60周年を迎える船橋競馬の記念事業で、船橋競馬場のファンファーレが新しくなる、ということで応募させて頂きました。旧職場からご紹介いただきました。
M-Bank独立後、自分にとってはじめてのコンペ参加でした(たしか)。
まだパソコンでの音楽制作すらできませんでした。
ただ純粋に
・全てが良いレースになって、
・場が神聖になって、
・無事故安全に運営されて
・来場したみんなが楽しめる良い一日になるようなファンファーレを作りたい
・競馬今日来てよかったなって全員が思って、怪我なく終えてほしい
という想いで作りました。
一番最初、バーンフライポルカ。これを超えるファンファーレはないでしょう。
(三番目に流れるのが私が作った新ファンファーレ)。
大井競馬場で船橋競馬場のダートグレードレースファンファーレ演奏 - YouTube
市立船橋高校吹奏楽部によるファンファーレ。船橋競馬場 - YouTube
感銘。
編曲については、
存じ上げない方なのですが、この場を借りて心より御礼を。
原曲デモの雰囲気そのままにイメージ通りに編曲頂きました。
このころはDTMはQY-70で打ち込むだけ(それまでの仕事も全てQYで作っていました)。
もちろんファンファーレが何かすら知りませんでした。でも自分の最初の作曲のお仕事は天野喜孝氏のN.Y.サラダのキャラクターのマーチを作る、でした。マーチがどういう構造かも知りませんでした。その時もひたすらマーチを調べました。それで喜んでいただいたので、その時もあらゆる全国のファンファーレを聞いて、ファンファーレの問題を確認しました。
そして、すぎやまこういち氏のファンファーレの輝いてかつ鬼気迫る感じに戦慄を覚えました。
自分なりにたどり着いた結論は、洗練されすぎてかっこいいファンファーレではなく、おおらかで現場を研ぎ澄ますようなものが良い、と感じました。
また、リズムがあって、かっこいい系過ぎるとお客様もノッテしまい、会場が異様な雰囲気になり、馬がどんな反応をするかわからなくなる可能性/確率が上がる、という話も聞きました。手拍子が若干しづらい雰囲気を作りたいと思ったんです。
まあ、今思えばそんなかっこいいものを作れるわけはなかったんですが笑
興奮が原因の事故だけは起きて欲しくない、という自分の思いが反映される形になりました。
主役のお馬さま💖がレースに集中して頂けて、ファンファーレとしても成り立っている音楽がいいな、と。
船橋には駒沢からクロスバイクの旅で幾度か行ったことがあります。
当時当選の折、なんてコメントしたか覚えていないのですが、 関係者の皆様、特にご連絡を頂けたご担当者の方、変な暗い対応で本当に申し訳ありません。賞金30万円は頂いた5分後にはその月のオフィスの家賃になりました(笑)
ある意味すごく落ち込んで経営の荒波で酔ってぐでんぐでんでした。
今となっては笑い話です。
でも、なんかこうやって注目されるの、すごく苦手だな、とすごく感じたのも事実で、それからはコンペへの応募を一切しなくなりました。
向いてないな、と感じました。うまく言葉にできません。
だから今こうして質素に活動することを選んでいます。
そんな私でも未だに音楽業を行えています。
ある意味で、このコンペのおかげです。
今でも毎回、重賞レースになると心から応援してます。
どうぞ、今日も一日船橋のレースが、無事実施されますように。
当時の広告チラシとってありました。
契約書は守秘義務あるので映しませんごめんなさい。
ありがとう船橋。ありがとう船橋ケイバ。がんばれウマっち。