2018.6.24⇨2020.11.1更新
先の完全結合領域を12音調べてまとめると、四つのグループの三領域にまとめられます。下記のモデルを12音連関表、と言います。
iの上方領域=iiの下方領域
iの下方領域=vii♭の上方領域
この表は互いに音が重複していますので、下記のように連結して拡張することもできます。
cの上方倍音=c,e,g,a#
d#の上方倍音=d#,g,a#,c#
f#の上方倍音=f#,a#,c#,e
aの上方倍音=a,c#,e,g
と三音類似しています。これを下方で実施しても同様です。これらの似通った音を持つグループを3列の表にしたのが十二音連関表(12音連関表)です。
これらの分類はシェーンベルクの表や、中心軸システム、Tonnetzなどの功績によってすでに歴史の中には存在していることをご承知おきください。私もきっと彼らと似たような思考を経て違う洞窟から同じ表を導いたのだと思います。
例えばG,Fにもそれぞれ上方、下方があるわけですから、下記のように拡張できます。
これは12音種という世界で考えた時に成り立つ表であることはいうまでもありません。これをスペースいっぱいにまで拡張すると、
こんな風な世界が見えてきます。
これが不定調性論の音マップとも言えます。
この12音の自由な連関をイメージできたら、あとは自分の意思でどう繋げるか、組み合わせるか、だけになります。