音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

<不定調性論用語/概念紹介52>四つのモードのダイアトニック

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一般的な四つのスケールに出現する和音をディグリー別に並べた表です。

・メジャースケール

・ナチュラルマイナースケール

・ハーモニックマイナースケール

・ハーモニックメジャースケール

です。

 

これらを自由に組み合わせてコード進行を作ってみて下さい。

使えるコードのグループを少しずつ拡張していくことで自分が使えるコード進行の文脈を広げていくわけです。 

 

これらの集合から機能和声的な

II-V-I

を作ってみましょう。

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こんなふうにわけられます。 

たとえば、夕焼けのシーンを歌う場面で、

 

Dm7  G7  CM7を

Dm7(b5) G7  CM7

としたとき、「Dm7をDm7(b5)にサブドミナントマイナーにした」と考えません。

 

夕陽だからb5なのさ、

 

です。そこから太陽が沈むからDm7(b5) Gm7(b5) CM7でritしていく、などと発想を広げていくわけです。

 

学習段階でいきなりすべて手のコードが使える段階からはなかなか困難なので、このようにまずは使用範囲を限定するわけです。level4となっているのは、四段階目の意味で、教材では段階的にコードを広げていくようにしています。

 

最初はこのように機能和声的な感覚をフルに使って、自分が考えないようなコードを当ててみて、コードの進行感を鍛えていくわけです。

そして大切なのは、この考え方をコード進行以外にも適用していくことです。

・普段使わないバスドラの音

・ちょっと不協和なサンプルを使ってみる

・普段食べないパンを買ってみる

・普段行かない道を歩いてみる

最後は日常の話になりましたが、人生にも活用してみてください...なんて。

そこまで出なくても、そういう視点で他の才能あるアーティストの作品を聴いてみると、まさかそんなものをそんなところで使うか、という発見に出逢えたりします。

それは誤っているのではなく、その思考の拡張であり、「表の中に新たなモードを追加して可能性を増やす」ことになります。

 

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