|Cadd9 |Dadd9 |E♭add9|Cadd9
|E♭add9|Gadd9|C#add9|Cadd9|
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Cadd9=c,e,g,dですから、Cu5(d)等と表記します。
このように同じ和音形態で楽曲を構成するような方法を「和声単位作曲技法」と呼んでいます。ジャズ理論では「コンスタントストラクチャー」と呼ばれているそうです。
ビートルズの"I am the walrus"なんかはメジャーコードに固執して作ってあります。
これはコンスタントストラクチャーと呼ぶようなスタンスではないもっと容易なコンセプトで作ることのできるスタンスを考えました。
もちろん同一和声単位でなくてもいいです。
C Dm |E F#m |B Dm |E Am |
とか
C7 Dm7(b5) |D7 Em7(b5) |E7 F#m7(b5) |
とか、対称性、整合性によって作られた作品も同様です。
これらは従来「非機能的」進行とされてきました。
不定調性論的思考では、メジャーコードを連鎖する、と決めたら志向の赴くままに和音をつなげ、音楽を作っていくというスタンスが方法として必要なのではないかと考えました。
その和音の連鎖に音楽的情景や技法としての価値をなんとなく感じるなら、あなたの中にそうした技法を用いる作曲スイッチが存在している、ということだと思います。
そういう人は、それをきっかけに、様々な特殊技法や、アウトサイダーなやり方を実験する時期を持つことで、自分の音楽のどこにそれを混ぜ込んでいけばいいかも把握できるようになります。
例えば「雨の日の憂鬱」を一つの和音タイプを指定して、連続して8小節のコード進行を作ってみよう、と志向した、としましょう。
このとき好きなサウンドm7(9)を指定して、
Cm7(9) |Bm7(9) |Em7(9) |Dm7(9) |
Ebm7(9) |F#m7(9) |Em7(9) |Dm7(9)|
みたいに、雨をイメージしながらサクッと作れる人は、和声単位作曲技法で自分の音楽的なクオリアを根拠に音楽を作ることができるでしょう。
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