2018.3.7⇨2020.4.14更新
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歌詞については掲載しておりませんので
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こちら等にて確認ください。
Holiday in Acapulco
この表現技法も活用できます。
あれからどのくらいたっただろう、という感じでスタートするやり方です。
映画のワンシーン、ドラマのワンシーンのように、くっきりとアンニュイな主人公が目に浮かびますね。
最後に、また気に入った歌詞がありました。
ドアのキイを回して パタンと閉めた
散かった荷物とひとりの私
"部屋とワイシャツと私"ではありませんが、"名詞と私"を組み合わせるだけで歌になる、という表現も皆様、使ってみて下さい。
"颯爽"と"切なさ"を感じます。きりっとしたメイクをしても、心はいつもどこかスッピンのまま。
白い服、白い靴
12/8のシンセのサウンドがやるせない。
これは、ふっと他の男と遊んでみようかな、と思った女性が、雨を見て”やっぱりこういうことはいけない”とおもってやめたのか、と一瞬感じましたが、この女性は”わたしにはそういうことは似合わない、やっぱり映画みたいにはいかないわ”と最初から分かっていたように、あっけなく電話をかけて断ります。
"雨に濡れても"のようなホルン系のサウンドが雨を偲ばせます。
この雨って、強烈な雨のようにも歌われていますが、ひょっとすると、『雨に濡れても』と同じように"濡れても別にどうってことのない雨"なのかな、と感じさせます。
そうなると、雨は理由ではなく、やっぱり心がとがめたのかな?なんて思ったりします。
このへんは音楽をいろいろ聴いていると、また感じ方が違う、という例かもしれませんね。そしてこの謎解きが大事なのではありません。
音楽家は楽曲の謎の真意などたいして気に留めていないことのほうが多いです。
そういうことではなく、その時の着想とその時の気分と、その時のスキルでどういう作品ができたか、ということ過程と結果だけが作者がリスナーに示すことのできる一つの答えだと思います。
「こういう曲ができました、なぜなら、今こういう自分の調子だからです。それを感じ取ってほしい」という思いのほうが大事な時もあります。
時にストーリーではなく、作者自身を受け止めてみてはどうでしょう。
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ALARM a la mode(アラーム・アラ・モード)/松任谷由実