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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介56>和声単位作曲技法

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|Cadd9     |Dadd9     |E♭add9     |Cadd9    

|E♭add9     |Gadd9     |C#add9     |Cadd9|

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このコード進行を不定調性論の記号を用いると、

Cadd9=c,e,g,dですから、

Cu5(d)とか書くのですが、このように同じ和音形態で楽曲を構成するような方法を「和声単位作曲技法」と呼んでいます。

もちろん、ビートルズの"I am the walrus"なんかはメジャーコードに固執して作ってあります。

 

もちろん同一和声単位でなくてもいいです。

 C    Dm  |E    F#m  |B   Dm  |E  Am  |

とか

C7   Dm7(b5) |D7  Em7(b5)  |E7   F#m7(b5) |

とか、対称性、整合性によって作られた作品も同様です。

 

これらは従来「非機能的」進行とされてきました。

不定調性論的には、これらの進行方法をいくつか作ってみて「自分的ななんらかの意味」「自分的ななんらかの解釈」を施せるタイプかどうかを確認します。

その和音の連鎖に音楽的情景や技法としての価値をなんとなく感じるなら、あなたの中にそうした技法を用いるスイッチが存在している、ということだと思います。

そういう人は、それをきっかけに、様々な特殊技法や、アウトサイダーなやり方を実験する時期を持つことで、自分の音楽のどこにそれを混ぜ込んでいけばいいかも把握できるようになります。

 

例えば「雨の日の憂鬱」を一つの和音タイプを指定して、連続して8小節のコード進行を作ってみよう、となった時、m7(9)を指定して、

Cm7(9)  |Bm7(9) |Em7(9) |Dm7(9) |

Ebm7(9) |F#m7(9) |Em7(9) |Dm7(9)|

みたいに、雨をイメージしながらサクッと作れる人は、和声単位作曲技法で自分の音楽的なクオリアを根拠に音楽を作ることができるでしょう。

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