前のペ←ジはこっちだよ。
<REVERB>
このリヴァーブは、周りと上手く馴染ませる、というよりも完全に
エフェクトのためのエフェクティブなリヴァーブ
です。
プレートリバーブにしてLFOをPre Delayにかけた時のHuge感とか色々ヤバめな音になります。
PLATEでHALL二つは少しつまみが違うんですね。どちらも他の音がなるのを一切無視したようなミックス泣かせの分厚さを出してくれます。
このSIZEにLFOかけてなんでこんな音になるのかわからないっていう音になるのでやってみて笑
このAfterworld感!!!SERUMならではです。もうイントロとエンディングと間奏しかつかえない音です。
<EQ>
high側、low側にかけるためのEQです。というよりフィルターなんじゃないか、と思う仕様です。というか2バンドEQです。
このエフェクターのEQは、メインのフィルターよりも効きが柔らかい印象です。
SERUMの一番難しいのは、この
メインフィルター+EQエフェクター+フィルターエフェクター
の組み合わせではないでしょうか。
つまり三つのフィルターが同時にかけられるイメージですから、シンプルな音に多彩なフィルタリングがかけられます。
じゃあどうすればいいかですが、最初は勉強あるのみです。例えば一つプリセットを出してみてください。
そのあとEQを切ってみましょう。
ちょっと音が変わるはずです。でも全体的に作り込まれた音ですから、EQを切ってもそれなりの音が出るはずです。
この場合、じゃあ、EQ入れた音と切った音、どっちが今作っている曲に近いかを考えてください。必ずしもプリセットの音100%ではないはずです。そこでプリセットに自分のEQをさすのではなく、このSERUMのEQをいじることで音を理想に近い音に仕上げます。必要ならアタックに軽いLFOをかけるだけでもイメージが変わります。
EQのつまみをいじってみて、ちょっといじると音が変わるツマミにLFOを小さくかけます。これだけで音には表情がつくので、プリセットの厚みを生かしつつ、オリジナリティを持った趣が添えられた音になります。
EQは音色に最も穏やかな変化を加えるエフェクターなので、プリセットの趣を変えずに音色の性格を変えることができます。音色勉強ではもっとも扱いやすいエフェクターなので諸々使ってみてください!
<FILTER>
マニュアルには次のように書いてあります。
The effect flter operates identical to the per-voice synth flter found on the main OSC tab, except running as a master effect. Please refer to the chapter titled “Filter Module” for specifcs about the controls.
まあ、基本はメイン画面のフィルターと同じだよ、っていう意味だと思います。
Xfer Serum | Filter Section (4/12) - YouTube
この動画ではduda先生自ら解説してくれています。
シンプルなフィルターなら、エフェクターの前後でもあまり変化がありません。
(複雑なエフェクターの後にかけてアノマリー的な変換による差異は未知数)
二重でかければフィルターの強さが二倍になりますが、綺麗にかかります。
一旦エフェクトラックでアタックに細かいフィルターをかけて、さらに全体で別のフィルターをかける、と言った効果のためにあります。
が、FATみたいなつまみがあると、完全にEQ的、マキシマイザー的な効果にもなってしまうので、そのフィルターのかかった音が好きかどうか、みたいな話になってきます。
例えば、イニシャルプリセットで、エフェクターセクションにcom-フィルタをかけて、つまみを画面のようにセッティングします。
すると、もはやえげつないディストーションです。
「あれ、これってフィルターだよね」
って思わされる機能です笑
でもこれを、メインの画面で
同じようにかけてもちょっと音が違います。フィルターセクションでかけると整った音になるイメージです。左下キートラックスイッチを入れると当然音も変わります。
キートラックがあるメインフィルターの方が音階を再現しやすい設計になっているぶん出音も変わるのかな、という印象です。
ピッチとの関わりで変化があまりに激しいようなフィルターはエフェクトセクションではかけず、ピッチに影響しないフィルターをエフェクトセクションでかけ、繊細な変化をメインフィルターでかける、という方が視覚的にも波形が見えるぶん使いやすいかも、、メインフィルターの方がクリアーですよね、、なんか。
いずれにせよシンセを極めている人以外予測不能な多段がけフィルター、使って慣れていくしかない、と思われます。
これは文句ではないのですが、音づくりに時間がかかりすぎると制作に影響が出ます。だから制作側の理想としては、簡単な操作でどんどん音が変わってくれるか、意味のわかる変化が細かく設定できる、というのが良いのかな、と感じます。SERUMは結構そういう意味ではわかりやすい方だと感じます。
<Matrix Section>
さまざまな効果を一覧で見ることのできるセクションです。
例えば、イニシャルプリセットに、フィルターLFOをかければ、
マトリックスセクションにも表示されます。
またマトリックスセクションでもおんなじセッティングが可能です。
選んでいくだけ。従来のMOTU_DPソフトシンセに似てますね。
ソースとディスティネーション、発信口と出力口、まあ、口とお尻です。。
typeをクリックすると、ふた方向選べます。
MODで矢印方向の効果を変えることができます。
invが反転です。聴きながら選びましよう。BYPASSは効果を一時的に切る、ですね。
また二次的な効果をAUX SOURCEで作ることができます。
下では例えばENV1にするとエンヴェローブ1がセッティングされます。
いくつも作ったLFOの割合をアウトプットで調節もできます。
プリセットの音を少し変えたい、とかっていう時も使えますね、
ちょっとした変化なら、curve(画面表面をつまんで左上-右下に動かすとカーブ角度が変わる)、amount typeを変えてもちょっと音が変化し、プリセットの感じから激変する時もあります。激変するところを少し変えていくことで時短で且つプリセットをそのまま使う、という過程から脱却できます。
細かい音色設定でも使えますし、初心者なら、
複雑なプリセットのAMOUNTだけをいじってもいいです。全く音色が変わるつまみと、全く変わらないツマミを触りながら、音色変化の感じを覚えていくこともできますし、何より音色変化の仕組みがわかるのでハマると思います。
ここまでくると9割近い人がいじれないと思います。
私もわかりません。。世の中にSERUMだけしかなければ、これでいじっていくしかないのですが、これだけシンセとプリセットが世の中に溢れていると、だいたいすでにいじってあるプリセットの中に好きな音色を持ってるシンセをそのまま使うと思うんです。
逆にシンセ3つしか持っていない!みたいな時はこうした調節の活用をお勧めします。
このマトリックスセクションは、音を弾くと、AMOUNTの変数が左右に動くので、それぞれの物量がわかるとともに、どこを加減したらどう変わるだろうな、というのがイメージしやすいシンセだと思います。メイン画面を見てるより、このマトリックス画面の方が音変化のわかりやすさはあります。。
とにかく先ずはプリセット音のデータを開いて研究あるのみなんです。
SERUMのように視覚的に動きが見えるシンセは初心者にも取り扱いやすいと思います。
その6に続く!