音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

不定調性論的なアナライズ方法?

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音楽の現場で、これはトニックで、これはサブドミナントで、、、なんて考えたことあります?ないでしょう。教える現場だけです。

 

プレイヤーなら音質、バランス、弾き方、パフォーマンス、メンバーとのコミュニケーションなどやることが沢山あります。

レコーディングでも「その瞬間に弾けることしかできない」ということが分かります。

 

不定調性論的な思考もその瞬間瞬間の直感を一番重視します。

重視できるようにトレーニングします。

動的な楽曲理解だと思います。その時々コードの機能は変わる、ぐらいに考えておけば、周囲の指示や変化に対応できます。思い込んでしまうのが一番クリエイティビティを削ぎます。

 

教室で行う楽曲分析は静的です。あくまで目安として一般常識は押さえましょう、しかし現場では違うからね。という教えが詰まって居ます。義務教育とおんなじレベルで受けてはいけません。音楽教育はまだそこまで洗練されて居ません。何せ答えが未だにないんですから。あった時期もあったけど、すぐ変わるし。「これがベストだ」って言っちゃう人は、その時代で答えを止めてしまっている人(もちろんそれでその時代意識の沿った素晴らしい作品はできるよ)。

 

そんなことを考えると、アナライズするときも今のハートが大事です。

綺麗な人を見て、15分ぐらいその綺麗さに気がつかない、ということはないでしょう?見た瞬間わかるはずです。音楽家なら、音楽にそのくらい本能的にならないとこの仕事無理です。

 

アナライズはそういうところに向かうための最初のステップです。それでは終わりではありません。足し算の仕組みを学んだところ、まだ問題すら解いていない状態です。

直感的に瞬間的により多くの情報を受け取れるように、アナライズ学習をしてみると良いです。

 

どうやるん?て話ですよね。 

 

お題;「Autumn Leaves」

Eric Clapton -Autumn Leaves - YouTube

まずはリンク先にて動画を1コーラスご覧ください。

 

コードを勉強し、なんかキーとかも勉強してようやく、なんか音楽理論分かってきた!!!楽しーーー!!みたいになった、専門音楽学習時期2年目中頃の話、と仮定してみて下さい。

 

授業で、このクラプトンの「枯葉」をアナライズしてみましょう、となったとします。

コードを書き出して、キーを書き、ディグリーを付け、機能を書きます。

拙論教材のアナライズの記号表は、参考のためこの記事の後半に公開してました。皆さんが学習するものは違うと思います。

 

動画で言うと0:54ぐらいまでやりましょうか。

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二回繰り返されています。

 

これを同記号表を参考に書いてみます。

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不定調性論的な楽曲把握で大切なのはあなたが抱く心象です。

例えば、次のように感じたことをすぐ文字にして書き入れます。

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もちろん、曲聞くたんびにこんなことしなくていいです。初期学習時だけ。

 

そしてネガティブな印象は感じても書きません。書かない理由は、その印象を持つ習慣がより強力に意識に残るからです。

自分が音楽を作るときだってかならずイマイチなところがあります。

本人は許容しても意識が批判したりします。自信を失います。人にも当たります。

だからネガティブな感じを感じたら、「自分ならこうやる」と対策の方も合わせ書きましょう。ただし現実的で具体的な対策を。

うわ、これ眠くなるな、なんて思ったら、「冒頭に女性ボーカルのハミングを入れて惹きつける」「イントロにシタールでも入れようかな。」とか、です。批判は書かなくていいです。批判癖だけはつけないでください。

"人間は習慣の奴隷である"byマンディーノ.ですね。

変な習慣はつけない方が良いです。

もう出来上がった作品なのですから。

縛り上げられた殺人犯なら殴れる、っていうのは卑怯です。

 

作曲や音楽制作は、潜在意識との会話でもあるので、他者の音楽に接するとき、できる限りポジティブ、ニュートラルである必要があると考えます。他人の良いところを自分の栄養にしようという、発想です。その方が意義が大きいんです。トマトが嫌いだから食べない、っていうのより栄養素を勉強して上手に食べる工夫をする方が良いと思いませんか?

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こうやって印象を文字にすると、曲が自分のレベルで理解できます。その曲に所有感も沸きます。「ジャズじゃないクラプトンがやったフツーの『枯葉』」、、つまんねーや」などとはもはや思いません。

もっと親近感を感じるようになります。

 

いつも近所を通る猫がどんなにブサイクでも毎日会うと、特別な気持ちを抱くようになるでしょう?

それはなぜですか?

 

音楽も最初は、他人ですが、ちゃんと集中して幾度か聞けば「分かって」きます。

人との関係作りにも似ています。

 

分析した結果、これはつまらない曲だ

みたいにしない事が分析では大切だと思います(でも、絶対に有意義になるので安心してください)。

 

分析=自分の解釈

 

なので、どこまで行っても、それはあなたの価値観であり、誰かと共有できるわけではない、とするのが不定調性論的思考です。

あいつはあー言ったが俺が正しい、と言い始め、それに従う人が出て派閥ができるともっと厄介です笑。もう引き下がれなくなります。

自分の分析をを共有できると思えばそれは承認欲求がもたらす錯覚だと思いましょう。

子供の遊びならそれで喧嘩したりするのもいいのですが、大人な人は、これから未知の表現を創造するっていう覚悟の方に向かってください。

 

是非曲全体を聴き込んでみて下さい。

あなたに合うアーティストは、その曲からその生き様まで感じられて、楽しいと思います。音楽に良いも悪いもないなぁ、って感じると思います。

全て「人生の記録」です。人生の記録は重く大切で、どれも意味のあるものだと思うことで明日が持てるのではないでしょうか。

 

そうやって音楽との共感が生まれないと、自分でも作ってみようかな、とか、自分も誰かと一緒にやりたいなぁ、とか心の奥のほうで思えません。どこかで批判していれば、自分も批判されるのではないか、こんなしょーもないもん作るんだったらやめろって言われるのではないか、と思いながら音楽をやることになり、人生に良い影響があるはずありません。

その時、あなたはあなたという自我の奴隷。です。これキッツイ。

人を批判しないとやってられなくなります。自分もそういうのを経験しました。

アナライズは曲の内容云々よりも、そういった自分に及ぼす学習の影響というものがとても大きいように感じます。

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この曲について具体的に考えてみましょう。

・イントロでピアノが左チャンネル、中央、右チャンネルへと高音のb-d-bと流れるけど、あれは何なんだろう

とか

・クラプトン、なんでこの曲やろうと思ったのかな、、、

とか

・めっちゃダークな感じで、やってるけど、何でこうやりたかったのかなぁ

 

とか。全部結果論なんですが、肯定してその質問を自分も所有していくことで、曲への自分の関心が見えてきます。これは自分でもそうならないとわからないことです。

ダークに感じるのは今のあなたが反映されているからかもしれません。

選曲に疑問を持つのは、今のあなたが自分に疑問を持っているからかもしれません。でもそれは大好きな音楽を分析する、という行為で初めて気がつく自分のことです。

 

「肯定的にならないと見えないもの」があります。

 

特に音楽は本当にそう思います。そもそもただの空気の振動が人にこれほどまでに様々な心象を引き起こすのはなぜでしょう。

 

扇風機の音を聞いて「なんて素晴らしいんだ!」って思うことも、無視することも可能なんです。音楽も同じです。

 

あなた、扇風機作った人の苦労話聞いたことあります?それ聞いたら扇風機抱きしめたくなるんじゃない?笑

 

そうやって、ここからこの時期のクラプトンの活動状況や、彼自身の人生観や歌への思いなどに興味を持ったなら本を読んでみればいいし、同時期のアルバムの作品とか、共演したミュージシャンの作品とかを探してみればいいかと思います。能動的な学習心を、好きなものを追求することで身につけていきましょう。

 

同じやり方で難解なジャズ、現代音楽、バッハなども自己流分析やってみて下さい。

大学で専門のアナリーゼを行う先生と自己解釈についてお話ししたこともあります。

結論は「自己の解釈はとても大切、そして勉強も」です。まあ当たり前ですね。

 

とにかく曲を聞けば何かを感じると思います。聞く数が増えると、また、分析した数が増えると感じる印象が増えてきます。

そして、分析作業をせずとも、やがて聞くだけでそれらの情報が頭に浮かんでくるようになります。アナライズ学習の卒業です。

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人が心を持っている以上、答えはいつも変化してしまいます。

変わらないと進化していけません。

楽曲分析は、今のあなたの考えが100%反映されます。それが役に立つのは今のあなただけで、明日また聞いたら違う答えが出ます。大事なのはその時に何を感じたかを感じられることだと思います。

辛いことも多いでしょうが、どの音楽も同じ過程を経て生まれてきているので、いろんな学習のやり方をトライしてみて、自分がその時一番ワクワクする方法で音楽をやってください。大金持ちにはなれないかもしれないけど、人生に生きた実感が湧くかも。

 どっちか一方でも手に入ったらどんなにラッキーでしょう。

 

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<参考>

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