2019-07-10 Hotter than July / スティービー・ワンダー楽曲(コード進行)研究レポート公開シリーズ19-1 スティービー・ワンダー レポート スティービー・ワンダーの和声構造 ~非視覚的クオリアを活用した作曲技法~ www.terrax.site 目次ページはこちら アルバム21;「Hotter than July」(1980) 事例91;Rocket Love (CDタイム 0:50-) open.spotify.com G#m G#m(♭13) G#m6 G#m(♭13) |G#m G#m(♭13) G#m6 G#m(♭13) |~ 短三和音5度のクリシェがAメロにみられます。 事例92;I Ain’t Gonna Stand For It(CDタイム 0:35-) open.spotify.com サビ F#m C#/F |E B/D# | F#m C#/F |E B/D# |~ サビで使用されているこの進行は、スティービーの作品として考えると、やはりベースラインが順次下降するタイプのクリシェ的な扱い、または同一の印象とインスピレーションと言えます。 同曲ではしつこいほど繰り返されてます。 このリピートの多さもスティービーの楽曲の特徴ですが、それ以上にジャズ的演奏形態を生み出した国ですから、"摩天楼のようにどこまでも伸びていく音楽の創造"がもたらす自由さ、完成感、といったものがあるのでしょう。 この点については、ガンサー・シュラーもその著書“初期のジャズ―その根源と音楽的発展”(1996/5・Gunther Schuller著, 湯川 新 訳)の中でジャズとクラシックについての論考で述べています。 事例93;As If You Read My Mind (CDタイム 0:17-) こちらを参照ください。 www.terrax.site 目次ページはこちら その19-2へ www.terrax.site