音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

完全独学-これから音楽(理論)を勉強したい、何から始めればいい?

 

ここでは特に楽器を演奏せず、作曲/制作などの音楽専門行為をしない人、を対象に書いています。

 

その曲の魅力を上手に語れないから、音楽理論を学べばわかるようになるのではないか、と感じるかもしれません。

 

音楽理論ではなく「魅力」を精緻に語れればいい

今から野球を理解するのにルールブックを3年読み込むことから入りますか?将棋の面白さを体感するために3年かけて将棋の技術の歴史本を読み込みますか?

しかしそれだと自分の才能の有無の確認を先延ばしにして、知識だけ持とうとする私のような人間ができてしまいますよ。勉強し終わることには人生の旬が過ぎて、身動きできなくなってしまいます。

興味を持ったことを自分ありにアクティブに受け取りたいなら、先に行動です。

勉強するのは壁にぶつかった時だけで、あとはひたすら前進あるのみです。

 

音楽を"理解"するためには、音楽理論が必要だ、と思うかもしれません。

しかしそれはパソコンで買い物をできるようになりたいから、とC言語から勉強し始めたり、タイピングの練習に数年費やすようなものです。

そのやり方でいつネットに繋げてAmazonで買い物ができるでしょうか。

音楽もパソコンも「初心者が知識なしに使えるような工夫」がふんだんにされています。

 

また「音楽理論を語っている自分」に酔う、みたいなところもあります(自分の例)。

周囲の一人か二人にはかっこよく映る?かもですが、当の本人は結局音楽について何一つ確信がわからなかった、なんてこともあります。

後で書きますが、理論的な用語は、音楽界に触れていれば自然と体に入ってきます。

先輩方は用語や概念を間違って使っていることもありますし、才能ある人の集まりですから、そう言った用語や概念が全て感覚で処理されている場合もあります。

たまたま私が理論から入った、という失敗例なのでそう思うだけかも、ですが、私は自分が音楽があまりできず、それを誤魔化すために理論に逃げたのだと今は思います。自分に才能があるかどうかを知りたくてなくて勉強と知識を詰め込んで鎧で覆うような行為に逃げたのです。

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あなたが知りたいのは、その音楽の魅力の理由だと思います。

この「魅力」とはつまるところあなたの好き嫌いなんです。

音楽に感じる魅力は、自分が過去に経験してきた音楽体験に基づいています。

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その魅力を理知的に説明している音楽理論的用語を借用したいのかもしれません。

自分の好きが正当であることを信じたくて、音楽の本に書かれている.概念を見つけたいのかもしれません。

「僕が好きなこの曲の魅力はA理論のB方法論に基づいている」と言いたいかもしれません。でもA理論もB方法論も、偉い人がまとめた、その人が魅力と感じた方法論にすぎません。あなたは、会ったこともないその人の難しくかつ一般化して均らされた解像度の低いその方法論に基づいてしまうような薄っぺらい人間なのですか?

感動を用語にわざわざ置き変えなくていいんです。

まず感動を自分の言葉で素直に語ってください。語れるようになってください。

本当に専門用語で専門的に理解したい、なら当ブログを入り口にして、プロ研究家に師事してください=専門家ほど極めるジャンルが狭くなるので、専門以外については暗くなりますのでご注意を)

あとはそれを周囲に語っていれば、知識がある人が「それはこれこれこういうプログラムがあるからだよ」って教えてくれます。それらの言葉にピンときたらそれについて学べばいいだけです。

でも最初に感動がないと、勉強も散漫になり続きません。

続ける根拠がなくなるんです。

あなたがその楽曲に感じる魅力は、ナントカ理論ではなく、あなたの家族が昔その音楽を聴いていて、自分も幼少時からよく聞いていて、コンサートを見に行ったりしてわいわい楽しく過ごした記憶があるからかもしれません。

あなたがその曲の魅力を語る時、家族との思い出を除いて語って、どれだけそれがあなたの感じている真の魅力を語り尽くせているでしょう。

私みたいに自分を偽ってカッコつけた物言いをしたいなら別ですが長い目でメリットはほとんどないので勧めません。本当に語りたければちゃんと学位を取ってください。学位がないとあなたのいうことに社会的価値がないんです。私などもいくら語っても「愛がありますね」としか相手も言いようがないんです、権威がないんですから。それはちょっと惨めですよ?

 

自分を自分のままに表現することが、音楽を楽しむことにつながります。

もしそれだけでいいなら、音楽異論なんて学ばなくても音楽を心から楽しめます。

だからちょこっとした興味で音楽理論に向かうなら、もっと自分が興味の持てる本当に自分を捉えて離さない存在を探求することをおすすめします。やがてそれが「音楽の魅力を音楽理論で語る」こと以上にあなたを充実させますので。

<参考>

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音楽理論が必要ない人がこの世にはいます。

先例を正確に記憶、組み替え、再現できるスキルがつけば音楽理論は必要ないんです。

今大事なことを言いました笑。

音楽理論が必要ないのではなく、先例を正確に吸収し、雰囲気を真似、自分なりにそれらを組み替えて、再創造できるなら、音楽理論はいらないんです。

すごく耳がよくて、集中力がある人は聞くだけで正確にそのフレーズを真似たり表現することができる人がいます。自分なりに解釈して自分なりにアレンジして表現することができる人は、音楽理論の学習などを必要あろうはずがありません。そういう人の才能をベースに一般向けの音楽理論は作られているのですから。

 

音楽理論はちょうどいいところから学べない

音楽理論自体は、教育機関で数年以上をかけて学ぶためのカリキュラムになっています。

いきなり音楽理論書から読み始めてしまうと本質に辿り着くまで時間がかかります。もちろん1冊では済みません。

これは、今晩カレーを作りたいのに、じゃがいもの苗の構造、植え方、牛や馬の育て方から学んでいてはカレー作りにたどり着くのは何十年も先です。

盲目のスティービー・ワンダーが楽譜の読みかたから始めるようなものです。これは差別で申し上げているのではなく、私がスティービーという人間を研究したので、こう述べるのが適当だと知っています。

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自分に何が必要かわからないまま始めると勉強は非常に厄介です。

 

音楽理論は"学問"です。

人類の英知の結集です。本来数年あっても学習し尽くせるわけではありません。

私自身音楽理論の数%しか知らない自覚があります。

理論書にはあなたの好きなアーティストが用いていない技巧やそのアーティストがあまり好んでいない技術、知らない技法も掲載されています。

古今東西のあらゆる音楽家の知識の総体系だからです。

その知識の海から、一人のアーティストの魅力の理由に辿り着くのは困難です。

 

「モーダルインターチェンジ」の知識に音楽的魅力はありませんが、「So What(モーダルインターチェンジが使われている曲)」のカッコよさはすぐ感じられるでしょう。それは音楽理論的構造の魅力よりも、演奏者のスキル/才能/努力/ノリの結晶が醸し出す魅力であり、同じことを私がやっても出ません。「かっこいい」は音楽理論的技巧が広く一般に作っているのではなく、そのアーティストがあなたに対して作っているんです。面白いのは興味がないとそのカッコ良さすら伝わらないんです。それは彼が音楽理論を知らないからではなく、興味がそこに向いていないというだけです。

 

「モーダルインターチェンジの方法論的魅力」を語るのは、自動車の魅力を広く一般に語らなければならないのに、後輪タイヤのバルブの内側の巧みな仕組みの話ばかりして、それが自転車の魅力だと述べるようなものです。まったくピンときません笑。

私も「So whatみたいな曲が好きです」以上いう必要はないと感じてます。

みんなそれぞれのレベルで「ああ、なるほどね」って思えばいいと思っています。

「勉強して語れるようにならくっちゃ」は「100mを9秒台で走れるようにならくっちゃ!」です。それが本当にあなたの人生に必要ですか?

 

どうやって勉強するか?

さらに具体的に。

このようなことを踏まえて、音楽の勉強は、いきなり理論の勉強をするのではなく、まずは

「自分の好きなジャンル(Artist)にとことん詳しくなってみてはどうでしょう?」

と提案します。

 

3ヶ月から半年、毎日45分の"音楽活動時間"を作ってください。

休日はありません。毎日です。

脳内に太い学習回路を作りたいからです。習慣によって脳は回路を作ります。

音楽制作心理学記事一覧

 

やることは簡単です。

45分で好きなジャンルの音楽を聴いたりネットサーフィンや読書をしたりしてメモまとめをするだけです。文章が得意な人はブログを書いてもいいですし、SNSで発信してもいいです。

まずはいろいろなことを知ること、その先に真偽を分析する目ができてきます。

自分がどんな知識の系統が好きなのかも見えてきます。

このとき大切なのは完全に主観で書くこと、引用はどこから引用したかちゃんと書くことです。また、自分の意見は所詮独自論ですから、他人に強要しないこと。

 

それからこれも覚えておいてください。

・音楽に詳しい人の方が少ない。

・ましてや、音楽理論に詳しい人などほとんどいない。

音楽理論の話を聞いて面白いと思うのは、当人達だけです。それがステータスのように感じられるかもしれませんが、それは多くの人を疎外化してしまいます。あんまりそこに行かないでください。

 

例えば、ショパンが大好きなら

・ショパン研究家並みに詳しくなりたい!

・ショパンと同時代の作曲家、ピアノ曲に詳しくなりたい!

・19−20世紀の作曲家(ピアノ曲)に詳しくなりたい!

・ピアノ曲の歴史に詳しくなりたい!

・ショパンの演奏家に詳しくなりたい!

・ショパンが好きだったものに詳しくなりたい

・ショパンの私物について知りたい

・とりあえずショパン全曲聴いて感想をつけたい

・...etc

などと大雑把な目標を決めてください。ここは完全に性癖で判断してもらって構いません。

 

有名なジャズ理論書マーク・レヴィンのジャズ・セオリーにも

疑問の答えはすべてあなたのリビングルームにあるということです。

と述べています。棚に並んでいるCDに中に答えは全てある、というわけです。

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音楽への理解は、まず聴いて覚えることです。

先にも述べましたが才能豊かな人は先人の音を正確に再現、把握できます。

どんな技巧かとかではなく、何が魅力なのかを正確に把握し、自分の表現に応用展開できます。

 

その曲を聴き込むと、やがてその時の彼らの体調や調子なども感じられるようになります。私はジョージ・ベンソンやユーミンなど全曲耳コピ/分析をやってみましたが、今回調子悪そうだな、なんていうことが何となく感じられるのです。そこには技術的事情や当時の彼らにしか分からない精神的な事情も含まれています。どんなに音楽理論的な理想論を持って語っても、瞬間的に行動しなければならないような現場では精神的なプレッシャーがさまざまな影響を及ぼします。それ故に稀なミスや信じられない勘違いが、歴史的な遺産になることもあります。

音楽の魅力はそういうものもすべて含んでいますから、音楽理論という一つの側面だけで語れるはずがありません。よく聴いてよく感じるのが一番です。

正解なんて本人に聞いてもわかりはしないのですから。

 

インタビューなども参考になりますが、本人が真実と虚構を知らず知らず織り交ぜて語っている可能性もあるので、インタビューを読むなら、すべてのインタビューを読んで辻褄を合わせてみてください。その時のインタビューの雰囲気やその時の本人の受け答えの仕方で言葉の裏の真実が読み取れると思います。

また「アーティストのファッション性」も見えてきます。虚構が何かを作る時もあります。

人は自分のために、誰かのためにフィクションを語ることがあります。

 

家族だって友人だって本当のことを言ってるか分からない時があります。

長年会話をしていくことで相手の言いたい真意が感じ取れるようになるのと同様です。

だからできるだけたくさん本人の言葉を集めてみてください。どれが伝説で、どれが本音かも判断できるようになります。

ニルヴァーナは本当にNevermindを作りたかったのか、作らされただけなのか。どう思いますか?

 

45分でやること

その日の気分で自由に決めてください。

ショパンのピアノ曲に詳しくなりたい!とします。

・本を読みたいときは伝記や研究本を読みます。面白い話があればメモります。真偽はできるだけ明確にしておきます。

・インターネットをしたいときは、ショパンについてのサイトをかたっぱしから読みます。これも面白いネタをチェックします。どのサイトで読んだか、必ず出典を書いておいてください。権威筋以外の引用は信頼度が低いので、二次引用時に注意しなければなりません。

・youtubeなら、作品目録や年表を見ながらショパン曲を全部聴きましょう。全部聞いた、というだけでかなり凄いです。

・海外のアーティストは海外の文章を中心に読んでください。

好きなアーティストの情報に触れてゆくと、そのアーティストが影響を受けたアーティストや音楽理論的な解説、専門家の意見などを見ることができます。そこからまた遡って影響を受けたアーティストを聞いてみたりして、まずは現状の知識で理解できる情報を自分なりに網羅、まとめ直してみてください。

全部理解する必要はありません。現段階で理解できないところはアンダーラインでも引いて、いえ、コピペしてメモ帳にでも貼っておきましょう。そうやって自然に理論的な用語もわかってきます。

45分以上できる時もあります。10分も続かない時もあります。毎日できることを毎日やってください。

 

楽曲を聴くときは不定調性論的思考を活用します。

この方法は、音楽理論的知識、音楽史的知識がなくてもできます。

つまり、自分の感受性を研ぎ澄ませて聴く、ということです。

例えば作品Aという曲なら、

//どちらかといえば好きか嫌いか

//曲はどんな雰囲気を思わせるか(夜っぽい?甘い?ワルツ?おしゃれ?など自分が後で思い出しやすいわかりやすい雰囲気用語を書き込む)

//曲の中でも好きなフレーズ/歌詞はどこか(あなたにとっての"曲の核"を探します)

慣れてきたら詳しく感想を書きます。"この繰り返すフレーズが好き"とか。

//歌詞、ジャケット、作者のコメント、なんでもピンときたら感想を書いておきます。

「このジャケ、壁紙にしたい」とか。デザイナー調べて他の作品見たり。

 //それ以外に気がついたこと、感じたことをすべて書き留めておきます。

 こうした分析を心象連環分析と言います(拙論)。

全部スマホに音声認識メモで入力しておくと、手持ち無沙汰の時、人と一緒で気まずい時、そのメモを直したりできます。時に雑談のトピックにもなります。そうしたことを考え続けることで、いつの間にか他の人よりも音楽に詳しくなっていきます。

 

自分でメモった後に他の人の感想、書評、論文、随筆なども読んでみると捕捉できます。捉え方がわかってきます。社会がどう捉えてるのかも分かりますし、自分との違いも明確にできます。これがわからないと「勉強」はできないんです。知識を無理矢理強いてゆくのが文字通り「勉強」ですから真の勉強は楽しいはずはないんです。

最初に優れた論評を読んでしまうとそれが自分の意見のように感じられてしまい、結果オリジナリティはなくなっていきます。だからとにかく最初は自分で考えて自分の言葉で書いておく必要があります。

 

印象表現も、最初はボヤッとしか浮かんでこないかもしれませんが毎日続けることではっきりと印象を持てるようになります。そういう風に脳が働き出します。

一回聞いてわからない曲は今のあなたには合いません。

繰り返し聴きたくなる曲が今のあなたにぴったりです。

好みは来年はまた変わります。音楽は変わりません。あなたが変わるからです。

感想も解釈も変わります。

 

それを3ヶ月〜半年毎日続けてください。感想は自然とどんどん専門的になります。

対象はデスメタルでも現代音楽でもジャズでも映画音楽でもボカロでもミュージカルでもなんでも構いません。

外国語にも、歴史にも、国語にも、地理にも詳しくなれます。音楽理論好きな人は、物理にも数学にも詳しくなれます。"好き"は最強です。 

 

やがて音楽の中であなたが気持ち良いと感じたところが音楽理論的にも重要だったりします(一般に再利用できるように方法論として一般化している)。

 

音楽に詳しい人に

「この曲の、ここの部分がすごく泣けてくるんです、なんでですか?」

と聞きまくっていればあなたにぴったりの答えをくれる人が現れます。

"それはピカルディの三度だね"とか教えてもらったら、あとはその用語を覚えておいて調べれば音楽理論的用語にもちょっとずつ詳しくなれます。それこそが「音楽理論の勉強」です。

音楽理論は「いきなり全部を理解しようとしない」がコツです。

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わからなければ後回しでいいです。

一流プロが理論を理解しなくても音楽ができるのは、そんなことをする時間がないくらい音楽漬けだったから、それらの経験が理論学習を超えて「感覚」にまで落とし込まれているためです。音楽理論は彼ら(一流人)の感覚を体系化したものです。彼らは音楽理論そのものにまとめられる側のレベルにいます。

何度も書きますが一般人と一緒にはできません。

 

そうやって勉強しているうちに

自分の"好き"の共通点が見えてきます。

あれ?この間もこういうフレーズあったな?とかです。

他人と自分の好みの違いもわかります。一般社会と自分のズレもわかります。

結果自分を知ることができます。

これが大事です。

誰も「あなたが何を好きか」に時間を投資してはくれません。

自分の好きは自分で探さないと。

 

半年後、別のアーティストに広げたり、そこから別の勉強をしてもいいです。なんとなく続かなければあなたは現状、それに向いていません。次の趣味に進みましょう。

 

どうしても音楽理論をやりたい、という人は、

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このページから追求したい分野を見つけて同じように本、ネット、youtubeで自由に独学してみてください。あまり分厚い本、難しい本は読まないでください。それらは我々講師用です。業務用たこ焼き機を一般家庭に入れる必要はありません。

 

また「音楽理論」そのものに興味のある方は、合わせて「美学」「哲学」「認知、心理、脳科学」の方に向かうことをお勧めします。

アーティストの魅力ではなく、「音楽学が持つ知的欲求」に興味があるのかもしれません。

音楽理論という研究素材自体に興味がある人もいます、そういう方は初心者でもわかる薄めの音楽理論の本を買ってみてください。1時間読んでめちゃくちゃ面白いと思ったら、あなたは理論分野学習に向いているかもしれません。

あなたは音楽理論書というジャンルを一つの知識として捉える能力があるということになります。

 

楽譜の勉強?

楽器を演奏しない、作曲をしない人は、いきなり楽譜の勉強はしないでOKです。 

でも、やがて「音楽をある程度読み解くには楽譜の構造がわかれば効率が良いのではないか?」と本気で感じるようになります。それから楽譜について学んでください。

 

それまでに好きなジャンルを極めておけば

「あとは楽譜を理解するだけだ!」

「次のステップはもう楽譜読むしかない!」

となるのでモチベーションが全然違い、前向きな勢いで学習に入れます。

楽譜という存在が役に立つのもこうした経験の後です。

 

勉強は何からやるか、がとても大切です。

基礎は一生つきまといます。

だから基礎で止まらずどんどん先走って、失敗する中で基礎の本質を体感してください。たくさん失敗しますので。勉強は勉めることを強いられるんです。失敗したくないほ人は勉強できません。

 

そして勉強は終わることがありません。

全ての勉強が無事終わりました!と宣言したノーベル賞学者がいたでしょうか。

なお、本格的に研究の道に進みたくなった場合には全く違う社会的価値が存在しますので、必ず専門機関に入学して博士号を取る目的でしっかりと勉強してください。

 

 

 

(番外編)親からダメ、と言われた時

学生さんとかで、家族から音楽なんかダメ、と言われる場合もあるでしょう。

啖呵を切る前にまず冷静になってください。

 

必ず家族や周囲がOKと言ってくれる「落とし所」があります。

必ず互いに利になる「交渉」をしてください。

交渉術は社会人の絶対スキルです。

そこで変に遠慮したり、よく考えず親に従ったりすると後で後悔します。

必ず自分の責任で考えてください。自分の夢を考える人はもはや扶養されるべきではありません。あなた自身がすでに責任を持って音楽活動ができる毎日をすでに送っている必要があります。駅前で弾き語りしたら2000円稼げた、とか学校のクリスマス会でライブを企画した、とか。

その上で交渉です。

 

親は不安です。それを少しでも払拭すれば問題ありません。

家族の刹那的な反対に屈するようならあなたには音楽は無理です。

 

⇨お金になれば許してくれるかも⇨半年だけ収益化を目指して必死でやる。月1000円稼ぐ、とかから(ストリートライブ、ブログ、youtubeなら再生回数)。


⇨逆に勉強で成果を出せば、いい大学に行けば音楽もできるかも。
そのために一時期苦しい音楽と勉強の両立の時期があります。

 

遊ぶ時間は削るしかありません。どうせ音楽の仕事を始めると最初は仕事などなく、一日中暇ですから(私はその時間教材を書いていました)。

大人になると遊び放題飲み放題です。学生時分有意義に遊ぶのは結構な労力が要ります。遊びたければ、いち早くプロになって、堂々と仕事しながら自分の金で遊んでください。早くから遊びすぎると体を壊すのも早いです。法律が飲酒を若者に薦めないのはガチで体に悪いからです。

 

夢を持ったらもう自己責任です。

 

親の言葉、声って本能的に嫌でも耳に入ってきます。親には、家族には理想的な常識人であって欲しい、という潜在的な願いがあるからです。

また親の言葉を聞いて育ち、危機回避の経験、叱られた経験があるから、親の声、言葉にはすごく敏感に育つものです。

だから親の言葉はイライラします。それは親が悪いのではなく、子供、家族の宿命です。

 

他人の家族のいざこざにあなたはそこまで感情を動かされないでしょう?

 

家族へのイライラ、は互いの「思いやり」ゆえです。親と交渉できないうちは、今あなたが自分の意思で行動してもうまくいきません。世間は親ほどあなたを重要視してくれないからです。そういう時期に親以外の支持者を見つけるのも危険です。それを洗脳と言います。最初に立ち向かうべきは親です。自分だけの力で交渉し、勝ち取れる自分になってください。

夢を語るのはそれからです。

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