不定調性論で作るピアノ小品、第二段。
教材的に使います。
もちろん楽曲が教材のように素晴らしいという意味ではありません汗。。
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これを作るのに必要なのは、一点だけ。
・音に意味を感じられてどんなストーリーの断片なのか分かる事
です。これが分かれば作曲は先に進めます。
オレンジ色が浮かんだら、それは夕陽なのか朝日なのか、とか、それで周囲はどうなっているのか、何を思ってそれを見ているのか、とかっていうことを音に翻訳していきます。
コードを考えない、というのは、決して法則や汎用性、慣習を無視する、というのではありません。
Cのキーが明瞭であるとき、低音から、
c,e,f,b,d♭
だとCsus4M7(b9)omit5ですが、これは変です。だから他に置き換えて考えなければなりません。この構成音をたとえば、c,e,f,(g),b,d♭と考え、
g,b,d♭,f,(c),eなどと"解釈"して
G7(b5,13)である、的に解釈するわけです。これでは配置された音にたいして作曲家が当てた和音のニュアンスを損ねてしまう"可能性が高まります"。現に作家はコードで考えていない、と言っているわけですから分析する側は機能和声で解説しようとするのではなく、「なぜそれがそこに置かれたのか」を考えればいいだけです。
最初だったら、このトップのメロディを作ります。
その後内声とベースを当て込んでいきます。コードは考えません。一つ一つ響きを聴きながら自分の意識の下のほうで本当に鳴らしたい音を探します。
慣れてくるとサクッとできます。「マザーメロディ」とか「和声単位作曲法」も同じように作ります。
また0:36ぐらいの
これは同じ音形が並びます。シークエンスです。シークエンスは調性を越えて連結してくれます。奇抜なサウンドや、微妙な転調を施したいときは内声、ベース、トップのいずれかにシークエンスを作ります。私はこれはSteely Danで勉強しました。0:52-も大変ですが、同じように作ります。慣れればすぐできます。
"自分の奥底"が見えてくるととらえやすくなります。真っ暗闇だったのが、暗さに慣れて集中すればなんでも見えるような状態です。
1:51-のgの連鎖も和声単位作曲技法です。またはOne note samba的な。
2:03からは曲の冒頭の音型が別の雰囲気になって展開しています。音域も少し上がっています。
だから何だ、って話なんですがね。
2:34もシークエンスですね。
なぜDAWのための、とつけたか、と言うと、こうした不協和を実際に鳴らすためには、凄まじく細かいヴェロシティとペダルチェンジが必要で、人間技を超えているからです。
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