音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

All The Things You Areを題材に、アナライズ記号を書いてみると見えてくる課題について★★★★

ここでは「アナライズの学習にはどのような問題が隠れており、どのように学習時に対処すべきかを自分で考えること」について考えてみましょう。

お題はAll The Things You Areです。

 

 

 

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Bud Powell - All the things you are

アナライズ記号については。。。下記をご参照ください。

www.terrax.site

アナライズの最初は、<キーは何か?>からですね。転調があれば、それを把握します。ジャズ理論は素早く該当の使用可能スケールを割り出せないと演奏にならないので、ジャズについてこのアナライズ過程は一定の必要性があります。

 

ではこの曲のメロディを弾いてみてください。明るいですか?暗いですか?

これだけで意見が分かれるかもしれません。私は程よく暗いと思います。だからマイナーキーで考えています。

「そうは思わない」と誰かが指摘しても、人の感じ方を変えることはできません。そして人を変えようとしてはいけません。あなたがどんどん素晴らしくなれば、あなたの影響によって、その人自身が習熟していくものです。

アナライズも「これはこうだ!」と決めつける作業ではありません。

小説を読んで、あなたが「心に感じたことを感じる」、それを読書感想文にするような作業です。たまたまその際の記号が決まっているだけです。誰かと共有してもいいですが、100%同じにはなりません。だから音楽は個人個人が追及する価値があるのだと思います。

 

===== 

すらすらと分析記号が書けるようになれば、記号はどのようなものでも良いですし、自分なりにイメージ出来る記号が最もあなたらしさを作っていくものになるでしょう。

教室での認識統一として記号を統一するだけで、記号統一と記入そのものはあなたの音楽性を高めることにあまり関与していません。

どう感じたかを明確に示せること、その展開が音楽理論的にどのようなものなのかをメモできる能力を持つこと、が優先される作業がアナライズです。記号を覚える事ではありません。 

 

同曲の構造を書くと、

<section1>

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Dm7 G7 |CM7 | |

<section2>

Cm7 |Fm7 |Bb7 |EbM7 |AbM7 |Am7 D7 |GM7 | |

<section3>

Am7 |D7 |GM7 | |

<section4>

F#m7(b5) |B7 |EM7 | |

<section5>

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Gb7 |Cm7 |Bdim7 |

Bbm7 |Eb7 |AbM7 | |

 

という5セクションがあり、1,2セクションは転調した同じ形であり、3,4セクションはメジャーとマイナーのII-Vがきれいに展開しています。

結果アドリブにはとても良い練習曲になっています(中級者向け)。セクション5は、

Fm7 |Bbm7 |Eb7 |AbM7 |DbM7 |Gb7 |Cm7 |F7 |

Bbm7 |Eb7 |AbM7 | |

とすると、さらにII-V構造が分かりやすくなるかと思います。

Bdim7=F7(b9)のコンビネーション・オブ・ディミニッシュに含まれる和音だからですね。 

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<Dm7 G7?>

これも気が付けばそれでいいのですが、6小節目にa♭音が出てきて、コードはDm7です。ひょっとするとDm7におけるb5音とp5音が同居する響きになりますから、Dm7-G7ではなく、Dm7(b5) G7とするのが適切ではないのか、などと思ってしまう事でしょう。だってその方がCM7に向かった時のピカルディ終止がより印象的になります。青本などはDm7(b5)になっていますね。これDbM7--Dm7(b5)は1音しか変わりません。DbM7--Dm7のほうがスリリングに変わります。ソロを取るときはメロディは関係ないですから、音楽的な印象でいうと、Dm7のほうがダイナミックで気持ちいいです。自分は。

 

だからテーマではDm7(b5)、ソロではDm7みたいに分けても良いと思います。

この辺が「人の意図」とか「人が感じる事」であり、理論とはまた違う「意図」であり、それを感じること、感じて実行できること、それを楽しめること、がとても大切です。音楽理論は「君は音楽を楽しんで良いんだよ」とは言ってくれません。

 

またはDm7-G7にして、G7を二拍三連分食わせるとG7(b9)感が出てこれもよいですね。その後のセクションのAm7も同様です。

 好きなやり方を創造的に。自分自身との意思疎通を絶やさないでください。

 

 

<H.P. >

この小節がいくつか出てきますが、これは次のメロディの前のフックになりますので、V7やセカンダリードミナントII-Vを自由におけるところでもあります。こういうポイントは不定調性論では「ハーモナイズポイント」という考え方で改めて書きました。

ビバップを抜け出た人は、トリッキーな和音を置いても構いません。セクション1の終わりなら、

CM7 |( ) |Cm7 |

ですから、例えばの例えばですが

CM7 |C7(#9) |Cm7 |

として、微妙に構成音がかぶるコードで逸脱しやすい7thにしてCのコンディミを使う、みたいなアイディアをどんどん出してください。

 

<楽曲上の特徴は?>

歌詞や映画と曲との関連も、ご興味があれば調べてみてください。

曲の中では目立つのがピカルディの三度。

m7に行くと思わせてM7にいくとこ、といえばいいでしょうか。何度も出てきますね。

明るくすると、軽くなるので曲が抽象的になる、みたいに感じます。

ピカルディの三度は、先まで沈んでいた人がいきなり笑顔になる、みたいなサイコ感と、山の天気のように自然のダイナミックさが人智を越えた現象のように感じさせる、というコスモ感など、様々に感じさせます。この曲はそれが激しいので、すごく肉感的、というよりも抽象性を感じます。

 

他ではセクション1,2、の最後のII-V、最後のIIb7、パッシング・ディミニッシュなんかも特徴的なので指摘できますね。

 

===

アナライズは、旧来の機能感を持つ楽曲しかアナライズできません。

わざと無調性などを狙った曲は曖昧な分類でなんとなく理解する、っていうことの積み重ねを行うことになり、学習期の一時期はすごく淀んだ知識感になってしまいます。

でもこれは初期の段階で起きてしまうことで、学習段階の中で「アナライズできなくていい和音」とかに慣れてしまうわけです。

たとえば、

CM7 |A7 |Dm7 |G7 |

におけるCM7---A7の進行には名前もないし、単なる「セカンダリードミナントへの進行」でしかありません。でもこのVI7に進行する印象は特徴的な響きだと思います。また同じ「セカンダリードミナント」でもII7、IV7、I7・・・それぞれ印象が違います。でも名前はありません。

 

CM7 |C7 |~

CM7 |D7 |~

CM7 |F7 |~

CM7 |B7 |~

これらは印象がそれぞれ異なります。

 

いちいち名前を付ければいいのでしょうか、それとも記号を作ればよいのでしょうか。

 

基本的なアナライズができるようになったら、そのとき、全体の構造を素早く把握し、自分がこれまで触れてきた曲の中にはない構造を的確に指摘し、その構造が持つ特殊性を咀嚼し、不定調性論などによるいわゆる「その音楽表現が持っているイメージを感じとれる自分だけの方法論」を用いて、ロールプレイングゲームの中で新たな魔法を覚えていくように、技を増やすような日々になっていくと学習は早いですよね。

 

この曲のさ、この部分が今の俺にはやべーんだよ

っていう中二感をいつも感じましょう。欲とsっはもう普通になっていて、よりヤバいやつに耳が行きます。そして最後は自分で創造するようになるんです。どんどん魔法を覚えて、最後は自分の魔法を作る、みたいな過程ですね笑。

島岡譲先生だって、「ジャズのほうはよくわかりませんので、、」と抵抗なく質問をしてこられます。なにより自分の知識を塗り替えていくことの方が楽しいですよね。

 

なお、アドリブのためのコードスケールとかについてはジャズ理論をご参照ください。

ただジャズは、コードスケールという概念がない時代からアドリブをやってきましたので、アドリブをやりたい、と本気で思ったら、スケールの勉強ではなく、自分が好きなアーティストのプレイをひたすら弾きマネして覚えて、そのフレーズを展開し、自分のプレイが自在にできるまで録音して何度も聴き返すトレーニングがとても重要にあんることも覚えておいてください。肉体を動かせ!ってことです。

 =====

 

そして作家さん志望者様は100曲-200曲近くやると見えてきますのでぜひ、自分なりの方法論を。

好きなアーティストを全曲やってください。

コードにこだわる人はコードを、メロディにこだわる人はメロディを、リズム、ジャンル、歌詞、それぞれにこだわるところから追求して下さい。

勉強にも良いサイクルができますから。

 

で、周囲から「君は独学だから〇〇〇が足らないなぁ、」とか言われても気にしないで。あとは文句を言うだけでなく、ちゃんと助けてくれる良い先生や先輩、仲間に巡り合えることを心より願って活動してください。

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