cとの差音〜9オクターブまとめ表
差音一般化表
差音表の読み方
ここでのc1はこの記事での設定表記です。上記のc1はピアノではc4です。
高い音-低い基準音c=差音
この和音の構成音において数理的な差音を割りだそうとするなら、
d3-b2=f#
d3-e2=a#
d3-g1=g
d3-c1=a#
b2-e2=e
b2-g1=d
b2-c1=f#
e2-g1=a
e2-c1=g
g1-c1=c
二つの音よりも低い音程で現れます。低音優先の原理などにも活用されます。
私は『ブルーノートと調性』で知りました。
理屈の上では、CM7(9)の上記の和音からは、
c,d,e,f#,g,a,a#
の音が現れることになりますが、実際にこれらの音が鳴っているかは不明です。
あくまで各自の方法論で用いる際にご活用にしてください。
また音律が変わると音名解釈が変わってくる音もあります。この記事での数値はあくまで平均律を基にしています。
加音と差音は常に状況が毎回異なる中で微細に存在する音現象です。
不定調性論では考慮していません。
考慮しないかわりにそれらの出現音によって音色全体に醸し出す雰囲気を「心象」としてどのように受け止めるか、表現するかが音楽制作に活用されるべきと考えています。
こうした非具体的な捉え方の方が直感や個性が活用されやすいからです。
下記の表から計算すればわかりますが、
C△のc1,e1,g1,c2のヴォイシングの音程の組み合わせを考えると、
c1とe1=(差音,加音)=(c#,d)
e1+g1=(c基準で置き換えるとc1+e♭1)(差音,加音)=(b,f#)
e1とc2=(c基準で置き換えるとc1+a♭1)(差音,加音)=(g,g#)
g1+c2=(c基準で置き換えるとc1+f1)(差音,加音)=(c,b♭)
となり、これらの出現音まで考えると、
c,c#,d,e,f#,g,g#,a#,b
という具合にほとんどの音を作り出すことができます。
よって、これらの音を考えて方法論を作るか、考えないで方法論を作るか、でもだいぶその理論の方向性は変わってきます。
C△の差音にbが現れる、という点から、CM7だから響くのだ、という説明もできれば、b♭が現れるからブルースの7thコードは成り立つのだ、という理屈も作れます。
ただしこれは主音と五度の完全四度の関係が現れた時のみに有効です。
不定調性論では、こうした「こうでなければならない」というスタンスの限定を極力排除していますので、限定的にしか現れない自然現象を、何らかの基準にすることは避け、そうしたことを耳で感じ取れる人は、それを用い、感じ取れない場合はそれを無視する、というスタンスで分けられるようにしてあります。
この辺りは方法論を作る方の方法論コンセプトによるでしょう。
cとの加音〜9オクターブまとめ表
加音一般化表
加音表の読み方
加音は足す音、足される音よりも高い音になります。テンション感の根拠として使われる時もあります。
計算の基準
c=261.6256を基準に端から足していき、端から引いていくことで現れる数値を12音に割り振っています。
全てを12音名に降り分けていますので、解釈としては違う音名解釈になる方もおられると思います。
<振動数、音の高さについての計算表>