音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

完全独学-これから音楽(理論)を勉強したい、何から始めればいい?

音楽を"理解"するのにまず音楽理論が必要だ、と思うかもしれません。

でも、音楽をたくさん聴いて覚えていればそれだけで「理解」です。

音楽理論はその先の"学問"です。

モーダルインターチェンジを理解することよりも「So What」を演奏できて、その曲の"感じ"を体得していることこそが"音楽的理解"です。その音楽が頭の中でな鳴らない限り理論を勉強しても無駄になります。音楽理論は音楽を文字にしたものです。いきなりやるには少し難しいんです。日本語も知らず英語を邦訳しようとするようなものです。

だから先にたくさん音楽行動を行っておく必要があります。

 

音楽の勉強では、いきなり理論の勉強をするのではなく、まずは

「自分の好きなジャンル(Artist)の専門家になってみてはどうでしょう?」

と提案しています。

 

詳しくご説明します。

 

3ヶ月から半年、毎日45分の"音楽活動時間"を作ってください。

休日はありません。毎日です。脳内に太い学習回路を作りたいからです。

音楽制作心理学記事一覧

 

やることは簡単です。

45分で好きなジャンルの音楽を聴いたりネットサーフィンをしたりしてメモまとめをするだけです。文章が得意な人はブログを書いてもいいですし、SNSで発信してもいいです。情報が誤っていてもOKです。あなたはプロの研究家ではないんです。

まずはいろいろなことを知ること、その先に真偽を分析する目ができてきます。

 

それからこれも覚えておいてください。

・音楽に詳しい人の方が少ない。

・ましてや、音楽理論に詳しい人などほとんどいない。

音楽理論の話を聞いて面白いと思うのは、当人達だけです。

 

例えば、ショパンが大好きなら

・ショパン研究家並みに詳しくなりたい!

・ショパンと同時代の作曲家、ピアノ曲に詳しくなりたい!

・19−20世紀の作曲家(ピアノ曲)に詳しくなりたい!

・ピアノ曲の歴史に詳しくなりたい!

・ショパンの演奏家に詳しくなりたい!

・とりあえずショパン全曲聴いて感想をつけたい

・...etc

などと大雑把な目標を決めてください。

 

有名なジャズ理論書マーク・レヴィンのジャズ・セオリーにも

疑問の答えはすべてあなたのリビングルームにあるということです。

と述べています。棚に並んでいるCDに中に答えがある、というわけです。

www.terrax.site

音楽への理解は、まず聴いて覚えることです。

聴き込むとその時の彼らの体調や調子なども感じられるようになります。


 

45分でやること

その日の気分で自由に決めてください。

ショパンのピアノ曲に詳しくなりたい!とします。

・本を読みたいときは伝記や研究本を読みます。面白い話があればメモります。

・インターネットをしたいときは、ショパンについてのサイトをかたっぱしから読みます。これも面白いネタをチェックします。

・youtubeなら、作品目録や年表を見ながらショパン曲を全部聴きましょう。全部聞いた、というだけでかなり凄いです。

 

楽曲を聴くときは不定調性論的思考を活用します。

この方法は、音楽理論的知識、音楽史的知識がなくてもできます。

自分の感受性を研ぎ澄ませて聴きます。

 

例えば作品Aという曲なら、

//どちらかといえば好きか嫌いか

//曲はどんな雰囲気を思わせるか(夜っぽい?甘い?ワルツ?おしゃれ?など自分が後で思い出しやすいわかりやすい雰囲気用語を書き込む)

//曲の中でも好きなフレーズはどこか(あなたにとっての"曲の核"を探します)

慣れてきたら詳しく感想を書きます。"この繰り返すフレーズがいつも好き"とか。

//歌詞、ジャケット、作者のコメント、なんでもピンときたら感想を書いておきます。

「このジャケ、壁紙にしたい」とか。デザイナー調べて他の作品見たり。

 //それ以外に気がついたこと、感じたことを書き留めておきます。

 

全部スマホに音声認識メモで入力しておくと、手持ち無沙汰の時、人と一緒で気まずい時、そのメモを直したりできます。時に雑談のトピックにもなります。そうしたことを考え続けることで、いつの間にか他の人よりも詳しくなっていきます。

 

自分でメモった後に他の人の感想、書評、論文、随筆なども読んでみると捕捉できます。

最初はボヤッとしか浮かんでこないかもしれませんが毎日続けることではっきりと印象を持てるようになります。そういう風に脳が働き出します。この後に理論的言語が熟成されます。

一回聞いてわからない曲は今のあなたには合いません。

繰り返し聴きたくなる曲が今のあなたにぴったりです。

好みは来年はまた変わります。音楽は変わりません。あなたが変わるからです。

感想も解釈も変わります。歴史/理論勉強は自分の解釈を挟まないで行う作業です。生半可な経験しかないと自分の解釈が理解の邪魔をしてしまいます。音楽理論不要論はそこから生まれます。難しいですね。

 

それを密かに3ヶ月〜半年続けてください。感想は自然とどんどん専門的になります。

もちろんデスメタルでも現代音楽でもジャズでも映画音楽でもボカロでもミュージカルでもなんでも構いません。

外国語にも、歴史にも、国語にも、地理にも詳しくなれます。音楽理論好きな人は、物理にも数学にも詳しくなれます。"好き"は最強です。 

 

また音楽の中であなたが気持ち良いと感じたところは音楽理論的にも重要だったりします(だから人が再利用できるように方法論として一般化している)。

音楽に詳しい人に

「この曲の、ここの部分がすごく泣けてくるんです、なんでですか?」

と聞きまくっていればあなたにぴったりの答えをくれる人が現れます。

"それはピカルディの三度だね"とか教えてくれたら、あとはその用語を覚えておいて調べれば音楽理論的用語にもちょっとずつ詳しくなれます。

音楽理論は「いきなり全部を理解しようとしない」がコツです。

www.terrax.site

わからなければ後回しでいいです。

一流プロが理論を理解しなくても音楽ができるのは、そんなことをする時間がないくらい音楽漬けだから、それらの経験が理論書学習を超えて「感覚」にまで落とし込んでいるからです。音楽理論は我々みたいなタイプが詳しければそれで十分です。

人類の英知の結集です。数年で学習できるわけがありません。

私自身音楽理論の数%しか知らない自覚があります。

 

そうしてもがいているうちに

自分の"好き"の共通点が見えてきます。

あれ?この間もこういうフレーズあったな?とかです。

他人と自分の好みの違いもわかります。一般社会と自分のズレもわかります。

結果自分を知ることができます。これも大事です。

誰も「あなたが何を好きか」に時間を投資してはくれません。

自分の好きは自分で探さないと。

 

半年後、別のアーティストに広げたり、そこから別の勉強をしてもいいです。なんとなく続かなければあなたは現状、それに向いていません。次の趣味に進みましょう。

 

音楽理論をやりたい、という人は、

www.terrax.site

このページから追求したい分野を見つけて同じように本、ネット、youtubeで自由に独学してみてください。あまり分厚い本、難しい本は読まないでください。

それらは我々講師用です。業務用たこ焼き機を一般家庭に入れる必要はありません。

 

いきなり楽譜の勉強はしないでOKです。 

でもやがて「音楽をある程度読み解くには楽譜の構造がわかれば効率が良いのではないか?」と本気で感じるようになります。それから楽譜について学んでください。

 

それまでに好きなジャンルを極めておけば

「あとは楽譜を理解するだけだ!」

「次のステップはもう楽譜読むしかない!」

となるのでモチベーションが全然違い前向きに勢いで学習に入れます。

 

勉強は何からやるか、がとても大切です。

基礎は一生つきまといます。

だから基礎で止まらずどんどん先走って、失敗する中で基礎の本質を体感してください。

勉強はやめないことがポイントです。一生終わらないようですし。

自分の勉強が無事終わりました!と宣言したノーベル賞学者がいたでしょうか。

 

専門の勉強は一度入ったら出られない沼に入ることです。 

だからせめて入口だけでも楽しくのめり込めるような要素や教え方の上手な先生と出会うのが理想だな、と思っています。

 

もしよくわからなければ、お問い合わせいただければご相談ください(ブログ、youtubeにご登録頂いた方とのメールのやり取りは基本無料で行なっています)。

ssl.form-mailer.jp

 

(番外編)親からダメ、と言われた時

学生さんとかで、家族から音楽なんかダメ、と言われた時、などが起こり得るでしょう。

その時は啖呵を切る前にまず冷静になってください。

必ず周囲がOKと言ってくれるやり方があります。

互いに利になる「交渉」をしてください。交渉術は社会人の絶対スキルです。

そこで変に遠慮したり、よく考えず親に従ったりすると後で後悔します。

必ず自分の責任で考えてください。そう考えさせてくれる人と出会ってください。

親は不安です。それを一時的でも払拭すれば問題ありません。

家族の刹那的な反対に屈するようならあなたには音楽は無理です。

 

⇨お金になれば許してくれるかも⇨半年だけ収益化を目指して必死でやる。1000円稼ぐ、とかでいいです(ストリートライブ、ブログ、youtubeなら再生回数)。
⇨逆に勉強で成果を出せば、いい大学に行けば許してくれるかも
そのために一時期苦しい音楽と勉強の両立の時期があります。

遊ぶ時間を削るしかありません。どうせ仕事を始めると最初は一日中暇ですから笑(私はその時間教材を書いていました)。

大人になると遊び放題飲み放題です。学生時分有意義に遊ぶのは結構な労力が要ります。いち早くプロになって、堂々と遊びながら仕事してください。

 

お試しあれ!!

f:id:terraxart:20210427180202p:plain