不定調性論がようやく固まってきたちょっと前の頃に作った作品が、つい目に留まったので記録として記事に残したいと思います。
一応ソロギター曲です。5曲セットの前奏曲的な感じです。。
TAB読める人はぜひ弾いて頂きたいです!
これらの曲は、まだよく印象と音楽との関連をちゃんと把握しきれていなかったので理屈通り作ろうとしていますが、コードの流れなどは一切考えておらず、最初に
朝起きて凄く天気がいいのに、さっそく憂鬱な悩みにさいなまれている状況
を思い浮かべ、それをずっとイメージしながら作りました。
完全に不定調性的な楽曲の流れを持っています。あとはイメージのまんま流れを作っていきました。
これも同様です。草原好きな自分らしく、何処までも続く草原と、無限に広がる人の心、一方は命に満ちていて、一方は不安に満ちている。でも心は風景を見るとモチベーションを得る。ちょっと調性的な流れが"分かりやすい"憂いを作ります。
こういう調性音楽ありますでしょ?
皆さんも作りますでしょ?
でも、この手の流れは機能和声で分析しづらいんです。分析できなければ作ることも難しいということになります。
しかし、分析などできなくても、自分に作る意味や意義や動機を感じて、そのままに音にすることができたとするならば、音楽分析などできなくても、楽曲ができてしまうのです。
不定調性論のように心象と和音をリンクさせるように作る技術を身につけることで既存の音楽にはない流れがその都度自在に作れます。心に浮かぶイメージっていうのは、いつも千変万化しますから、それに沿って音楽も勝手に千変万化してくれるわけです。
もちろん12音しかないわけですから限界はありますが、機能和声を使っても良し、無調になっても良し、色調を統一しているのは心象のみです。機能和声の次の価値観、「心象連環和声」であると思います。
この曲については、日本リズム学会でも発表しました。
街路の静かな小路に、何か黒い煙のようなものが渦巻いて回っている。
明らかに魔術的な事象だ。何か自然の摂理でも修正しているかのような意図を感じる。
これを自分は見ていていいのだろうか。命を奪われはしないだろうか。
、、、的なイメージを最初のアルペジオが出来た時感じました。
そこでそのイメージをずっと追いかけながら制作しました。
不定調性論の心象連環和声そのものです。
切なさ。やるせなさ。美しさ。はかなさ。そういう言葉と秋の暖かく冷たい風景を感じながら作りました。
この手の作曲はイメージを追いかけ、音を変えていくだけです。
イメージと異なる音になったらすぐ分かります。
時々調性和声のようなイメージが湧く時もあります。自分の知っている曲と似たようなイメージが湧く時もあります。もしそれをそうしたいときには採用します。より効果的になります。それはそのように心が生んだのですから。今の自分の曲に合わないはずがないのです。
(๑ -∀• )ナンテネ
一応、、
人智が体験できない清らかなはかなさ。みたいなイメージを追いかけて作りました。
最後は凄くハッピーエンドを求めてしまって、こういう題名になりました。
和音がぴちゃぴちゃとはねていく感じ。人の肌の上を、人の幸福の上をはねる。
こういう作曲って、果たして意味があるんだろうか、と思います。
人の生命活動の必要順序の後の方の行為なのに。なんでこんなにものめり込んでしまうのだろうと思います。
音楽が麻薬と同じに、もし禁止されたら、人はどうなるのでしょう。
だからこうした作業は、ただの自己満足ではなく、まだ人間が知らない、脳の未知なる機能が、音楽活動の理由としてきっとあるのだ、と信じます。
それによって、きっと何らかの生命活動の維持につながっているのだ、と。
私は、睡眠と同じような効果、またはアーシングと同じような効果、または未知の効果が音楽にあるから、こういう一見無意味な行為に人はのめり込むのだ、と感じます。喜びがあるのも認めざるを得ません。喜びがなかったらやるでしょうか。
まだ理由は分からないのだから、音楽家はひたすら自分の音楽を作るしかないのではないか。
==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題==
何にでも接続できて128GBのUSBとか便利じゃん??て話になりました。