音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

<不定調性論用語/概念紹介32>12音連関表

2018.6.24⇨2020.11.1更新

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先の完全結合領域を12音調べてまとめると、四つのグループの三領域にまとめられます。下記のモデルを12音連関表、と言います。

f:id:terraxart:20180624111003p:plain

 

iの上方領域=iiの下方領域

iの下方領域=vii♭の上方領域

 

この表は互いに音が重複していますので、下記のように連結して拡張することもできます。

cの上方倍音=c,e,g,a#

 

d#の上方倍音=d#,g,a#,c#

 

f#の上方倍音=f#,a#,c#,e

 

aの上方倍音=a,c#,e,g

と三音類似しています。これを下方で実施しても同様です。これらの似通った音を持つグループを参列の表にしたのが十二音連関表です。

 

これらはシェーンベルクの表や、中心軸システムとも類似していますので、違和感がないと思います。

 

 

例えばG,Fにもそれぞれ上方、下方があるわけですから、下記のように拡張できます。

f:id:terraxart:20180624111233p:plain

これは12音種という世界で考えた時に成り立つ表であることはいうまでもありません。これをスペースいっぱいにまで拡張すると、

f:id:terraxart:20180624111317p:plain

こんな風な世界が見えてきます。

これが不定調性論の音マップとも言えます。

 

この12音の自由な連関をイメージできたら、あとは自分の意思でどう繋げるか、組み合わせるか、だけになります。

 

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