音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

「土曜日の恋人」のコード展開技術 / 山下達郎

2017.9.27⇨2020.9.20更新

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「土曜日の恋人」からの考察 / 山下達郎

 

イントロ。
C#m7(11) |C7(b5,9) |Bm7 |Bm7/E |
C#m7(11) |C7(b5,9) |Bm7 |Bm7/E  (Am7/D)|
G#m7/C# |G#m7/C# |
で要約してみました。

   

これはf#をトップに維持する、という動機から作ることができます。

C#m7(11) C7(b5)はギターでよく使いますので、覚えて活用頂くと良いでしょう。


Dm7-G7-CM7を裏コードにして、


Dm7-Db7-CM7、そして


Dm7(11)-Db7(b5)-CM7
として、ギターなら、


Dm7(11)=(6弦から)10-×-10-10-8-×
Db7(b5)=9-×-9-10-8-×
CM7=8-×-9-9-8-×


など、ケーデンスで使えます。

ここでは、ケーデンスではなく、Bm7に流れます。


それにしても凄いリヴァーブ感ですね。「海感」といいますか、心地良い湿り気。

 

例えば同一タイプ和音の短三度という動きは、構成音がダイナミックにかつ適宜に変化するので、「がらりと雰囲気を変えたい時は短三度転調。

なんて覚えておくと良いと思います。


例えば、Cm7→Am7とすると、構成音の変化は、
c-e♭-g-b♭

c-e-g-a
と変化を整理して書くことができます。

つまり、二音は同音を維持し、e♭はeに半音上行し、b♭はaに半音下行します。ヴォイシング的にもとても綺麗にハマります。

曲中も凝っています。

F#M9 |F#M9/D# |G#m7 |G#m7/C# |
F#M9 |F#M9/D# |C#m7 |F#7(9) |
BM7 |E7(9,#11?) |A#m7 |A7 |
DM7 |DM7 |G#m7 |G#m7/C# |
上記のE7(9,#11)は良く分かりませんです。

私にはなんでか#11みたいな、刷れ落ちていくサウンドが聴こえたので可能性として加えてみました。邪魔だと思ったら外してください。

 

 

(ふたまわしめ)
F#M9 |F#M9/D# |G#m7 |G#m7/C# |
F#M9 |F#M9/D# |C#m7 |F#7(9) |
BM7 |E7(9,#11?) |A#m7 |Eb7(b9) |
G#m7 |C#7(9) |F#M7 |F#M7 |
二回目はA7の部分が、Eb7になっているように思います。

こうした変化によって一回目と違う時間の変化感を作る所なんか、ぜひ参考にしてください(ユーミン氏の作品にも見られましたね)。

 

 

ユーミン記事のところでも言いましたが「何がきても、どんな展開になっても、オレは意味のある方法でこの展開をAメロに元に戻してみせるぜ」という自信を感じずにはいられません。

最近の曲はAメロをCメロみたいに新しいセクションにしたりするから、古びた技術力かもしれませんが、そう言ってしまうのは惜しい発明だと思います。