音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

不定調性論楽曲覚書~理論的に考えない作曲心理状態を方法論化するということ

2011.11.03⇨2020.1.31更新

特に不定調性の発想の特徴が際立っている楽曲をご紹介いたします。

方法論を自作して、それを実際に用いて作品を作っている人はなかなかいない?と思いますので同じことをしようとしている方の先例の一つとなれば嬉しいです。

その他のM-Bank STUDIOの制作音源は、下記をご覧ください。

(Digital Performer)Digital Performer~DAW制作関連記事目次です。

<現段階の総集編のような曲ができました>

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<現代童謡曲?>

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M7だけを用いる、という和声単位連鎖に特化した作品

(2012年、おそらく不定調性論的思考のみで考えた最初の作品です)

制作;QY100(受講生からお借りした・・。)

まだDTMというのを始めていない頃です。

 

   

<現代ギター練習曲?>

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全編解説動画でも紹介している、画像を読み取って音楽にする、という作曲のやり方です。音楽的なクオリアだけで曲を作っていきます。この曲はギターのアルペジオを用いてこの画像のような何とも言えない情緒を表わそうと思いました。リヴァーブ深めは意図的で、曇った感じ、見えない感じを出したいという意図。

 

<ロックギター曲?>

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コード進行忘れましたが、ロック的なものジャズ的なものを混ぜて、ソロは手癖とそれをアウトさせて、リゾルブさせるやり方です。スケール分析ができないようにしました。

 

<小品;五つの前奏曲>

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<ジングル>

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この動画シリーズのジングルは全て不定調性論的な着想で作っています。解説なども動画内に簡単に用意しています。

文章紹介はこちらから

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<現代楽曲?>

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修礼のコード進行をベースに様々音楽的思想を展開するコンセプトの作品です。不定調性的な考え方にどんどん寄っていきます。

 

<オーケストラ曲?>

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お客様からのご依頼で作りました。機能和声も入っています。和声や対位法には基づいていません。慣習的な和声の流れ、基本的な対位法は使っていますが、「混ぜたいときに不定調性の思考を混ぜる」というやり方で「それっぽい作品」にしました。

 

 

   

<不定調性アレンジ>

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原曲の和声とは関係なくリハーモナイズした後、「崩れ」「不可思議」「憂い」「くぐもり」などのイメージを音楽的なクオリアにして音を修正していきながら完成させます。 

制作メモ;DANNY BOY〜v-solo piano

制作メモ;雪やこんこ〜v-solo piano

制作メモ;JINGLE BELLS 2018 / virtual solo piano

制作メモ;Auld Lang Syne/蛍の光〜v-solo piano

 

<音楽的なクオリアフル稼働ピアノ曲>

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制作メモ;MIDIで"Merry Christmas"と書いて音楽にしてみた

調性的ですが、意識していません。聴きながら一つの色彩感を辿るように作っています。先に文字の形を配置して、あとは音楽的な脈絡になるように作るだけです。

最後に"もろびとこぞりて"のメロディが来たのは、偶然であり、これこそ音楽的クオリアの直感がなせる技です。

 

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制作メモ;<ピアノ曲>不定調的な即興表現★★★★

 

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制作メモ;<ピアノ曲>In Peace~不定調的な即興表現

 

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制作メモ;<ピアノ曲>Qualia-不定調的な即興曲〜感性で曲を作るとは?

 

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制作メモ;<ピアノ曲>冷調という名の調性

これらの作品は、適当にピアノを弾きながら降ってくる旋律感で一音一音調整しながら作った作品です。何々技法か?ということはあらかじめ考えず、イメージに降ってきた技法、テクニックを用いているだけです。

 

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制作メモ;冬の街路樹〜不定な長調風ピアノ曲

単旋律、領域混合和音、即興的アレンジの変奏曲。

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 ブルース的で不定調なピアノ曲

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制作メモ;静寂とねこ〜希長調なピアノ小品

70制作メモ;おもひでの輝き〜ソロピアノ作品;明日も命がある、ということ

73制作メモ;雫の戯れ〜写真を楽譜に見立てる即興的ピアノ曲

74制作メモ;青緑の澄性〜ネガティブハーモニー的書法の展開の一例として

75制作メモ;Suite of Glassnature〜Mika Aoki作品のインスピレーション

展覧会の背景〜半月形に流れて溶ける調性

 

<ポップス?>

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はじめてポップス曲に曲の合間合間に不定調性のコンセプトを使わせて頂きました。記事はこちら

拙論の考え方がなかったらEM7/Dとかは以前の自分なら却下したと思います。これをOKという自分がいることを認め、信じるところから、視点が変わり「これもありなのでは?」と思い、思いめぐらすとき昨日まで気が付いていなかった自分の欲望とか、願望とか、こうしたかったからこれにしたのだ、ということに気が付きます。これが創造的行為でないとしたら自分には創造的行為は難しいです。信じることで自分は音楽を作れるようになりました。

だからあなたも方法論を作る作らないに関わらず、自分を信じられるようになれば、それがスタートラインなのではないでしょうか。

 

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制作メモ;動画BGM作成〜振袖新作プロモーション

このバージョンは普通に作りました。公式さんのYoutubeチャンネルに6秒バージョン、15秒バージョンがあり、それらに不定調性的な思考のアレンジがより多く活用されています。

 

<ジャズソロギターアレンジ>

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バップっぽいですがまるで違う、不定調性論的着想に基づくハーモナイズとソロを作ってみました。

制作メモ;Confirmation(ソロギタ―アレンジ)

 

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ジャズのテーマメロディに自由に和音を乗せてアレンジしました。要所要所ジャズっぽいけど全然違うやり方です。トップノートに基づく「マザーメロディ」の手法が好きなのでそればかりやってしまいます。

 

 

<Audiostockで販売中の曲から> 

主題を決めて張り付けながらフーガ風に不協和を調整しながら作りました。「音楽的なクオリア」だけを使っています。 

 

 

 

 

<Audiostock>実験的な不定調性BGMです。

 

<Audiostock>ジャズ+EDMなBGM★★★

なんかコード進行があるように聞こえますが、これただ和音を適当に弾いたものに基づいているだけ(その後音楽的なクオリアに合わせて修正)です。音楽の仕組みを数年勉強できていれば誰でもできます。

 


この辺の作品は、DAWや音源、サンプルを用いれば誰でも作れます。

 

==<心理状態と方法論化>====

方法論に基づく、ということは作曲をしているときに音楽的思考とは違う論理的思考を働かせることになりますが、私にとってはそれが一番の問題でした。

私の作曲の場合は、音楽性そのものに脳がアクセスしているため、方法論的な論理や理論慣習的脈絡を同時に考えることができませんでした。

つまり、私の場合、方法論でありながら、論理的ではない考え方で成り立つもっとソフトウエア的な方法論を考える必要がありました。

 

しかしながら、「理論なんか考えて曲作ってねーよ」って言うベテラン勢、けっこうおられませんか?

ではどうやって理論的に考えないで曲を作っている"いつもの状態"を方法論化できるのでしょうか?あなたは何を根拠にそのメロディを作りましたか?

ここを明確に理解したかったんです。

そこで10年近く考えて、研究発表しながらついに不定調性論では、これを「音楽的なクオリア」と述べるようになりました。

それがあなたのそのメロディを生んだ、とするわけです。

音楽的なクオリア、を音楽を作る方法論の主軸に据えたわけです。

 

これはある程度の音楽理論的学習と、"理論的に考えた作曲経験"を重ねた結果生まれてくる心理的状態を主軸に置く方法論です。経験者はいちいち理屈で考えなくても、作曲作業の中で何らかの次のメロディ、次の和音、次にやるべきことが直感で降ってくる、わけです。そして理論ではなく、その「感覚」を信じて、重点的に用いています。

「ここはCだから次はサブドミナントかなぁ?」などと考えない、ということです。

(初歩の学習段階ではそれで結構です。そのために機能和声論があるんです)

 

これを方法論化するために、

1.12音がまずどこに行っても良い

2.どんな振動数になっても良い

3.和音をどう作っても良い

4.和音をどう繋げても良い

5.協和不協和もない

6.形式もない

7.作曲者の動機が全て

8.価値の共有など他人とはできない

ということをまず既存学習の延長線にある方法論で(自分なりに)納得する根拠が必要であることに気が付きました。言われたとおりにやっていれば良いと思っていたものですから、ある意味で生まれ変わる必要がありました。上記の8つを自分に納得させるために1000ページ近い教材(四巻)を作りました。

 

 

ブログでは教材の延長線で「自分の経験が全ての直感を作り、動機を作り、音楽的クオリアを作り、自分の今の意思に成熟する、それを研ぎすますために制作仕事をする」ということを毎日訴えています。音楽性がどうこうと、とか関係ありません。すべて自分が行う作業は、自分の地となり肉となり、未来の直感となり保存され、自分の作品を作るとき、それはまた降ってくる、という関係性を創ればいいわけです。音楽が出来なくても、病気で寝込んでいても、全てはやがて自分が舞いもどる制作作業の時のための経験値として感じているのだ、と理解すれば、焦ることはありません。

こんなこと考えなくても当たり前のことでした。

ただ私は、それが何らかの方法論に拠ってどこかにあるのではないか?という妄想にとりつかれていたのだと思います。

「音楽的なクオリア」この得体のしれない存在が自分の作品を作ってくれること本当に気が付いたの最近です。

不定調性論的思考を身につけてもあなたの知識・経験・価値観は今後そのまま作曲に活かせます。むしろ際立ちます。

そして不定調性論が、あなたにとってその音がなぜそこに置かれることが正当か、を証明します。

というと眉唾に聞こえるかもしれませんが、大事なのはあなたがその音を信じているかどうかだけです。

ビートルズのコード進行を「無知ゆえのコード進行」とするか、「彼らの音楽的クオリアの結実」とするかで視点は変わります。不定調性論は後者なんです。

 

こうして意識的土壌が出来たところで、私自身初めて自分のやり方で作曲が出来ました。奇跡でした。ただPCに向かうだけで曲が生まれ始めました。

つまり次のコードがなんであるかを考えず、調も機能も意味も協和度も考えないで作っていくことで「自分の音楽」を出すことができるようになりました。

その時に降ってくる直感が日に日に確実なものとなっています。

この時、上記の8つの事柄が教材の中である種の証明がなされているので、自分で自信をもって自分の着想を信じることができるわけです。トリックと言えばそうかもしれません。プラセボ効果そのものを活用しているとも言えます。

それまでは、こうした作曲のやり方が「伝統を無視していて」「身勝手」で「無根拠」で「無法すぎる」作品として、作りながら自ら忌避していて、いつも完成しませんでした。「根拠がないことをやって、それを表現と言っていいのか」と自問自答していました。しかしその「根拠」は論理や科学的な証明や公式で言い表せるような存在でないとしたら(21世紀現時点で)、脳が作り出す奇跡だとしたら。

十分に基礎を学習したら、どこかの段階で、いかにその直感を研ぎ澄ますか、を考えはじめるべきです。

 

不定調性論という自分にとっての「自分自身でいられる根拠」をまとめたことで、私は自由に作曲を楽しむことが初めて人生で出来ました。まだ人生に現実感、というのは感じないのですが。これはある種の病気なのかもしれませんね。精神医学的欠陥。

もちろん拙論的思考で作ると、みんな誰でもこんな曲想になってしまうか?というとそうではありません。あなたが自分の動機を信じれば、あなた独自の曲になり、それがキャッチ―な曲を生むなら、ヒットメイカーになれる可能性がある、というだけです。

 

「自分がこうしたい」と思うことは学習のどの段階でも自由です。それを解放し、「音楽的なクオリア」を自覚して、研ぎ澄ます訓練に終始し、作曲経験を積んでいくことは楽しいですし自己にとって自然です。自己肯定感もあがります。

この方法論作成は自分にとって「自分を信じる」訓練でした。

それまでは必死に「音楽の謎を解明しよう」と楽曲分析に勤しんできましたが、それは、結局、雨がおちてくる雨粒の位置から、雨のパターンを解析しようとしていただけで、解析してしまったら終わりであり、それは脳の限界を意味しています。だから音楽分析はただの学問上のお遊びに過ぎない、と感じるようになりました。学習初期には有益ですが、脳が解明されていない以上、出てくる楽曲をいくら解析しても常に例外が現れるでしょう。

私はそこに注力するよりも、作品を作りたい、と願ったので、作品を作っています。

作りながら私なりのメタパターンを記録し、記述し、残していきたいと思っています。

 

もしあなたが音楽制作で道に迷っておられるなら、一度ご相談頂いても結構です。

(ご依頼者が希望する場合のみ講座のご案内をさせていただく場合があります。予めご了承ください。)

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それでもまだまだ未熟者です。これからも自分が今できることを書き綴るだけですが、音楽を志すこれからの才人の何かの参考になれば大変うれしく思います。

   

 

下記に技法的な具体的なアイディアを教材から転載してます。

不定調性論の具体的な方法論的アイデアをまとめました

不定調性論の方法論的展開その1★★★★ - 音楽教室運営奮闘記

不定調性論の方法論的展開その2★★★★ - 音楽教室運営奮闘記

 

当ブログの一般楽理関連記事目次はこちら

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