音楽の用語は、日常生活、人の感情に深く関係しています。
ちょっとした音楽用語の起源を描いておきます。
note
なんで音のことを「note」っていうと思います?
これノートブック"notebook"のnoteと同じですよね。
noteの語源はラテン語の「nota」で、
記号、合図、暗号、句読点、レッテル、汚点
といった意味があるそうです。そこから来たnoteだったんですね。
現在でもその名残で、「note」そのものに
メモ、記号、合図、楽音、ピアノなどのキー
といった意味があるそうです。我々日本人が考えるノートはノートブックしかないから、こういったイメージの違和感があるだけなんですね。
staff
五線のことをスタッフと表記します。
楽譜はもともと1本の水平線で描き、上下に音の高さを目安として配置していました。
staffには、理解を助ける棒、杖、補佐役というニュアンスがあるんですね。
そこから「スタッフ=支える人」という意味も理解できます。
score
楽譜、総譜のことをスコア、っていうのも変ではありません?スコアって競技などで使う勝ってる、負けてるなんていう会話の時に使うのがスコアじゃないの??と。
scoreの語源はスカンジナビア語の「刻み目」を意味する言葉だそうです。
羊を数えたり、両手を折り曲げて20を単位に部区切りの刻み目を付けていったことからきているのだそうです。
現在でもその名残でscoreには
得点表、刻み目、20、境界線、スタートライン、勘定書
などに意味があります。これらを全て人間は刻み目で表現してきたのでしょう。
scale
そうなると音階のことを「スケール」っていうのもなんか不思議ですよね。
スケールって大きさのこと?とかよく日本人は使います。スケールの大きな映画、みたいにも。これと音階なんの関係があるの?
これもラテン語のscandoから来ていて
上がる、そびえる
等意味を持っていて、そこから現代のscaleは
ものさし、規模、基準、比例、階段、はしご、うろこ
といった意味があるそうです。
ad libitum(ad lib.)アドリブ
アドリブ=どうぞ、ご自由に。の正確な単語を覚えておきましょう。
ラテン語の
ad(〜に、〜に従って)
libitum(気に入る、好む)
から来ています。「アド・リビトゥム!」と正しくいってみてはいかがでしょう笑。
<出典;参考>