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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介23>調性という名の幻想1

2018.6.17⇨2020.10.24更新

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各和音が主和音への終止感を作る、というのが人に植えつけられた感覚です。

これを反応領域、という考え方で自在にオンオフが可能、としました。

 

 

CM7  |Dm7  |Em7  |FM7  |

という流れこそ調的な進行です。そしてある時異質な和音が挟まれます。

CM7 A7  |Dm7  |Em7  |FM7  |

とA7を挟んだ時、A7はハ長調を破壊するのですから、本来挟んではいけない和音です。

しかし我々はそうは解釈ぜす、A7-Dm7において仮の調性を作っているのだ、と理屈を作りました。するとCM7-A7時の違和感を無視しました、無視するどころからCM7⇨A7に流れた時に感じる「進行感」に慣れ「これは調性の破壊ではない」とまで思えるようになりました。A7はもっとも機能和声論的進行であるドミナントケーデンスを作るために挟まれたものであるから、という認識が働いたわけです。

これらを全部挟むとビ・バップになっていきます。

CM7  A7  |Dm7 B7 |Em7 C7 |FM7  |

これをII-Vに拡張します。

CM7  |Em7 A7  |Dm7  |F#m7 B7 |Em7  |Gm7  C7 |FM7  |

ジャズの誕生です。

 

ケーデンスには様々なものがあります。

FM7⇨CM7(サブドミナントケーデンス)

Fm7⇨CM7(サブドミナントマイナーケーデンス)

AbM7⇨CM7(サブドミナントマイナーケーデンス)

Dm7(b5)⇨CM7(サブドミナントマイナーケーデンス)

Cマイナーキーでは、

Fm7⇨Cm7(サブドミナントマイナーケーデンス)

AbM7⇨Cm7(サブドミナントマイナーケーデンス)

Dm7(b5)⇨Cm7(サブドミナントマイナーケーデンス)

となります。これもセカンダリーで挟んでみましょう。

CM7  Em7(b5)  |Dm7  |Em7  |FM7  |

はどうでしょう。仮のトニックDm7のIIm7(b5)であるEm7(b5)を使ってみました。

他にも挟んでみましょう。

CM7  AbM7  |Dm7  |Em7  |FM7  |

他の和音にも挟んでみましょう。

CM7  AbM7  |Dm7  F#m7(b5) |Em7  C#M7 |FM7  Fm7 :|

Dm7,Em7.FM7和音のサブドミナントマイナーコードを挟んでみました。なんとなく聞いたことのない進行ではないと思います。こうやって不定調性進行は感性の中に少しずつ埋め込まれていきます。

A7への感覚を拡張したようにあなたの概念が拡張されれば、コード進行の概念も拡張します。認識を拡張するだけです。これは意思でなし得ます。

 

「調がある」というのはあくまで「初歩的な刷り込みの音楽価値観が色濃く残っている音楽だ」という意味であることがわかります。

 

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