前のペ←ジはこっちだよ。
<VELO,NOTE,VOICING>
これはVELO(velocity MOD)をWT POSにかけています。これで鍵盤を強く押すと、velocityは大きくなると、WT POSの後ろの方が鳴り、
優しく鍵盤をタッチすると、WT POSの前方が鳴る、というように音色をヴェロシティで変えることができます。カーブを自由に変えて設定をすることができます。ワウワウしたプリセット音を自在にベロシティで揺らせてオートワウみたいにできます。
また、
フィルターにこのベロシティをドラッグすれば、弱く弾いた時深くフィルタをかけ、
強く弾いた時フィルターを開く、ということもできます。
またエフェクターにもかけることができます。下記はDelayの「mix」ツマミにかけています。
このようにカーブを右下がりにして、弱く弾いた時にディレイミックスが深くかかるようにして、強いタッチの時はディレイが消える、というような設定もできます。
下記の動画を見ていただければ、感覚がつかめると思います。
該当部分からスタートします。
https://youtu.be/bRQN4jv6LtE?t=160
NOTE MODは文字通り音の高さでエフェクトのかかる感じを変えていこうというものです。
同じ動画の次の部分から見ていただければわかります!
https://youtu.be/bRQN4jv6LtE?t=554
かなり音のイメージを明確に持っていないと、全体と混ざった時によく効果がわからなかったり、音の濃淡が激しくなったりしてしまいますから上級者向きです。
バックがドラムだけ、とか、ソロの部分などの時にちょっとしたシンセっぽい効果を狙う、という感じがよろしいかと思います。
<VOICING>
MONOをチェックにすれば単音が出ます。後着優先システムです(後から弾いた音が優先に鳴る)。
MONOの青ぽっちを外すとPOLYで和音が出せます。
8というところを自在に変化させる事で最大同時発音数をコントロールできます。
下の0/8となっている分母が変わっていきます、キーボードを弾くと現在弾いてる音数が表示されます。
LEGATOは音のつなぎをスムーズにします。
アタックが強い音を滑らかにつなげたいときは、鍵盤で最初の音と次の音の間がスムーズに繋がるように弾くと音のつながりがスムーズになります。
AまたはBのように音のつながりをかぶせるか接する事で音はスムーズにつながります。
音のつながり具合をコントロールするのが、PORTAのつまみです。自由に回してみましょう。
ALWAYS・・・最初の音から全ての音にグライドがかかる。
SCALED・・・音階的に接続された時だけグライドがかかる。
だいたいSCALEDですが、変な音を出したいときはALWAYSも面白いです。普段グライドがかからないピアノ的な音などは逆に面白いです。
CURVEでグライドのニュアンスを決めます。
CURVEの線の上をクリックするとPortCurve0%という表示が出ます(操作反応が悪い場合もあり)。それが出たら、クリックしながらマウスを斜めにドラッグするとカーブの線が青くなってカーブを描いてくれます。これも操作に癖があるので自分で触って慣れてみてください。ドラッグするときはポインターは線上になくても大丈夫です。
この辺で動かす感。
グライドはLEGATOを外していてもかかります。
この辺はどういうニュアンスでそのメロディを表現したいか、というあなた自身のニュアンスに近い設定を採用するべきでしょう。イメージがないとできない作業ですのでやはり上級者向きです。
<MOD>
左端にあるこれです。これはMIDI鍵盤などについている「モジュレーションホイールで操作できるよ!」っていうやつです。
例えば、MOD⇨ワープメニューにかければ、その効果の感じをモジュレーションホイールで手動で変化させられます。ライブ演奏でのパフォーマンスや、制作時の演奏しながらオートメーション書き込みに活用できます。
もちろん、三つ一気にかけて、一挙に操作することもできます。この手の複合利用は最初の設定が全てなので、音のイメージができるまでできないテクニックですね。
<MACRO>
これもMOD同様に、MIDI鍵盤などの一つのツマミで、またはマウスで、一挙に効果をかけるやり方です。MODはモジュレーションホイール一択でしたが、このMACROはどのツマミでもMIDIlearnで設定できます。
これはマクロをwarpセクションとfilterにかけたものです。
文字もダブルクリックで書けるので「好きなマクロ名」を書いておきます。
そのあとでMIDI learnを右クリックで選びます。あとは鍵盤などのツマミを一回いじれば、それで画面上のツマミを手元で動かせるようになります。
もちろんマウスでこのツマミを動かすこともできますので、鍵盤のない方でもある程度効果を使えます。
<FX SECTION>
この上下矢印をクリックドラッグすれば、かかる順番を変えられます。
原音→ディストーション→ディレイ→出音
では、歪んだ音にディレイがかかるわけです。綺麗にかかります。
で、
原音→ディレイ→ディストーション→出音
なら、ディレイがかかった効果の全体に後からディストーションがかかります。全体がごわごわします。
自分の求める音に近い状態を自分で選んでください。これはエフェクトの基本ですね。
電源が二つあります。右側の電源を切ると、ラックにエフェクトを残したままオフにできます。これはエフェクトのバイパス、というニュアンスです。
左側の元電源を切ってしまうと、ラックから消えます。こちらは完全にラックから外した状態。効果は同じです。
ラックの電源は、MIDIlearnでコントロールできます。手元で操作できます。
HYPER / DIMENSION
hyperの方はユニゾンの数です。
dimensionの方は部屋のサイズ、プリディレイのニュアンスを表します。空間の広がりと厚みを出すエフェクトです。オシレーター側にもユニゾンやdetuneがありますが、比較してみるとわかる通り微妙に違うニュアンスになってかかります。これは癖を覚えて、欲しい響きを導き出すときに使い分けろ、という感じで、かなりSERUMマニアのこだわりになってきます。
分厚いデチューンエフェクトをかける際には、オシレータでかけるよりも、hyperを掛けたほうがいい時が多いかもしれません。でも、、好みです。
黄色い丸のところにLFOをかけることができます。なんでもあり。
エフェクト名の右ポチクリックすると、設定を保存できます。
一度保存すれば、同じところから読み出せます。他のエフェクトも同じです。
DISTORTION
文字通り、歪み。です。13種類の基本セットがあります。青丸のところにLFOが掛けられます。フィルターみたいにして掛けられるところが凝っています。
「OFF」フィルターを掛けないで歪みだけかける。
「PRE」はフィルター前にDISTORTIONを掛けて、そのあとフィルターを通す。
「POST」はフィルターを通してから、DISTORTIONを掛けます。これもその時々で、楽曲のアレンジに沿う方を選ぶという感じでしょう。
さらに凝っているのが、このX-Shaper。
editAを下記に。
editBを下記にします。
あとはDRIVEレベルで左右を調整。好きな波形で歪ませます。
ここまでくるとシンセ仙人じゃないとわからないですよね。。。
なかなか音作りに1時間とか掛けていられない時代です。
自分がとっとと音色を変えられるテンポ感がないと難しい処理です。
FLANGER・PHASER・CHORUS
FLANGERも厚み効果です。さらにねじれ効果もあります。青丸のところにLFOがかかります。
FEEDを強くすると、いかにも下品なフランジャーになります。PHASEにLFOをかけると、左右に音が飛んでくれたりして広がりが出ます。BPMポッチは楽曲のテンポに合わせて効果をかけてくれます。
PHASER、CHORUSも似たような効果です。
それぞれの順番を変えるだけでも厚みが変わってきます。CHORUSは静的な厚み、FLANGERは上品な動き、PHASERはドギツイ動き、みたいなイメージです。
DELAY
ディレイも非常に面白い癖があります。
①Feedback・・・ディレイの残響音をどのくらい残すか。右に回せば長くディレイ音が残ります。
②BPMは楽曲のテンポに合わせて右の③のテンポを指定して、左右のチャンネルのディレイ音の発生を指定できます。BPMを切れば任意の長さに設定できます。
LINKは左右のチャンネルを同期させてディレイ音を鳴らせます。
③左右のチャンネルのディレイ発生音を細かく指定できます。1/4、1/8などの下の欄は、さらに細かい数値でディレイ音のアタックを調整できます。回していくと三連(tri)、付点(dot)と変化しますので、付点分伸ばしたい場合はここの数値を上げていってください。
音によってはディレイ音の設定がぴったりでもタイミングが遅れるときがあります。そういった場合に微調整します。
④このEQはディレイ音専用です。ディレイ音がこもらせたり、尖らせたりできます。
もちろんこのEQにLFOを入れて変化させることもできます。なんでもあり。
⑤ここはディレイ音の設定です。Normalは普通に左右のチャンネルが設定通り鳴るだけです。Ping-Pongは連続的に左右のチャンネルにそれぞれ振りながらFeedbackのレベルに合わせてディレイ音を繰り返します。④のEQなどにLFOを設定している場合などは有効です。tap-delayは③で設定した値がセンターから聞こえてきます。モノラル設定になって鳴るようなイメージです。
⑥MIXは12時で元の音とディレイ音が1:1です。右方向にするとディレイ音が強調され、元音のボリュームが消えます。左に回すとディレイ音が消えます。
COMPRESSOR
効きの良いコンプレッサーです。gainとスレッショルドをガンガンにすればほぼマキシマイザーであり、むしろディストーションです。
画面中央右のMULTIBANDを点灯させると、音域別に音色を作れます。点灯させた瞬間音色も変わります笑。
コンプレッションする、という効果はもちろんですが、ほぼEQ的な効きになっているので音色を極端に変化させたい、かつ音量もきつく!みたいな状況で使うと効果的です。
音が割れると赤になるのですが、また割れた音がいかにもSERUMなので、ああこれでもいんじゃね?となることもあるので高速道路でスピード落とさぬまま、インターチェンジで曲がれんじゃね?って言って壁に激突していく感じ。
画面をそれぞれ切り取っているので、逆に分かりづらくなりましたが、マルチバンドの上から‥HIGH,MIDDLE,LOWと並んでいます。かなりエグくかかります。
バーのあたりを適当につまんでスライドさせることでパーセンテージが変わります。コンプがかかる容量、という理解で良いと思います。
レシオは回し切るとリミッターになってくれます。でも割れてる音は潰れるだけで割れています笑。音色の割れを抑えるリミッターというよりも整えて割れてくれるリミッター、ぐらいに考えてください。
必要に応じSERUMはDAWのトラック側でしっかりリミットしてみてください。これ常識。
何もしなくても割れるんで笑。
またマルチバンド時では、LFOを投げ込めます。
さらに、
マトリックスを使って、まるでフィルターのようなウネウネ音色を作ることもできます。
コンプというよりもマルチフィルター付き3バンドコンプレッサーです。
「いかにもSERUMの音」になってくれるので、SERUMに自分のコンプやEQをプラグインでかけてなんか薄くなるようでしたら、これらのSERUM内のコンプ、EQの使用をオススメします。
その5に続く!