音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介38>領域の鏡像の等式★★★★★

基音がcであるとき、cを表面基音、f#を裏面基音とします。

これらの関係を見ていると、増四度という関係が、鏡の内と外のような関係と見て取ることができ、この二つの音の距離感をうまく把握できるのではないでしょうか。

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つまりf#においてねじれていくようならせん構造です。

表が主か、裏が主かは、実音として鳴っている場合が表面となり、その数理の背面に隠れる音が裏面、という扱いになります。

  
これでf#という音がcとほぼ対等の立場を作りました。

こうしてそれぞれの関係性を自分で作ってしまうことにより、

「自分のイメージ」

が明確になります。これが人と違っても気にしなくてよいです。

あくまで「自分が持ってるプログラム」をまず形成し、人との違いを本当の意味で理解するための規範を作るのです。自分が絶対的な仕組みを持っていないと、人との意見の相違において、「あの人は間違っている」という見解になってしまいます。

人と人は異なるんです。真理すら異なります。

ゆえに言葉があるわけですし、それぞれの生き方があります。

それを双方が必要以上に干渉せず共存するためには、より発展したものの見方そのものを持つ必要があります。

特に音楽理論は、哲学と同様、思考がぶつかる場合があります。十分に他者への理解を推し進めましょう。

 

隣の家のカレーの味と自分の家のカレーの味について、隣の味は誤っている!という必要はない、ということです(もしそれが法的に有される範囲に十分収まっているならば)。

 

===

 

例えば、
C(#11)(構成音はc-e-g-f#)
といったコードはcの表面領域和音に鏡に映ったcともいえるf#が同時に鳴っている和音であり、この和音のときf#、c#、a#といった音を弾くことでCu5の裏面のF#u5の構成音を弾いている、と考えることができるようになります。

c<=>f#(領域の鏡像の等式

という決してイコールでは結べないこの関係に対して、立体的な音の関係を用いることである種のイコール関係を見出します。

 

これによりc,g,fの領域関係で唯一現れなかった音f#がその鏡面的な存在として登場します。

このIとIV#音は、12音連関表の同じエリアに存在する音のためであり、お互いがその上下の領域へのほぼ同等の共通音への反応を見せます。

 

それゆえに、同じエリアの四音のいわゆるディミニッシュ集合は、上下の領域への反応領域を類似・共有しているといえます。

これを機能和声理論的に解釈すれば、他のエリアへの強い移行可能性を潜在させている、といえます。

 

このことは機能和声理論におけるドミナントコードの性格と強く関わり、後に示す「動和音」という存在の確立に反映していきます。

増四度音程は領域の確定に関わる音であり、どちらにも移行可能になるようなあいまいさも有しています。一つの音の増四度の同時表出は一つのエリアの音を際立たせ、これがその上下の領域への自由移行の可能性を示すことが分かります。

(教材より)

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まず一音という素材の数理について、数理親和音モデルが導き出されました。一音に対する親和関係の具現化です。

そして機能和声理論における三つの主要音から導き出される領域の交差は、機能の存在と、コード進行の関係を明らかにしました。そしてその関係性を主要三和音にまで広げると、それぞれの領域の交差が、主要三和音の関係性を炙り出しました。

 

そしてそれらの関係性は完全結合領域や裏領域の関係性から、ついにそれらを十二音に拡張することができました。

 

機能和声理論はこのうち、上方倍音の数理のみを用いて音楽理論を確立してきました。これは先ほどから申しているとおり、決して下方領域を用いなかったのではなく、別の表現や方法論で自然と下方概念を用いていた、と表現するほうが正しいでしょう。

 

更に教材では、十二音連関表を縦に分割して変換するモデルについても述べています。

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至高の自在さに対応するための発展的理解の一つの手段であり、また12音からアイオニアン的な世界観を作りやすくしている思考のモデルに特化した場合の状態を時に敵に創り出すことが可能です。またそれは同時に、そうではない方法=無調的、不定調性的な方法も人為的に作り出せる、ことを意味している、という両面を示すことができます。

 

結局、あなたの思考次第と必ずなります。

いち早く勉強を二の次にして、まずは作り始めましょう。

その過程の中で本当に勉強したいことが見えてきます。