音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<コラム>耳コピのためのメモ

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耳コピに才能は要るのか、ただの慣れなのか、ちょっと分かりません。

高校の頃からメロディは聞き取ってました。

大学時代はショパンの練習曲、幻想曲、即興曲、スケルツォ、ワルツをソロギター譜にしながらTAB譜を覚えて、専門校時代にジョージ・ベンソンのアルバム20数枚を全曲(400曲弱)ソロ、バッキング、コードを聞き取ってTAB譜に落としました(1年ぐらいかかったかも)。そのあとジョー・パスのヴァーチュオーゾも30曲ぐらい聞き取ってTAB譜面にしました。ジャズギターは勉強していたのでだいたいこういうフィンガリングかな??と探りながら。今でもその手グセがソロの時に出てしまいます。

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バンド活動でも、楽譜のないバンドは全て耳コピでした。

コードを聞き取って、ギターフレーズを聞きとっていました。

ギターのフレットを通して音楽理論は学んだような気がします。音楽理論はほんで学ぶ、というより楽器で学ぶものだと知りました。ギターならフレット上に答えがあるんです。

   

<前提>

楽譜が読める、書けることが条件になります。

そうでない人はコードやプレイを聞き取ってもDAWに直接手弾きで落とすか、楽器で演奏するしかありません。

また初級音楽理論は絶対に必要です。ないと10倍時間がかかります。

あとは自分の聞きグセを覚えるために、ひたすら耳コピをやる環境に自分を置かないと絶対に聞こえてきません。

 

<現代は耳コピは必要ない>

コード譜サイトが充実してるので、ほぼ必要ないです。

また多少のお金を払えば、ネット上で耳コピしてくれるサービスも簡単に見つかります。私もよく参考にします(よく間違ったりもしてます、市販の楽譜も間違っているところがゼロではありません)。

だから絶対にできるようにする必要はありません。

ただし、1日2時間暇な時間があって音楽をやっているなら、そのうち30分、毎日必ず耳コピをやると、5年後の音楽の効率が10−20倍違いますし、収益も100倍ぐらい違うでしょう。耳コピできる人はどんどん減っていくからです。

あとはそういう細々としたことが好きな性格の人は向いているでしょう。

 

<時間に余裕がある人への課題の提案>

人生に余裕のある人は「今から二年間、自分の好きなアーティストの全アルバム耳コピする!!」とか決めて頂いて。

アルバム20枚以上出しているような大好きなアーティストがいいと思います。

あと天才すぎないこと。

ベンソンの後ウェスをやろうと1曲やった時、気がつきました。「あ、これやっても真似できないや」。ウェスにはパターンがなく、あってもここぞと言うタイミングで用いてきます。その"タイミング"が全く把握できないし、自分がそれを使う音楽はやらない、と思っていたので、やりませんでした。

一人がっつりやるとわかるんですよね。いろんなことが。

 

M-Bank開校後ブログを始めてからは、ビートルズ(213曲)、ユーミン(370曲)、スティービー・ワンダー(328曲)(それぞれ発表当時)とほぼ全員全曲コード進行を耳コピしてきました。当ブログに全て掲載しています。

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耳コピを仕事にしている人にはかないませんが、まあ普通程度やっていると思います。

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 <耳コピ=推測すること>

耳コピはほとんど「勘」でやります。耳コピで一番簡単なのは、メロディを聴き取ること。リフを聞き取ること。です。ギターソロとかはよく耳コピしますよね。

今ではそれも楽譜がありますが。

そして一番のニーズはコードを聞き取ること、です。人から依頼されるのもコードの聞き取りです。これがまたお小遣いになります。自分それだけで食えるかも、と思ったりしてます。今は時間がないのでできませんが。

誰も楽譜を持っていない好きな曲を、自分でコードを聞き取って弾き語りができたら最高ですよね。その時のやり方は・・・

・まずキーを把握。

・ダイアトニックコードを書き出す。

・キーが分かったら、あとはベースから聞く⇨ルートが分かる。

ex)キーがAmでベースがaっぽい音を中心に弾いていたらその小節はAmである確率が高いです。それをベースにしてギターやシンセの音を推測していきます。

・慣れてくるとコード展開を覚えるので、「次はFかな?」とか分かるようになります。そこまで30曲ぐらいやる覚悟でいてください。ポップスだと上達も早いです。コードにパターンがあるので。

・ある程度聞き取ったら、コードを並べて弾いてみる。違和感なく歌えたら、コード耳コピ完了です。

・大切なのは「予想して聞き取る」ことです。全部聴きとるわけではありません。アーティストがミストーンしている場合もあります。そして100曲もやると、さすがにそのアーティストの癖が分かりますから、だいたい予想できます。

 

<最初はできなくていい> 

最初はぐちゃぐちゃで、違和感ありまくりでOKです。

大事なのは何曲も何曲もやってみること。

そのうち、あれ?この展開、このあいだの曲も出てきたな?この曲の方が聞き取りやすいな?ひょっとするとあの曲もこういう進行だったのかな?

などと後戻りしながら上達していくものです。

だからとにかくぐちゃぐちゃでも100曲耳コピを目指してください。

100曲終わった頃には、だいたい「予測耳コピ」できるようになります。

 

<耳コピこそ音楽理論の賜物>

ダイアトニックコード、楽譜作成、テンションコード聞き取り、ホーンセクションのヴォイシングの聞き取り、ランニングベースのコード把握、全て音楽理論の知識としてどの教材にも書かれていることです。

耳コピではその知識が役立ちます。

そしていかに実際の音源は混沌としているかを知ります。

ミュージシャンは理屈どおり弾くのではありません。

以前やったこもないような響きを探してプレイしています。

だからジャズミュージシャンや、フュージョン、セッションプレイヤーの耳コピは骨が折れます。普通にはやらないからです。解釈ができないところも出てきます。

   

<聞き取れないところは想像して創造する>

どうしても聞き取れないところがあります。

アーティストがミスっている場合もありますしわざと混沌とさせているときもあります、全てが理屈で聞き取れるわけではありません。

ブランクになってしまうところは、今のあなたの知識でコードやフレーズをあてがうしかありません。

自分が全てです。あなた自身が自分を信じて、自分なりの解釈をしてください。

それがまたオリジナルのアレンジになることもあります。

 

耳コピは予測して聞き取り、最後は自分で解釈する。

 

面白そうだな、と思った人だけがトライしてください。

そうでない人は、音楽が嫌になるでしょう。

 

私は知りたがりだったので、夢中で耳コピしました。

どうしても時間がないときは、朝起きたあとの15分だけ耳コピに使いました。

寝ぼけたまま朝起きて気がつくと、ヘッドフォンをして、ノートを拾い、ギターを抱えていました。半分目が開かないまま再生ボタンを押しました。

そういう風にやってもやれる人、そういう人が音楽で飯を食うのだと思います。

自分は「普通」です。

 

下記制作ページのカバー作品は全て耳コピカバーです。

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