音はするか?〜音楽制作で考える脳科学45

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site この本では、音楽が人の脳、心、思考、気分にどんな影響を与えるかを、神経心理学的観点な観点から探っていく。 発売は2006年ですので少し古い本です。邦訳も2…

瞑想に代わるもの〜音楽制作で考える脳科学44

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書最後です。同書は専門家のインタビューを多く含めながら脳を鍛えるための様々なエビデンスを提示し、話題を提供してくれます。直感について調べようと思って買っ…

「学習する」の定義と観察と未来〜音楽制作で考える脳科学43

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site David A. Kolb - Wikipedia デイビッド・コルブ氏(ケースウェスタンリザーブ大学名誉教授)の学習の4ステップの定義は有名ですね。 学習サイクルには4つの段階があ…

なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか〜音楽制作で考える脳科学42

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site この記事の表題は、 「なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか」ですが、これは要点をまとめた表現です。つまり、その人が音楽理論を等して音楽を学べる素養がな…

直感の鍛え方と役立たせ方2〜音楽制作で考える脳科学41

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同著書もこれで最後です。紹介した話の他にも、なぜ海外で軽い風邪にかかるのか(異国の地での万が一に備え、どうでも良い風邪を治すのに免疫機能を使うのを脳が控え…

直感の鍛え方と役立たせ方1〜音楽制作で考える脳科学40

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書の内容に沿いながら、できるかぎり普段から別途時間を使わずストレスなくできる方法を書いてゆきます。 しっかり感じる まず簡単なのはこれです。当ブログでも書…

生きてるだけで丸儲け/黒い蝶と白い蝶〜音楽制作で考える脳科学39

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 人類が賢くなりすぎると、それぞれが自分の能力を過信することになり、他人の能力に期待したり、頼ったりしなくなる。そのように、社会的協力体制や社会のまとまりが…

直感の法則から見る「日常感」〜音楽制作で考える脳科学38

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 綺麗な花の写真を「見せ」られて、それが花だと判断するのは、直感的判断である。この場合には、直線的な判断力をまったく必要としない。青い背景に、ピンク色の花び…

音楽制作に"危険"を潜ませる工夫?〜音楽制作で考える脳科学37

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 不定調性論では直感的作曲を行うことに注目しています。 楽器を弾きながら、ピントくる、街を歩いていてピンとくる、制作作業をしながら「あ!こうしよう!」と思え…

ビートルズも分析(?)できる「進行感作曲法」

terraxart動画リンクへ 動画にしたものを記事で改めて解説します。 大きく出てすみませんが、作曲する人なら多くの方が自然と行えているやり方についてです。作曲指南書にはっきりとした特定した方法論名が書かれていないので、誠に勝手ながら、上記で説明で…

音大生・音楽家のための脳科学入門講義8〜音楽制作で考える脳科学36

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 音大生・音楽家のための脳科学入門講義 // 第8講その2 音楽家の脳 作曲中の脳内機能ネットワークを調べた研究によれば、やはりディフォルト・ネットワークの使用部位が活性化したそう…