音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

音楽制作心理学

プラシーボ的反応と独自論7〜治癒力を持つ独自論を探して

www.terrax.site https://amzn.to/3JALdIf 参考:「プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬」 全てがよくわからない、という限界値の受け止め方がわかったところで、記事をまとめます。 わかってもわからなくても不安、という間を行き来しながら、自分に…

プラシーボ的反応と独自論6〜見つけた意味を扱う工夫

www.terrax.site https://amzn.to/3JALdIf プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬 プラシーボ反応のさまざまな心理学的側面を的mながら、直感的制作とそれに伴う処理、そして日々の直感力向上のためのヒントを模索してみましょう。 トップダウン/ボトム…

プラシーボ的反応と独自論5〜キーワードは"ミステリアス"

www.terrax.site 「直感的な音楽制作を極めていくには、音楽的なクオリアを鍛えていくしかない」という当ブログの表現を実践するには、実際に音楽制作を直感的に制作する経験数を増やさなければならない、としてきました。 www.terrax.site 直感的に物事を選…

プラシーボ的反応と独自論4〜量子は愛でできている?

www.terrax.site https://amzn.to/3JALdIf プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬 戦争で傷ついた兵士の中には、負傷した傷の度合いに比べて通常より痛みを感じない場合もあるのだそうです。なぜなら傷がある間は前線に駆り出されることがなく、かつこの…

プラシーボ的反応と独自論3〜プラシーボ反応の具体例2

www.terrax.site https://amzn.to/3JALdIf プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬 代替医療が現代で必要とされる理由も、現代医療があまり注目しないコンプライアンスを超えた「いたわり」の精神などに社会を超えた、社会が生まれる以前からあった、お互…

プラシーボ的反応と独自論2〜プラシーボ反応の具体例1

www.terrax.site https://amzn.to/3JALdIf プラシーボの治癒力: 心がつくる体内万能薬 まずプラシーボ反応のさまざまな側面や事例をまとめます。 先に結論を述べておくと、どんな状況で自分にプラシーボ反応が起きるかは予測できません。 ・つい信じてしまう…

プラシーボ的反応と独自論1〜概略

www.terrax.site 上記シリーズで錯覚がもたらす勘違いのカッコ悪さは人間の常、としながらも、本当にただの勘違いなのか、嘘から真は出ないのか、という疑問を感じていました。 私自身、自分の壊滅的な体調を、未知の代替療法であるアーシングが整えたことは…

意識の中の音楽的存在〜不定調性論的影響音楽ノススメ

www.terrax.site 欠陥がない作品 未響楽+既響楽=影響音楽 ある影響音楽作品 e軸とNe軸の拡張 表面に存在しない表現 下方倍音の座標軸 対極を想像する 流転し続ける独自論 Homo sapiensとFelis catus あなたの日記は見られている シェアする音楽から、個人の…

誰かにとって不可解な音が置かれた時〜欠陥は存在しない

音楽には「変な音」って思う音が入っていたりします。 そういう解決が曖昧になりそうな問題に対する取り組みについては、古代ギリシャ哲学ではすでにそれを意味する用語があります。 ja.wikipedia.org 実際の音楽仕事の現場では、こういう仕様末節な話につい…

最も自分らしい得体の知れないもの〜"「独自論/独持論」論"の正体

独自論には次の性質(副作用)があります。 ・"私の考え"の遂行ゆえ、他と比較すると優劣が如実になる(他を見なくなる) ・"私が基準/正しい"ではなく、"私はこう思う"。(この"私はこう思う"が言えない) ・独自論には価値権威を与えられない(ときに歪んだ承認…

オーディオオカルトと音楽的なクオリア

仮想アースは音が変わるのか、的な話から一考したものです。 クオリアについての注記はこちら www.terrax.site オーディオオカルトなどと言われます。 個人が個人の範囲で楽しめば問題はおきません。 「この音が良い、悪い」も独自論的な物言いです。 人間の…

独自性の早期把握と世論の意識内コントロール

あなたを否定する意見は多々あるでしょう。 多くの人に知られれば知られるほど様々な種類の、さまざまな観点からの批判を受けます。 批判を素直に受け入れられる人は、自分が何者かを知っている、自身の独自性の正体を高いレベルで把握している人です。 私な…

属和音が主和音に行かないことがあるのはなぜか。

「この音はそっちに行こうとしている」と音の意思を擬人化?するような表現は、試合の「流れ」を感じてしまう感覚と似ているのではなかろうか。流れを感じ、そう信じることができる、という人でなければ音で表現するという動機にもならなそうだし。 November…

情動性行動と音楽表現の閾値

例えば、その直前に奥さんとか上司とか、少なからずマウント気味な電話がかかってきて、あれこれ文句を言われたとしましょう。少しイライラして、少し凹んで。 その後で向き合う仕事に、その気分が反映されて、つい言わなくてもいいことを確認したり、相手が…

CとクラスターCc#dはどんな関係にありますか?

和音分析自体が自在に個々人のやり方でできるのは痛快です。 ここでは拙論の事例として、不定調性論の図表を用いて、解釈の自在性とその捉え方について書いておきます。 ここではCという一般的和音と、c,c#,dという半音でぶつかったクラスター的不協和音の間…

音楽制作とAIの活用〜偽物の価値について

まだAI自体の精度が上がっているわけではないので、すぐにAI音楽が私たちの仕事を奪う、ということはなさそうです。 ただ、AIを忌避し、価値がないと思いたい、と言う意思も何となく感じます。 それはAIは「人の為に生み出された」と言う視点があるからです…

瞬間的な比較能力(momentary comparability)と決断感覚感(sense of determination)の向上へ

音楽制作や音楽表現で求められる能力は、実施段階で何かを参考にせず直感的に処理できる能力の向上、錬成の巧みさです。 それを瞬間的な比較能力(momentary comparability)と呼んでおきます。 文字通り瞬間的な比較能力を鍛え上げることで、より良い選択肢…

準矛盾構文とクオリア

"''完璧なんだけどつまらない"' こういうちょっとおかしな文章を「準矛盾構文」としてみましょう。 音楽制作時や表現を評価する時、何とも言えない感情や表現をしてしまう時があります。適切な表現が生まれる前の直感的な感覚を文字にしたものです。 定義は…

休息とコンディションの調整〜音楽制作で考える脳科学52

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 導入 何もしなくても脳は働く 過去と未来にとらわれない行為をいくつか探してみる 毎日行う行為の中で活用できる時間を探す ストレスは脳から改善 「脳の可塑性」を…

グルーヴと一言で言うな〜音楽制作で考える脳科学51

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 「グルーヴ」と言う言葉があります。 グルーヴがある、グルーヴがない。。 でもこの言葉迷いませんか?世界中で使われているけど、クラシックでは使わない。アフリカ…

オーディションに落ちても諦めてはいけない理由?〜音楽制作で考える脳科学50

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音を群化する能力 人はその日のライブと翌日のライブは別なものと考えることができます。 スタジオの中で聞こえる音楽とスタジオの外で聴こえる音楽は違うものとみな…

「カッコいい」はどこからくるのか〜音楽制作で考える脳科学49

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽における究極の錯覚といえば、構成と形式の錯覚だろう。音符の順序そのものには、私たちが音楽から感じる豊かな感情のつながりを生み出すものは何もない。音階に…

時間認識と音楽表現〜音楽制作で考える脳科学48

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 私たちは矛盾のない世界を見ているが、それは自分たちと宇宙との相互作用をもとに推定したものであって、私たちの途方もなく愚かな脳にも処理できるように、過度に単…

枝の上の小鳥は喜びで鳴くのか?〜音楽制作で考える脳科学47

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 音楽は聴覚のチーズケーキです。 認知科学者のスティーブン・ピンカーが1997年に述べた言葉です。 音楽の刺激がたまたま脳が喜ぶ部分に反応するために人の進化の過程…

全て過渡だと思ってみる〜音楽的なクオリアを活用する直観的熟慮の事例として

この記事を読む前に、次の課題を10分でやってみてください。 次の19個のコードを使いながら、32小節の「鳥についての簡単な歌」を作ってみてください。 テンションコードにしたり分数コードにして組み合わせてもらってもOKです。 CM7 DM7 EM7 F#M7 Gm7 Abm7 …

なぜ売れるためには売れる音楽を作る必要があるのか〜音楽制作で考える脳科学46

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 当たり前構文な表題で恐れ入ります。 売れるためになぜ売れる要素を加える必要があるのか?という当たり前のことを整理する記事です。それらの要素無くして売れても…

誰もいない森で木が倒れたら音はするか?〜音楽制作で考える脳科学45

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 先に表題の答えを書いておくと、音はありません。 量子力学や認知の有無は関係ありません。 音という存在は人の頭の中でしか存在しないからです。 現実の世界に音は…

瞑想に代わるもの〜音楽制作で考える脳科学44

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site 同書最後です。同書は専門家のインタビューを多く含めながら脳を鍛えるための様々なエビデンスを提示し、話題を提供してくれます。直感について調べようと思って買っ…

「学習する」の定義と観察と未来〜音楽制作で考える脳科学43

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site David A. Kolb - Wikipedia デイビッド・コルブ氏(ケースウェスタンリザーブ大学名誉教授)の学習の4ステップの定義は有名ですね。 学習サイクルには4つの段階があ…

なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか〜音楽制作で考える脳科学42

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。 前回 www.terrax.site この記事の表題は、 「なぜ音楽理論を勉強しても曲ができないのか」ですが、これは要点をまとめた表現です。つまり、その人が音楽理論を等して音楽を学べる素養がな…