音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介13>数理親和音モデル

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これです。

 

この中から、どこまでその音に反応させるかを決めるわけです。

 

クラスに30人生徒がいた時、

 

バドミントンのダブルスをやりたい、とあなたが思ったら、自分のほかにあと3人探す必要があります。二人だけではダブルスできませんし、5人集まったら、誰かは待っていないといけません。

 

それが野球だったら、9人+9人で自分のほかに17人集める必要があります。

 

サッカーなら―自分のほかに21人集める必要があります。

 

それは状況に応じて違います。場合によっては隣のクラスからも、近くの学校からも呼び集めるスキルがあれば、それこそ感性の磨かれている個人、と言えます。そういったことへの可能性を理解するためのモデルでもあります。

 

普通の童謡的音楽なら、cに対して反応させる範囲はC△の構成音ぐらいまででいいでしょうが、

 

ブルースとなれば、ブルーノートまで反応させないと、ブルースになりません。

この辺はもう無意識にできているでしょう。なんでe♭が使えるんだ??なんてしっかり音楽的感性がある人は考えません。ゆえにそこが方法論になっていません(音楽が出来る人は、ここを考えないから)。

 

そして現代音楽的、フリージャズ的であれば、相手がC△を弾いたとき、普通にメジャースケールを弾いて「これはフリージャズです」と言っても、"カッコが付かない"でしょう。やはり、アヴァンギャルドに表現したいがゆえに、かなり奇抜な音遣いをしていきます。

 

こうした、ジャンルに応じて使用音を変えていく精神性への敷居を無くすのが、このモデルです。

これは一音に対する拡張ですから、これがc,f,gと三音集まれば12音すべてが自在に利用できます。

その時、どの音をどう使うか、という理屈を初期学習時に理解します。

当然、ブルースやジャズの歴史も少し学んでいただくことになります。

 

そうした上で、自分がどこまで使用音を選択するか、それを直感で出来るようになるまではいろいろな理屈を頭の中でこねていきます。

あとは演奏するだけ。

自分が出している音に疑問がない状態になれば、OKです。

「適当に弾いちゃえ!」とか「勢い」みたいなものが根拠もない状態でやってくると、呼吸が荒くなります。呼吸が荒くなれば身体に負担が出ます。

身体に負担が出れば見えないストレスになり、様々な運動病につながる可能性も出てきます。こうした小さなストレスの積み重ねは本人すら気が付きませんから、最終的に生活習慣が荒れていってしまい、自分が望む音楽が出来なくなる可能性すらあります。

ちょっと極端な例ですが、そうなっては手遅れなので、学習時に、

「私は今テキトーに弾いてしまって、実はすごく満足したプレイになったと思ってしまっているんですが、この気分をどのように理解したらよいでしょうか。」

という質問に対して、こうした「自分で使おうと思った音を自分で指定できるモデル的な発想を自在に感性で操っている状態」であることを理解いただき、大事なのは、「テキトー」=人間的な欠落、と思うのではなくテキトー=感性、ゆえに感性を磨くためにどうすればいいか、というポイントを中心に学んでいただきたいのです。

 

そのためには機能和声論だけではなく、このモデルのような、その先生独自の12音への拡張方法を同時に学ぶ事で、「その人の方法論を導き出す感性教育」を推し進めて頂ければ、様々な演奏や作曲における劣等感や「勉強しなきゃ感」を軽減し、もっと自分の好きな音楽を追求し、探求して(勉強しつくしても結果的にここに辿り着くので)行ける状態を早期に作ろう、というわけです。

 

最初だけ、Cにおいてe♭が使えるのは、ブルースの伝統であるとともに、親和している音のかなり奥の方の音を用いている、逆を云えば、ブルースは、機能和声とは逆側の"遠い音"から用いていく、という発想になる、みたいなおぼえ方をすれば、ブルースと機能和声を剥離させることなく理解でき、後はブルースの伝統に興味を持って頂いて最初はどんな音を使っていたんだろう、なんてことに興味を持っていただければ、この数理親和音モデルの意図もなんとなくわかって頂けるのではないか、と思います。