音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

ビートルズも分析(?)できる「進行感作曲法」

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今回は動画にしたものを記事で改めて解説します。

大きく出てすみませんが、差曲する人なら皆やっていますが、作曲指南書にはっきりとした特定した方法論が書かれていないので、誠に勝手ながら、上記で説明できる楽曲の作曲法を「進行感作曲法」として記事を作りました。

このビートルズの作曲法の話は理論と感覚が剥離する境目になっている話でもあると思います。

 

コードをいくつか覚えたら作曲してみよう。

と、言われたらあなたはどう思いますか?

 

小学生ぐらいから自分勝手にメロディを歌ったり、歌詞を適当に書いたり、ドラムを叩きまくってる、みたいな子の両親が音楽に全く興味がないと、その子の才能は全く伸びない、という現実を音楽教室をやりながら感じていました。

 

感覚だけで何かをクリエイトする一件無駄で無法な行為に社会通念として名付けられる名前がないからです。あまりに簡単に無限大に遊べてしまうので、ただの遊びで済まされてしまいます。

 

音楽の先生方はきっとそれはご存知で、それぞれの先生方のやり方で教室では体系化されておられると思います。

 

学問的追及や理論的追求と同時に即興的追求、偶然的探求というところにも同じぐらいクリエイティブな感覚を学習者に与えてあげれば、感覚と理論のバランスというものを一から取ることを意識すると思います。

 

常識的に素晴らしい作品が作れるかどうかではなく、その人が自発的に表現したものを本人が喜べること、がとても大切だと思います。

そこに喜びを感じて良いのだ、と教えてあげられれば、その作業を探求できるからです。

 

それができれば、あとはその感覚を磨き上げる「直感的熟慮スキル(不定調性論用語)」の鍛錬です。

 

ここでは簡単なコード、ギターならバレーを使わない

E,G,A,C,D,

を使って動画を作ってます。

 

この中からコードを二つ連続に1小節ずつ(4拍ずつ)弾いた時に、才覚ある人は「あ!」って思います。

・どこかで聞いたことある

・昨日聴いたあの曲だ

・なんか知らんけどカッコ良い

・あ、行ったことはないけどパリの空だ

・あ、なんか空飛びたい...

...etc

音をトリガーとして様々なイメージングができるタイプがいます。

これはそれを行うこと自体の動機になります。

私は子供の頃ワクワクすると便意が催されるタイプでした笑

それが感じられると、それが自分をワクワクさせるものだと知ることができました。

そしてトイレに行ったあとじっくり"その遊び"を楽しむ権利を得たように遊んでいました。

 

本人が決断している自覚すらない状態のまま探りを続け、気がつくと作品になっていたりします。

その作業は理論でも感覚でもなく、脳が行っている作業であり、本人の意思すら飛び越えている場合もあります。

その作業の中で本人は自分の経験値から無意識的に選択肢を選んで道を作っていくからです。

 

とにかく「音現象の聴取」をトリガーとして、何か行動や思想を起こせるタイプがいます。

もちろん学習者によっては最終的に常に音楽においてそれが顕現するとは限りません。

 

料理をしたり、絵を描いたり、なんでもいいです。それらは彼らの生きる道です。それが見つかった人は、幸福だと思います。

あっ、これやってみたい、ワクワクする感じを持ったなら、それです。

 

ただし、その自分が喜べるものは、普段自分に対して思い描いているものではない時もあるので 、勇気とか覚悟とかも必要になります。

 

 

素養があればコードをいくつも教える必要はなく、ワンコードでも音楽を作ることはできます。

しかし通例は1コードで聞くに耐える音楽を完成させるのは容易ではありません。

steely dan - show biz kids - YouTube

Do Yourself A Favor - YouTube

上記は1コードの楽曲です。

 

学校教育では(たとえば)主要三和音をつなげて音楽を理解、表現するのが基本だ云々と教えています。それは芸術の基準ではなく、社会教育上の基準がそこにあるだけです。

 

あなたの才能を社会に合わせなくても良いと思います。

 

5つコードを覚えて弾けるようにして、適当にコードを並べて、本人がそこに何らかの「進行感」を感じ、情動や、欲求を感じ、それを音楽として認識し、何かをリアクション(弾き語り、ダンス、作曲...)できるなら、そこから彼彼女の能力を引き出してあげてください。

 

そうしたやり方の一つの事例として「進行感作曲法」をまとめました。

この作曲方法で根拠になるのは自身の確信だけです。言い方を変えます。

あなたの脳が、それをよし、と計算結果を出したのです。

 

それを意識しても意識していなくても構いません。本人がそれを受け入れながらそのケーススタディを重ね、感覚を磨いていけばよいわけです。受け入れるのが結構難しいです。自分の性癖を知ることになり、自分の等級のようなものを知る結果になるからです。

社会はあなたに可能性があることを示そうとしますが、あなたはあなたのやり方でしか生きられません。

 

しかし自己と向き合い、自己が生み出す感覚を受け入れ、その癖を知り、磨けるところを探して磨けていけば、少しずつその直観を瞬間的に熟考することが可能です(直観的熟慮)。平易に言えば、判断力が上がります。より良い選択を瞬間の中できるようになります。

 

これはスピリチュアルではなく、脳回路の機能についての話です。

考えないようにして降ってくる直感に従って行動していると、時々自分でも驚くようなことが発想できたり、着想できたりします(直感時はモヤモヤとしかわからない)。

指導者は学習者それぞれの直感を抑え込まないように、我々の時代では考えられない思想を拒否しないように、常に理解力と忍耐力が必要だと思います。

 

ビートルズメンバーはもれなくこの進行感作曲法で、音楽を即興的に作ってきました。

極めて限られた納期、ギリギリのところで戦い続けて培われた彼らの判断力は参考にならないかもしれませんが、理屈でないところで戦う、というレベルがあることをいつも教えられます。

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「ビートルズも分析できる」というのは語弊があるかもですが、私はそれでだいぶビートルズのやろうとしたことが理解できました。そのやり方をもとに自分のやり方を作れました。だから私にはこの方法でビートルズの楽曲のありようを読み解くことができました。

 

皆さんのビートルズ分析もそれは皆様にとって正解であると思います。

 

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