これは2010年の話です。独立二年目を控えた冬の話です。
60周年を迎える船橋競馬の記念事業で、船橋競馬場のファンファーレ(重賞レース)が新しくなる、ということで応募させて頂きました。
旧職場(音楽学校学務)の上司から楽曲コンペを紹介いただきました。
自分にとってはじめてのコンペという形式への作品応募でした。
当然まだパソコンでの音楽制作すらできませんでした。
・全てが良いレースになって、
・場が神聖になって、
・無事故安全に運営されて、
・来場したみんなが勝負を愉しめるファンファーレを作りたい。
・馬氏、人氏全員怪我なく終わるおまじないを込めて。
という想いで作りました。
ほんと純粋な気持ち、お祭りに参加するような気持ちでした。
一番最初、バーンフライポルカ。これを超えるファンファーレはないでしょう。
(三番目に流れるのが私=M-Bank DTMチームという名称で応募したと思います、が作った新ファンファーレ)。
追記2025:ファンファーレの音源が新しくなりました。こっちの方がフレーズが重なるタッタターのところイメージ近いです!
大井競馬場で船橋競馬場のダートグレードレースファンファーレ演奏 - YouTube
市立船橋高校吹奏楽部によるファンファーレ。船橋競馬場 - YouTube
素敵ですね。私の気持ちなど思いもよらないと思いますが、生きててよかったな、って思います。音楽の力ってこういうこともあるんだ、と。
編曲については、
存じ上げない方なのですが、この場を借りて心より御礼を。
原曲デモの雰囲気そのままに編曲頂きました。
金管楽器何も知らなかった私。
<デモ制作>
QY70という機器で打ち込んで応募しました。
もちろんファンファーレが何かすら知りません。
思えば自分の最初の作曲のお仕事は「マーチ」を作る、でした。
その時もひたすらマーチを調べました。
今回もあらゆる全国のファンファーレを聴いて周辺の問題を確認しました。
自分なりにたどり着いた結論は、洗練されすぎてかっこいいファンファーレではなく、おおらかで現場を良い空気にするようなものが良い、と感じました(カッコイイノハツクレン)。
また、リズムがありすぎるとお客様がノッてしまい、会場が異様な雰囲気になり、馬氏がどんな反応をするかわからなくなる可能性/確率が上がる、という話も聞きました。
よって手拍子が若干しづらい雰囲気を作りたいと思い至りました。
主役のお馬さまがレースに集中できて、ファンファーレとしても成り立っている音楽がいいな、と。
船橋には駒沢からクロスバイクの旅で幾度か行ったことがあります。
当選の折、お電話いただいて、なんてコメントしたか覚えていないんですが、 関係者の皆様、特にご連絡を頂けたご担当者の方、変な暗い対応をしてしまったと思います。
本当に申し訳ありません。
賞金30万円が、頂いた5分後にはその月のオフィスの家賃になったあとだったのです。
今となっては笑い話ですが。
それにこうやって注目されるの、すごく苦手だな、と瞬間的に感じてしまい、それまた変な回答になっていたことでしょう。
それからはコンペへの応募はしなくなりました。
そんな私でも未だに音楽業を行えているのは、ある意味で、このコンペのおかげです。
嬉しさは毎回ファンファーレを聞く度に込み上げます。
船橋の学生さんが演奏してくださることも多く、彼らの一人一人の未来が約束され、平凡でもいいので健康で幸福な人生になってくれ!と祈るばかりです。
今でも毎回、レースになると心がリセットされます。
今日も一日、船橋のレースが、完全絶対無事満福実施されますように!!!
ウマ君がんば!!!

当時の広告ポスターとってありました。
諸々の契約書も持っていたはずですが、事務所転居時の資料に混じってしまったようで今手元にないんです。証明できなくてなんかすみません。信じられない、という方は船橋競馬さんに問い合わせていただければお答えいただけます。
お問い合わせ|船橋ケイバ
ありがとう船橋。ありがとう船橋ケイバ。