音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

トレンドを聴く1:Haux - Heartbeat

大好きなチャンネル「Ultra Music」の曲をいろいろ考えながら最新アップロード曲を見ながらトレンドの曲を感じる、不定調性論ならではの楽曲アプローチです。お楽しみください。

これを見れば、新しい楽曲分析がどのような形態を持っていて、「分析」を越えて、「ただ感じる事」がもっとも有意義だ、ということがわかるでしょう。

またさらっとトレンドを追いたい人のための記事です。

 

Haux - Heartbeat (Official Video) [Ultra Music] - YouTube

 

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「楽曲分析」というと、楽譜に落とす、という作業があります。

しかしその時点で楽譜が書けない人は分析できない、となります。

それでは音楽を深く感じる、という人が減る一方です。そこで不定調性論は、感性という人間の最大の武器を用いて 音楽を感じます。意味を考えたり、人を説得させ啓蒙しようようとするいわゆる「古い分析」ではなく、「ただ感じる」だけでそれが最もクリエイティブだ、ということに持っていってしまうわけです。

 

<歌詞>

genius.com

各自訳してください。

「冬」「ハートビート」「私たちの家」こんな言葉を感じます。

歌詞の意味は求めません。この言葉から浮かぶ印象を心の表面にふわっと乗せながら聴くわけです。

 

<骨格>

Fm  Db  |Ab  Eb  |

が繰り返されていきます。Dbは曖昧です。コードでは考えていない感じの置き方です。こういうニュアンスは昨今の常道です。

この進行だけでもエモーショナルです。他の曲でもたくさん出てきます。

ここではエレピがふわっと、幻想のように鳴るだけでサビ長めの音価とディレイによる刻みになります。軽い変化です。印象は、「独り言」「追憶」「後悔」「全く可能性のない希望」「最後は足搔かず静寂をもって進もう」といった印象を持ちます。

 

<動画>

薄暗い雪交じりの道は、人生の寒々しい道。少しやつれたトラック。青春の終焉のような場所。新たな船出は曇り空。

ヘッドライトはかすかな希望。

車が進めなくなって止まって、追憶が始まる。

 

みたいな理解をさらっと自分で作ってしまいます。これが作者の意図でないか、あるか、なんて関係ありません。作者は本当のことは言わないでしょうし、意味など無いのかもしれません。意味はあなたが作って納得すれば、それがクリエイティビティになって、音楽制作に限らず、あなたの生活を豊かにしてくれるでしょう。音楽はそういうふうに使って頂きたいです。

 

じゃあ、冬の曇った海は、あなたにどんな印象をもたらしますか?

そして青いバックに浮かぶ女性は?

最後の赤くなる置物は?

きっと制作者には意味があるでしょう。あの赤い置物は心臓なのかもしれません。

深い意味があるかもしれません。我々の理解を超えた宗教的な意味かもしれません。

本当の制作者の意図を知っても意味がありません。

制作者はあなたではないからです。

音楽はリリースされた瞬間、聴き手のものになります。だから制作者から「リリース」されたらもう手放され、全人類のイメージの巣になる、というわけです。

だからあなたが感じてください。

言葉にならなくてもいいです。心に浮かんだモヤモヤっとしたものに対して、あなたが心地よさを感じれば、それを「好き」と表現してみましょう。「綺麗だけど、スキだけど、イヤ」みたいに感じるかもしれません。それも立派な感情です。

言語がその表現力の低さゆえに瞬時にあなたの感情を適切に表現できないだけ、です。

感じたことがあれば、あなたはその音楽を感じたことになります。

それを自分の仕事や生活のバイタリティすればいいだけです。

いちいち歌詞の意味を解釈し、人と議論し、発表する必要はありません(散々やってきたのでそれはただのエンターテインメントです、発信はブログで良い。発表は出会いの場です)。音楽の力をもっと即生活の力にしましょう。

 

 

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<アレンジ>

・ボーカルの寒々しい音感と独り言のような感じ、ダブルトラックのエコー感、微妙に左が強いアンバランス感が、心の淀みとか、迷いみたいな印象。ちゃんとそれが曲のイメージ、歌詞のイメージとマッチングしてます。

・Sawサウンドのようなオブリは、人のハミングかな???息遣いが聞こえます。エモーショナル。言葉にならない叫び。自分への掲示。問いかけ。 

・サビ前パートのPADサウンドも、人のコーラスかな??全体が人の声であることで、すごく「心の中」感が出ているように感じます。制作の参考になりますね。

・サビ前はブラックアウトのタイミングとリバース的サウンドが視覚・聴覚効果を作っています。これも使える常套手段。

・サビで青い女性、一気に印象が変わって、サビに引き付けられます。クラップが左寄り、シンプルなハットの細かい刻みはトレンド感と同時に、雪や砂がちりちりと落ちていくようなサウンドにも聞こえました。海、冬にマッチングしています。

・サビの最後で「Heart Beat」っていうところでバスドラが心音を作ります。ありきたりなところだけどオシャレ。こういうことしそうにない曲調だと思い込んでいたからかな、こうしたミスディレクションも大事ですね。直感的に入れたのかな?

・2コーラス目の場面転換はサビ前と同じリバースサウンド、これはストーリー感を連続させるため、でしょう。

・2コーラス目はフィンガークラップ。バンガーな太鼓音、1コーラスとまるで違います。目覚めた感じ。

・2サビもまた青いんだぁ。。とか思いました。darkest moonとかって言葉もあるからかな、とか。

・2サビ途中で2:29ごろ、ブレイク&ローカットでボーカル残しです。"beat"でリズムインがカッコいいですね。

・Cメロはボーカル残しで、さらに寒々しく歌います。このパートまで歌ってきてさらに寒いってことは、この話はまだ癒されてないんか、みたいに感じます。奥深い寒さ。そのままブリッジ。

・ここでブリッジの右チャンネルは女性のボーカルだと気がつきました。2コーラス目もそうなってた。男女感。歌い方をわざとアンバランスにしてる。揃えていない。二人の距離感。

・ラストサビも変化なく、ここでサビのボーカルがセンターであることにも今気がつきました。聴きなおしたら1コーラス目からそうなってた。ラスサビは一番センターが強いようにも感じたのは、アレンジなのか、自分が何か拠り所をおきたいからそう感じているのか。

・エンディングはあっさり。寒くてあったかい曲。

 

この人たち得意だよねーこういうの!!

 

まあ、こんなふうに音楽聞いてるのは音楽やってる人だけかもしれません。

これ20回聞いたら、また違う印象になるんですよ。脳が受け取る情報の濃度が違うからですよね。だから分析することに意味はないんです。聴くたびに違うから。そしてあなた自身はその時感じたことを自分の人生に投影させればいいんだと思います。

 

人生に目標を持っている人は、きちんと自分に必要なメッセージを受け取ることができます。

 

ここで大切なのは、不定超正論、という音楽理論に近い方法論的思考で、こうした発想にたどり着いて、それを制作や演奏に生かすことができる、ということ。

機能和声論でもできるのかもしれないけど、私は自分のスタイルを作ることにした、だけです。

 

ポピュラー分析ってコード進行から始まるんですが、それだけだどこういう曲の質感とか音楽理論的発想以外で「別途理解」しないといけないから大変です。

もしあなたが理論的なことにある程度学習を進めたのなら、同時にあなたが感じることもそこに書いてみてください。演奏、理解、制作、また生活の全てにおいて発想が豊かになると思います。直感的に、独自性を生み、やがて自分に自信がつくでしょう。塩して他者が関係なくなり、あなたはストレスなく音楽活動に取り組めます。

 

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