音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

制作メモ;DANNY BOY〜v-solo piano★★★★★

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今期はなんとか、ピアノアレンジ作品制作作業まで来ました。

 

この不定調性というジャンルは基本的に私一人で概念を固めているものなので、全く個人的な作業でございます。

類似する概念や伝統的に「不定調性的」と思える作品があることはもちろん言わずもがなですが、彼らはそれぞれ自分たちなりに既存の概念を解釈してそれらの作品を作っているわけです。

それに対してここで私が行おうとしているのは、先にそういう発想があって、それをどのように音楽体系にしていくか、ということを考えるわけですから、これはこれでなかなか厄介です。

 

もしこうした感じの不思議楽曲でBGMが欲しい!!という場合は下記までご連絡ください。全身全霊でアレンジしてまいります。

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まあ、こういうのもあるんですが。

ね?不定調性でしょ?

ピアノ曲が得意です。全く弾けませんが。

 

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さてDanny Boyですが、いくつか書き残したいポイントがあります。

音楽的にどうこうという話ではなく、次の作品に展開してもっともっと良い表現概念に変えていきたいな、という思いで書きます。決して解説、とかそういう類のartな意味ではありません。。。

 

美しい田舎の町に帰ってきても、心の奥に都会を抱えていたままだから、上手く心が整理できず、風景の美しさに自分が遊離してしまう、欲望と純情。みたいなDanny Boy。都会人の心そのものです。

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まずは0:20あたりのF#m7(b5)。

これここで使うのは変なのですが、和音の響きが印象的で、ただ響き感だけを用いた感じです。

例えて言うなれば、「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」という有名なセリフ。ちゃんと使うべき時に使ってこそ初めて意味がありますよね。

でもセリフそのものはもう皆さんの心の中にこびりついた印象がるフレーズです。

だから、いきなり会社とかでこういうセリフを言えば、みんながほくそ笑んでくれます。ツッコんでくれます。全く意味がわからず無反応、ということはないでしょう。

それが一つの「変わったコミュニケーション」でもあります。

ここでのハーフディミニッシュは、そういう気分をいきなり醸し出してくれます。

「お前、ここじゃないだろ?」でもこれAm6の転回ですから、トニックコードでもありますから、ここにあってもいいのです。なんか不思議な感じします。

印象だけが連鎖している感じ。

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0:44ごろの降りるフレーズ。得意の"崩れ"です。日本人的な「瓦解」の概念です。

瓦解とは郷愁であり、昨今の言い方をすれば、廃墟探索。近未来な風景があるからこそ"After Dark"という概念が、カッコよかったりするんですね。そういう感じを出しています。いわばこれは「ドミナント7th」なんです。概念だけ浮き彫りにした解決をもとめる進行です。きっとオーネット・コールマンあたりがやっていそうな表現思想です。

 

そして0:51

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いきなり無意味なII-V-Iによる寂しいマイナーコードが登場。F#m7(9)。全くお前関係ないだろう?一体なんの根拠があってそこにII-V-I挟んで憂いを置いたんだよ、っていう不可思議な感じ。上の和音はgがあって、全体ではF#m7(b9,9)になってて「誤った和音」になっています。

 

時々完璧に整備された高速道路のコンクリートの隙間からタンポポが咲いていたりします。

お前なんでそこから生えようとしたん?

って聞きたくなりません???

でも自然てそういうものだし、どんなに整備してもほおっておけば枯れ果ててしまう文明。人の世のいっときの美的完全さ、など求めてもあなたが死んだらそれは勝手に解釈され、歪められる運命にあるんです。

だから肩の力を抜いて、無秩序的な必然性を表現できる手法があっても良いのではないか、そういう思いでここに出てきました。意図的に入れた、というよりも、印象が勝手にそうさせた、と言えば良いでしょうか。

それを拒否せず探求し追求できるのが不定調性論の禁忌な良いところです。

 

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そして1:17。青枠の中あたりで低音がうなりを発して溜まっています。クラスターによって、"濁り"を作りました。清水の川の中で元気な魚が水ぞこを元気に叩き、土が舞って、いっとき川は濁ります。それは避けられません。子供をしつけて、ペットをしつけて、自分の周りだけ素晴らしいと思える環境にしても、誰かが世界のどこかを穢しています。イタズラに、無邪気に、時には悪意があって、時には寂しくて辛くて人を殺める。不条理なのです。それを矛盾というか、それこそがバランスというか、しかしそんなことは法の下において納得できません。だから理解できないなりに、そういう世界に立ち向かえる勇気だけは持ちたい、という願いから自分の目の前にそういうものを置いてみようかな、という思い。

 

このようなローインターバルを汚す和音は、禁じられています。良くないもの、とされています。でもこれは歪んだ精神から見たら、堕落した安易な欲望そのものでもあり、ただただ気持ちがいい欲望そのものの象徴で悪意そのものです。でも悪意なくして生きることはできません。機能和声音楽はいわば理想です。美しいものをどこまでも美しく、カッコイイものをどこまでもカッコよく見せられるからこそ商業的な成功を収めたんです。

そんな輝くロックミュージシャンだってプライベートは民など同じところだってあるよ?同じように悪意を持ったり、つまらないことで傷ついたりしてるよ?

それにうんざりしても、ロックは相変わらずカッコよくないといけない。これは辛いよね。

だから反対側にもう一つ表現方法を作る必要があるわけ。

でも無調音楽では極端すぎる。だからってジャズは別の格式があって、こちらもまた辛い。だから何でも自分のさじ加減で表現できるスタイルが必要なんです。ヒントはビートルズ。自分の好き勝手もできて、かつ商業的にも認知可能な範囲でバランスを作れる。格式がなく、自在であり、かつ一般性がある。このバランスは天才しか無理、かな・・。

 

だから私は普通にこういうのをやりたくてこういうのをやりました。

もっと商業的なものも作れると思います。というかすでに動画サイトに行けばそういう作ってみたシリーズが沢山あります。

彼らこそ天賦の才を未だ認められていない天才たちであると思います。

100年後それらがクラシックになった時、めちゃくちゃ評価されます。頑張って。

私が概念を作ってみせるから。

 

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正統な音楽としてのポピュラーミュージックの世間体ともう一つの表現。そのバランス、その二つの鏡を持つことで心のバランスを保って欲しい、という先生的な思いかも。せめてステージ上とか、アルバムの8曲目とかにはそういった攻めたバランス曲を創って挑戦し続けてほしいです。アーティストなら。

 

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で1:33。赤枠のように歪な感じになってしまった後、戻るに当たって、前の赤枠の部分を少しだけ受けて、ちょっとだけ歪な響きを挟んでメロディが降りてくる感じ、、、ここで協和なハーモニーを持ってきてもいいのですが、それだと

「そんならさっき言ったこと(その前の小節の歪さ)は嘘か!」

みたいにならないような段階的な歪さの修正願望みたいな感じ。

歪さのグラデーションを経て最後のメロディにつながります。

 

ゆがみそのものにも意味があって、それぞれが連鎖しているので無意味ではありません。同じように、あなたが今蹴っ飛ばした石ころは、数千年前の生き物の死骸が固まったものかもしれないし、遠い星からやってきた残骸かもしれない。それは意味のある事かない事か。

せっかく依頼を受けて仕事ができる日々なのですから、嫌になんかならないで、頑張ってヒット曲を生み出し続けてください。そして傍にいつも自分の音楽をおいてください。あとは逃げられる方法論さえあれば、あなたは陰と陽で音楽を作れます。陰において薬に逃げたり、反社会的行為に逃げるなら音楽を作ってください。

言葉にはならない感じです。

 

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そして最後いきなりのII7。いきなりジャズ。でも使用スケールが高所で崩れる不定調子。

無調音楽では、こうしたあからさまなII7なんて許されません。

またコンテンポラリージャズでも「安易」と言われます。

でもガチな不定調性ぐらい最初から微妙に逸脱を繰り返していると、このII7がある種のオアシスであり、「必要さ」という意味でのアクセントを置くことができます。

別にこれが正しい、とかっていう意味で書いているのではなく、そういうことができる方法論はなかなかないので自分が何をしたい人間なのか教えてもらえず仕事に追い込まれてしまってませんか??みたいな話を本当はしたい。

「それをやってもいいよ」

と夢でも言ってくれたらどれほど楽か。 

 

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2:00の最後の和音は、押さえたままの状態から低音から指を離していく感じの中途半端な弾き方をしています。実験です。次の作品で最もコンセプチャルに使っていきたいです。低音が厚みを作るので、厚みを抜いたらまた別の感じになる、というのを利用していますが、まだ表現として良く分かっていません。

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じゃあ、最後のこれは、どういう意味だろうか。

そう、「エンディングらしさ」の「らしさ」だけを用いたものです。音階や和音にはエンディングさせようという気概が一切ありません。

でもGsusu4みたいな感じで、gの上にcが乗っていますから、C/Gっぽい終わりを作っています。不定調性では、堂々とメジャーコードを使っていいですし、堂々と主和音を使ってドミナントモーションを作ってもOKです。この手の響きを最も多用するコンテンポラリージャズだとそうはいきません。これをやると「安易だ」といわれます。

ビートルズを安易だ、といまだに言う人はどれだけいますでしょうか。

だいぶ減ったでしょ?それが40年間で僕らが学んだこと。いずれ慣れる。いずれスタンダードになる。もしあなたがそれを本気で信じていれば。

 

ここは難しいですね。宿題にしましょう。

 

解説、というか「翻訳」でした。

 

頑張ってこの世界観、どんどん固めていきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

スマホスタンドってださくない?丸見えだし。。....でもこういうのだったらなんかカッコよくない?

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