日本人の心の情景を変えたシンガーソングライター(改訂版)―研究レポート;ユーミン楽曲の和声分析と音楽的クオリアが紡ぐ作曲の手法―
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9.参考文献抜粋資料3
文献2;《ユーミン 松任谷由実の謎》 恋愛歌人研究会 青谷舎(1984)
P.33
「レコードでもうけた分、夢といっしょにファンにお返しするのが役目」(『サンケイスポーツ』)一九八九年二月六日付)
P.34
音楽は聴いている人に夢を与えなくちゃいけないって、何かの雑誌で加藤和彦さんが書いていたけど、わたしもその説に賛成。だから衣装にウンとお金かけるの。(『東京新聞』一九七六年一月十日付・夕刊)
P.41
場所は千葉・幕張メッセ・イベントホール。恒例となった全国ツアーのスタート前日、公開リハーサルが終わったあとの会見での告白だった。
約百人のマスコミ関係者を前に、
「『紅白』に出ることは絶対ありません」
と発言し、さらに、『紅白』についてどう思っているか、との質問に答えて、
「私は大みそかをとても大事にしている。精神的な日ととらえており、家族で迎えたいと思っている」
と語ったユーミン。
※2011年の大震災の年に、紅白に「春よ、来い」で出演。
P.83
曲を書く時は、いつも色んな年齢の自分がパラレルに存在するのね。だから、どの年齢にもなれる。なかでも14歳の頃の自分が一番好き。いろんなことが刺激的で、すごくエキサイティングだった。
P.109
デビューしたての頃のユーミンは、たとえば演歌について、次のように語っている。
...人間の悲しみをサディスティックに追求しているみたい。でも私は、人の心を浸食したくない。音楽の感じ方って自由だと思うし、こちら側から”これでもか”みたいな押しつけができない。(『読売新聞』一九七六年二月十五日付)
P.111
作品の中で、私は仮面舞踏会のような楽しみを味わっている。虚構の世界ね。私自身の生身が、歌に出て来たら考えないといけないでしょうね。(略)(『スポーツニッポン』一九七六年三月十七日付)
(続く)
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