音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介21>ダイアトニックコードとスケールという反応領域★★★★

普段何気なく決めつけていることを取り上げましょう。

 

CM7  |Am7   |Dm7  |G7   :|

という進行は、どのように分析できますでしょうか?

当然、

key=C

IM7T  |VIm7subT   |IIm7subSD  |V7[D]   :|

 ですが、

これはなぜこうなると決まっているのでしょう。

 

そう、あなたが決めたからです。そしてその背景には、そうした伝統と慣習と一般常識があるからですね。つまりこういう進行では、これこれの音が使える、という「あなたなりの反応領域」を定めているんです。反応領域とは、その音がそこにあるときどこまでを使える音として出現させるかを、演者が決められることを指しています。

もしその取り決めが無かったらどうでしょう。

key=不明

IM7T  |Im7Tm   |Im7Tm  |I7T_blues   :|

 としたらどうでしょう。アドリブが取れる人はすぐにスケールが浮かぶでしょう。

key=不明

CM7_C Ionian  |Am7_A Aeolian   |Dm7_D Aeolian  |G7_G Mixo-Lydian   :|

 

となるでしょう。

そしてこれが"誤っている"と考えることも、"まあ、へそ曲がりな奴だったらべつにいいかもな"ぐらいの許容はできることでしょう。これが許容されるとさらに展開でき

ます。

key=不明

CM7_C Lydian  |Am7_A Dorian   |Dm7_D Phrigian  |G7_G Combination Of Diminished Scale   :|

 みたいに。

フュージョンですね。コードは分かりやすく、スケールはコンテンポラリーに。みたいな。1970年代から沸騰した手法です。

 

選ぶのはあなた、決めるのはあなた、限定しているのもあなた、へそを曲げるのもあなた。

反応領域とはいいつつも、すべてあなたが決めていることです。そうしなければならない、という社会のルールに従うことを良しとするように教育を受けてきていますからそれに罪はありません。同時にそこから踏み外したらどうなるか、どの程度人に迷惑をかけるか、という教育はなかなか難しいものがあります。後先を考えない事件を日々見ていますと、誤った状態が引き起こす人の痛みを理解できない人を生んでしまう社会でもある事に気が付かされます。

 

完璧な教育というのはあり得ませんが、そうあるべきものを見せること、それからそうであらぬべきという姿を見せて考えること、どちらに惹かれるか、どちらに興奮するか、そうした自身の反応を知って、発信し、理解者を求め続けることで決定的に人の道まで踏み外すことのないように教育の現場でも自在に二つの方向性を提示していきたいところです。