2019.9.6⇨2021.2.22改訂
先に原則を。あなたはレギュラー調律の楽譜を持っています。
<移調して渡す場合>
B♭楽器は普通のcを弾くとb♭が鳴る
⇨全音下げチューニング。
c音を出させたければd音と書く。
(全音上げて書く)
E♭楽器は普通のcを弾くとe♭が鳴る
⇨長六度下げチューニング。
c音を出させたければa音と書く。
(長六度上げて書く)---短三度さげる、と考えてもOKです。
<もらった移調譜をレギュラーにする場合>
B♭管楽譜は全音下がってるので全音上げる。
E♭楽譜の長六度下がってるので長六度上げる。
もうこれだけで上げる下げるややこしいですね。
対応表を書きますね。
もう一つ。
これ、地味にオクターブ違いとかがややこしいのですよね。低いのか、高いのか?楽器によって違います。
下がって音が出るから上げて書く。
「楽器は原調より低い音が出るため、楽譜は原調より上げて書かなければならない」
解釈と作業が真逆になる点がややこしいんですね。
下記はまとめの図です。
私個人が作成しました図ですのでご自由にお持ち帰りください。
表の見方です。
Bb楽譜→Eb楽譜の場合
完全五度上げ(完全四度下げ)です。
オクターブは各楽器によります。
Bb楽譜でのd⇨Eb楽譜のa
応用編
「今度やる曲の楽譜、Bb譜だから(すでに全音上げで書かれてる、の意)、これ移調して使って?」と楽譜をもらいました。
下記は移調楽器譜から別の移調楽器譜への音程移行概念早見表です。
参考1 移調作業音程変化表
参考2 半音の数と音程名前表
音程にはその他の名前もあります。各自学習ください。
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