音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

四度和音と二度和音を考える。2

2017.8.25→2019.8.12(更新) 

前回

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<Let It beを四度系和音で>

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こちらをご覧いただき、歌の冒頭部分のコードを四度系和音にして歌ってみましょう。

______Csus4___________Gsus4
When I~        times of~

 

Asus4_________F6sus4
Mother~    comes~

 

Asus4______________Gsus4________Fsus4____ Bbsus4(9)
Speaking~      wisdom~   be

 

こうしたハーモナイズで「音楽的なクオリア」が感じられる方であれば、四度和音に限らず、色々でリハーモナイズできると思います。

 

あなた自身が聴いて、あ、これいける、と思ったらどんどん使ってみてください。

 

<二度和音はどうか>

同様です。長二度と短二度を用います。


c(長二度)d(長二度)e
c(長二度)d(短二度)e♭
c(短二度)d♭(長二度)e♭
c(短二度)d♭(短二度)d

 

これはもうギターではうまく弾けません(狭い音程でぶつかり過ぎて押さえられない)。ピアノ音楽用ですね。行き着くことろはいわゆるクラスター(房和音)になります。

 

また、同様に増二度も二度ですが、一般に+2はm3rdですから、減四度同様ここでも使えません。

 

C2(-2) |D-2(2) |F#2(-2) |G#-2(2) |

構成音を書いておきます。

C2(-2) = c,d,e♭

D-2(2) = d,e♭,f

F#2(-2) = f#,g#,a

G#-2(2) = g#,a, b

 

下記のような伴奏で音にしてみました。あとで気がついたら最後だけf#が入ってしまっていました。

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声部が狭いので広がりを与えるためのPAD音が入っています。 

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音程が狭い分、緊張感のあるサウンドはすぐにできそうです。

逆に四度和音で暖かいサウンド、二度和音でのんびりとした音楽ができれば、斬新だと思います。

 

こうした「サウンドに対する音楽的ストーリーを心象のみを重視し音を置き作曲する方法」の一つが私が用いている不定調性論的作曲技法です。

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平たくいうと適当に音を置いてるんです笑(音楽的なクオリア)。

その中に自分の中にこびりついてしまった、これまで親しんできた音楽のイディオムが自然混じってきます。これは適当にやっているからこそ、磁力に吸い取られるように音の流れを感じるようになります。

 

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