音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

四度和音を考えてみよう1★★★★

2017-8-10→2019-8-9(更新)

まず例としてディープ・パープルの「smoke on the water」のイントロのリフを思い出しましょう。ご存じない方はお手数ですが御検索を。。

Smoke on the Water, a song by Deep Purple on Spotify

 

   

 

あのリフはいわば四度の押さえ方でできています。 
四度のパワーコード、「パワード4th(Powered Fourth)」です。

f:id:terraxart:20180106091453p:plain

最初の音をTAB譜にしました。人差し指一本で押さえられるフォームですね。四度和音云々というより、「押さえやすいから」浸透している、感あります。

でもれっきとした四度の和音の連鎖です。

 

マシン・ヘッド【2012リマスター・スペシャル・エディション:SHM-CD】

 

四度≠五度

不定調性論では、わざわざ四度和音を、五度がひっくり返った和音だと捉えない、としてます。それにより五音音階・ブルーノートを考えていきます。
ちなみにこのリフをいつもの五度のパワーコードにして弾いてみてください。

押さえ方的にはこう。

f:id:terraxart:20180106091538p:plainこの形であのリフを弾く。


なんか違う感じがしませんか?重さというか、濁りというか。この違いを感じられることが大切です。しかしどちらが正しい、ということはありません。あなたにとってどちらが正当化を感じ、それに準じて音楽を作って行ければストレスは少ないでしょう。

伝統がこうだから、とそれに合わせることを盲目的に良しとしていると、いずれ自分と世間との軋轢が大きくなった頃辛くなってきます。

   

この話はここまでです。パワードフォースを弾くときは、あ、これも四度和音だな、みたいに一瞬感じてもらえれば、すげーオンガクリロンぽい雰囲気になります。



四度和音はm7系表記?

さらに突っ込んでみましょう。

モードジャズの先駆け"So What"でビル・エヴァンスが用いた四度和音(的な)イントロバッキングが有名です。「ダーッダッ」と無機的に繰り返されるピアノですね。

So What, a song by Miles Davis on Spotify

この0:35-からのピアノの伴奏です。

ここでは分かりやすくCm7から始まるようにして解説します。
音で言うと、低音から、
c-f-b♭-e♭-g

b♭-e♭-a♭-d♭-f
と流れます。これをコードネームにすると、Cm7(11)→Bbm7(11)です。

厳密な四度ではないですが四度的なコンセプトは伝わってきますね。

ギターにすると? 

f:id:terraxart:20180106091921p:plain(参考)


これはBbドリアン内にできるモーダルハーモニ、IIm7(Cm7)からIm7(Bbm7)というコードに振り分けられます。モードジャズの誕生です。

下記にもっと詳しいモードの解説もあります。

モーダルインターチェンジって何?1~その意味と類別

四度和音で「さくらさくら」をハーモナイズしてみよう。

四度和音によるドミナントモーション~聴感覚の展開

 m7(11)というのはギターで弾くと分かる通り、綺麗に人差し指一本で押さえることができます(e♭-gとd♭-fは三度堆積です)。ギターは四度堆積で弦が張ってあるからですね(2-3弦は三度)。

しかしコードネーム表記で「Cm7(11)」と見てしまうと、マイナーな響きだ、とイメージしてしまいませんか?これはコードネームシステムの限界を表わしています。こんな四度の和音など想定していないシステムだからです。

まあ、ゆえに四度和音も浸透しづらかった、という側面もあったかもしれません。

表記がないのでマイナーコードをベースとする表記で代用しているだけです。
実際Cm7(11)は、もっと違う響きのするコードだと思います。マイナーじゃない、そう思うこと、認めることから新しいコード感を認識しようとしてみてください。

 

続いてもう少しだけ詳しい四度和音と不定調性論の話。

www.terrax.site

 

 

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