音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

不定調性論用語/概念紹介

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧

www.terrax.site 21世紀の新しい音楽との付き合い方として、脳機能を活用した音楽制作の心理考察記事もどうぞ 音楽制作心理学 カテゴリーの記事一覧 独自論をなぜ作るのか、ということの意義はこちらのページをご覧ください。 www.terrax.site // 下記より紹…

不定調性論について/内容インデックス

概略と方針 不定調性論の特徴をより詳しく紹介 流し見る、動画解説シリーズ 不定調性論用語解説 不定調性論関連含めた主な制作作品 音と楽しむ不定調性ハーモニー 教材最新版は毎年4月1日以降にリリースです 不定調性論と独自論の有り様 印象とクオリア もし…

不定調和音の音楽的脈絡をどう繋げるか〜不定調性論への招待:その3

今回の動画 www.youtube.com // その1 www.terrax.site その2 www.terrax.site 私は、自分のやり方をDTMという武器を使って初めて実現できました。 置いた音に意味を求めて、それをきっかけに音楽を作る、というやり方です。 本当は皆そうやっているけど、…

制作メモ;<動画解説>不定調性論的楽曲制作法;数理親和音モデルを作った理由

台風の夜に夜なべしました。 www.youtube.com チャンネル登録いただければ幸いです。 www.youtube.com 音楽理論とは、多数の人に役立つための一般的な指針である必要がありました。 不定調性論は私の一時的独自解釈の集合論です。 これからますます一人で音…

<論文を読む1>和音を聴く前に和音を感じろって話。〜和音進行聴取における脳機能計測および印象評価(2012)〜他

参考 www.terrax.site https://www.jstage.jst.go.jp/article/cogpsy/2012/0/2012_132/_pdf 今日はこちらを読んでいきましょう。 和音進行が情動喚起、について考える2012年の論文です。 "本研究では,和音進行による情動喚起のメカニズム解明を目…

パブロフの犬とドミナントモーション

www.terrax.site V7-Iの解決はなぜ起こるか 鳥の声を聴いたり、川のせせらぎを聴いたり、風の音や森の虫の声を聴いたり、好きな人の声を聴いたりしたとき「心が動く」理由が音楽への感動と似ているのかもしれません。 それは他でもない、あなたが考えること…

(制作メモ)短三和音に長三度を乗せると強烈な眠気を誘う〜「Ballade of Sense Detox」不定調性作品

自分が変態なのか、たまたま曲調がそうなのか、わたしはCm(10)に眠気という感情??をかんじるので、好きです。 www.youtube.com まぶしさというか、日向ぼっこしている時の心地よさ、というか、m3度の上でに乗る静かなM3rdは眠気を催します。 聴き終わる頃…

不定調性論的思考を使って作った初期曲についてのメモ

www.youtube.com www.terrax.site コード進行ではなく、音の流れ一つ一つに集中して、文字通り感性だけで作る、をコンセプトに作った最初の曲です。ハッキリはおぼえてないのですが。 実際にギターで弾いています。 まだまだ自分の思考に半信半疑でした。本…

不定調性論と音の距離感の話

【正解のない漠然とした問い】Cから一番遠い音は? — lydian (@lydian28) 2018年9月23日 H=b G=g Fis=f# Des=d♭ で考えますね。 つい時間が空いてしまって、目に留まったツイートに反応してしまいました。 いろんな「感覚の混じった話だな」と感じました。 …

<不定調性論用語/概念紹介60>モード別のダイアトニックコード表

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 教材の資料より、「ダイアトニックコード」の概念の拡張版です。 ・メジャースケール ・ハーモニックマイナースケール ・ハーモニックメジャースケール ・メロディックマイナースケール における構成音で作るダイ…

<不定調性論用語/概念紹介56>和声単位作曲技法

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る |Cadd9 |Dadd9 |E♭add9|Cadd9 |E♭add9|Gadd9|C#add9|Cadd9| サウンドはこちらで。 add9 | rechord - 演奏もできるコード進行共有サービス Cadd9=c,e,g,dですから、Cu5(d)等と表記します。 このように同…

<不定調性論用語/概念紹介52>四つのモードのダイアトニック

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 一般的な四つのスケールに出現する和音をディグリー別に並べた表です。 ・メジャースケール ・ナチュラルマイナースケール ・ハーモニックマイナースケール ・ハーモニックメジャースケール です。 これらを自由…

<不定調性論用語/概念紹介52>機能進行のタブーを用いてみよう

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る コード進行のルールはご存知ですか?例えば、 Tから進むことのできる機能 T SD D SDから進むことのできる機能 T SD D Dから進むことのできる機能 T という基本進行のありかたです。 やがて近代音楽がこうしたルー…

<不定調性論用語/概念紹介49>センターコードとアラウンドコード

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 不定調性論では、作家や演奏者自身が、その曲の中の起点と考えるコードを「センターコード」といい、それ以外を「アラウンドコード」といいます。 CM7 |F#M7(9) |EM7 (#11) |DM7(b13) :| という進行があるとき、…

<不定調性論用語/概念紹介48>ベルトチェンジ

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る これは分子構造モデルのリディアンとロクリアンです。詳細は省きます。 この対称性が面白いですよね。 これは、 こういう音程関係の対称性があるから生まれてくるわけです。 このような現象を拙論の用語で「ベル…

<不定調性論用語/概念紹介44>副次的和声単位

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る これはcとdが完全結合領域を示していることを図にしたものです。 集合の現れる横の音の種類には変化がありませんが青字のdの列は赤字のcの下方領域fの四音の並ぶ配置が換わります。この表の一番上のdの列の音は、…

<不定調性論用語/概念紹介37>領域の鏡像の等式

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 基音がcであるとき、cを表面基音、f#を裏面基音とします。 増四度という関係が、鏡の内と外のような関係と見て取ることができます。 c,f#でねじれるようならせん構造です。 例えば、C(#11) (構成音はc-e-g-f#)と…

<不定調性論用語/概念紹介36>増四度環

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 上方領域 ~c-c#-d -d#-e-f- f#- g-g#-a-a#- b- c~下方領域~c-b-b♭-a-a♭-g-g♭-f-e- e♭-d-d♭-c~ c:f#すなわち増四度の関係は1:√2で、下のようなモデルにすることで二つの領域を結び…

<不定調性論用語/概念紹介35>相似和音

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る <第一種相似和音> 構成音の種類のみが全く同じ和音のことです。以下のような和音です。 これらは全て一つのコードネームで表記することができます。 例えばCu5なら全て構成音はc,e,gという三音であり、ヴォイシ…

<不定調性論用語/概念紹介34>水平領域和声単位

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る この和声単位は、十二音連関表から生まれた和声単位です。Cua3 この和音はC upper areaの三和音の略です。 構成音はc-d#-f#というものです。 これは十二音連関表の横一列の一つの音から、ここではcですが、cから…

<不定調性論用語/概念紹介30>対称領域和音

2018.6.23→2020.10.31更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 今度は領域断層和音の考え方を活用して、それぞれの領域の和音を等量含んだバランスを持っている和音をここで紹介します。 基音cの上方三倍音はgです。下方三倍音はfです。 これらを組…

<不定調性論用語/概念紹介29>領域を分ける和音

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 基音cにおいて、 Cu5+Cl5は共通音が一音である「希結合領域和音」です。 また、このように上方と下方の領域が一つの基音の中から発生する和音を「領域断層和音」と呼んでいます。 基音cで、不定調性論は第八倍音…

<不定調性論用語/概念紹介22>マテリアルダイアトニックスケール

不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る // 一つの基音からできる音階的素材とそこから生成される和音ついて考える、という項目です。 基音cの上方オクターブレンジ4では、c d e f# g a♭ b♭ bという音階組織が現れました。 これは基音という存在を絶対視…

<不定調性論用語/概念紹介9>全ての音程を基音の振動数比から理解する

2018.6.9⇨2020.1012更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 基音cの上方レンジ4をみてください。 c-d-e-f#-g-a♭-a#-b-c ここには短二度から完全八度まであらゆる音程が作れます。 これらは下記のように書き替えられます。 8c-9c-10c-11c…

不定調性希機能進行~モードマトリックス

「So What」のテーマは、D DorianとEb Dorian を行き来しますよね。 これをDマイナーとEbマイナーのキーがチェンジする、と考えてしまってはモード音楽の解釈を誤ってしまいます。 このDm7→Ebm7を考えてみましょう。 それぞれV7を置きます。 A7→Dm7 Bb7→Ebm7…

テキスト動画(本人解説)〜不定調性論全編解説1-33

不定調性論の理論的展開 不定調性論の方法論的展開その1 不定調性論の方法論的展開その2 ↑より具体的な話。 拙論の一応の締めの作業、終了いたしました。この先に進んで行きたいです。 休みの日とか、雨の日とか、微熱の日とか、雪の日とか、台風の日とか…