音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

制作メモ;DANNY BOY〜v-solo piano

www.youtube.com

今期はなんとか、ピアノアレンジ作品制作作業まで来ました。

 

チャンネル登録よろしくお願いいたします。

登録の方優先にご質問とかお答えしています。

www.youtube.com

この不定調性というジャンルは基本的に私一人で概念を固めているものなので、全く個人的な作業です。

 

まあ、こういうのも最近つくりました。

ピアノ曲が得意です。全く弾けませんが。

日本最大級の音楽素材販売サービス「Audiostock」  

===

さてDanny Boyですが、いくつか書き残したいことがあります。

音楽的にどうこうという話ではなく、次の作品に展開してもっともっと良い表現概念に変えていきたいな、という思いで書きます。決して解説、とかそういう類のartな意味ではありません。。。

 

美しい田舎の町に帰ってきても、心の奥に都会を抱えていたままだから、上手く心が整理できず、風景の美しさに自分が遊離してしまう、欲望と純情。みたいなDanny Boy。いつも田舎の美しい風景に得体の知れない淋しさを感じます。きっとまだ自分が言語にできない淋しさです。

f:id:terraxart:20181220191059p:plain

まずは0:20あたりのF#m7(b5)。

これここで使うのは変なのですが、和音の響きが印象的で、ただ響き感だけを用いた感じです。

例えて言うなれば、「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」という有名なセリフ。ちゃんと使うべき時に使ってこそ初めて意味がありますよね。

でもセリフそのものはもう皆さんの心の中にこびりついた印象があるフレーズです。

だから、いきなり会社とかでこういうセリフを言えば、みんながほくそ笑んでくれます。ツッコんでくれます。全く意味がわからず無反応、ということはないでしょう。

それが一つの「変わったコミュニケーション」でもあります。

ここでのハーフディミニッシュは、そういう気分をいきなり醸し出してくれます。

「お前、ここじゃないだろ?」でもこれAm6の転回ですから、トニックコードでもありますから、ここにあってもいいのです。なんか不思議な感じします。

印象だけが連鎖している感じ。

f:id:terraxart:20181220191632p:plain

0:44ごろの降りるフレーズ。得意の"崩れ"です。日本人的な「瓦解」の概念です。

瓦解とは郷愁であり、昨今の言い方をすれば、廃墟探索。近未来な風景があるからこそ"After Dark"という概念が、カッコよかったりするんですね。そういう感じ。いわばこれは「ドミナント7th」なんです。概念だけ浮き彫りにした解決をもとめる進行です。きっとオーネット・コールマンあたりがやっていそうな表現思想です。

 

そして0:51

f:id:terraxart:20181220191955p:plain

いきなり無意味なII-V-Iによる寂しいマイナーコードが登場。F#m7(9)。全くお前関係ないだろう?一体なんの根拠があってそこにII-V-I挟んで憂いを置いたんだよ、っていう不可思議な感じ。上の和音はgがあって、全体ではF#m7(b9,9)になってて「誤った和音」になっています。現実では間違うことができないから、音楽では間違いたいんです。間違ったことによる快感というか、、多分こういうのは性癖なんじゃないか、と思います。危ないタイプだから、ひっそり生きています。

 

気分の良い時はまた違うようにも思います。

完璧に整備された高速道路のコンクリートの隙間からタンポポが咲いていたりします。

お前なんでそこから生えようとしたん?

って聞きたくなりません???

でも自然てそういうものだし、どんなに整備してもほおっておけば枯れ果ててしまう文明。

だから肩の力を抜いて、無秩序的な必然性を表現できる手法があっても良いのではないか、みたいな。意図的というよりも、印象が勝手にそうさせた、と言えば良いでしょうか。

それを拒否せず探求し追求できるのが不定調性論の禁忌な良いところです。

 

f:id:terraxart:20181220192613p:plain

1:17。青枠の中あたりで低音がうなりを発して溜まっています。クラスターによって、"濁り"を作りました。清水の川の中で元気な魚が水ぞこを元気に叩き、土が舞って、いっとき川は濁ります。それは避けられません。子供をしつけて、ペットをしつけて、自分の周りだけ素晴らしいと思える環境にしても、誰かが世界のどこかを穢しています。イタズラに、無邪気に、時には悪意があって、時には寂しくて辛くて人を殺める。不条理。矛盾。でもそれこそがバランス、しかしそんなことは法の下において納得できません。だから理解できないなりに、そういう世界に立ち向かえる勇気だけは持ちたい。犯罪を犯す勇気などないので、音楽にはみ出しているのかもしれません。

歪んでるのかな、普通なのかな。

 

このようなローインターバルを汚す和音は、良くないもの、とされています。逆にそういうものだから、悪意そのものとして使えるのかも。皆がこれはすばらしい!!って言ったら、辞めるよね、きっと。協調して生きられないやつ、

でも輝くロックミュージシャンだってプライベートは同じように悪意を持ったり、つまらないことで傷ついたりしてるでしょ?

だから反対側にもう一つ表現方法を作る必要がある。

 

だから私は普通にそういうのをやりたくてこういうのをやりました。

 

=== 

 

f:id:terraxart:20181220193656p:plain

1:33。赤枠のように歪な感じになってしまった後、戻るに当たって、前の赤枠の部分を少しだけ受けて、ちょっとだけ歪な響きを挟んでメロディが降りてくる感じ、、、ここで協和なハーモニーを持ってきてもいいのですが、それだと

「そんならさっき言ったこと(その前の小節の歪さ)は嘘か!」

みたいにならないような段階的な歪さの修正願望みたいな感じ。

歪さのグラデーションを経て最後のメロディにつながります。

 

あなたが今蹴っ飛ばした石ころは、数千年前の生き物の死骸が固まったものかもしれないし、遠い星からやってきた残骸かもしれない。それは意味のある事かない事か。

傍にいつも自分の音楽をおきましょう。あとは逃げられる方法論さえあれば、あなたは陰と陽で音楽を作れます。陰において薬に逃げたり、反社会的行為に逃げるなら音楽を作ってください。

言葉にはならない感じです。

 

f:id:terraxart:20181220194645p:plain

f:id:terraxart:20181220194908p:plain

そして最後のII7。いきなりジャズ。でも使用スケールが高所で崩れる不定調。

無調音楽ではできないんですよね、あからさまなII7。

ガチな不定調性で最初から微妙に逸脱を繰り返していると、このII7はある種のオアシスになり「必要さ」という意味でのアクセント。

(広告)  日本最大級の音楽素材販売サービス「Audiostock」

f:id:terraxart:20181222122335p:plain

 

2:00の最後の和音は、押さえたままの状態から低音から指を離していく感じの中途半端な弾き方をしています。実験です。

低音が厚みを作るので、厚みを抜いたらまた別の感じになる、というのを利用していますが、まだ表現として良く分かっていません。

f:id:terraxart:20181220195342p:plain

じゃあ、最後のこれは、どういう意味だろう。

「エンディングらしさ」の「らしさ」だけを用いたものです。音階や和音にはエンディングさせようという気概が一切ありません。

でもGsus4みたいな感じで、gの上にcが乗っていますから、C/Gっぽい終わりを作っています。不定調性では、堂々とメジャーコードを使っていいですし、堂々と主和音を使ってドミナントモーションを作ってもOKです。この手の響きを最も多用するコンテンポラリージャズだとそうはいきません。「安易だ」というレッテルになるからです。

安易と難解は個人の判断です。不定調性的音楽はそれらが交互にバラバラに表せるので快感です。まるで全く違うボードゲームのカードを1000枚ぐらいまぜこぜしてババ抜きやるみたいな感じ。

この手の音楽もババは1枚必ず入れてます。それがないとゲームにならないですもんね。

 

頑張ってこの世界観、どんどん固めていきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

スマホスタンドってださくない?丸見えだし。。....でもこういうのだったらなんかカッコよくない?

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71yED1RWcdL._SL1300_.jpg

 Lomicall スマホ スタンド ホルダー 角度調整可能, 携帯電話卓上スタンド : 充電スタンド, アイフォンデスク置き台, Nintendo Switch 対応, アイフォン, iPhone XS XS Max XR X 8 7 7plus 6 6s 6plus 5 5s, Sony Xperia, Nexusに対応