一般的な四つのスケールに出現する和音をディグリー別に並べた表です。
・メジャースケール
・ナチュラルマイナースケール
・ハーモニックマイナースケール
・ハーモニックメジャースケール
です。
これらを自由に組み合わせてコード進行を作ってみて下さい。
使えるコードのグループを少しずつ拡張していくことで自分が使えるコード進行の文脈を広げていくわけです。
これらの集合から機能和声的な
II-V-I
を作ってみましょう。
こんなふうにわけられます。
たとえば、夕焼けのシーンを歌う場面で、
Dm7 G7 CM7を
Dm7(b5) G7 CM7
としたとき、「Dm7をDm7(b5)にサブドミナントマイナーにした」と考えません。
夕陽だからb5なのさ、
です。そこから太陽が沈むからDm7(b5) Gm7(b5) CM7でritしていく、などと発想を広げていくわけです。
学習段階でいきなりすべて手のコードが使える段階からはなかなか困難なので、このようにまずは使用範囲を限定するわけです。level4となっているのは、四段階目の意味で、教材では段階的にコードを広げていくようにしています。
最初はこのように機能和声的な感覚をフルに使って、自分が考えないようなコードを当ててみて、コードの進行感を鍛えていくわけです。
そして大切なのは、この考え方をコード進行以外にも適用していくことです。
・普段使わないバスドラの音
・ちょっと不協和なサンプルを使ってみる
・普段食べないパンを買ってみる
・普段行かない道を歩いてみる
最後は日常の話になりましたが、人生にも活用してみてください...なんて。
そこまで出なくても、そういう視点で他の才能あるアーティストの作品を聴いてみると、まさかそんなものをそんなところで使うか、という発見に出逢えたりします。
それは誤っているのではなく、その思考の拡張であり、「表の中に新たなモードを追加して可能性を増やす」ことになります。