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コードテクニックの三点盛り/青春のリグレット;ユーミンレポート35

2018.3.6⇨2020.4.13更新

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歌詞については掲載しておりませんので

https://www.uta-net.com/artist/2750/

こちら等にて確認ください。 

 

月夜のロケット花火
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 "ね、どこで会っても今までどおり ばかを云ってね"

「ばかを云ってね」の歌詞スタイルは

「今度会ったら叱って」という歌詞の技法と似ていますね。

 

シンデレラ・エクスプレス

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健全な歌がヒットしなくなったような気もしますが、健全というのは、ここまで健全じゃないといけないな!なんて思ってしまいました笑。素敵な詩です。

 

   

   

 

青春のリグレット

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リグレット=後悔とか遺憾とか。
もし人に薦めるとしたら、このアルバムかな????なんていう思いも持ちました。

「私を許さないで 憎んでも覚えてて」
まぁ、まずこんな表現は思いつきません。

この曲では派手なテクニックが三点使われています。

<その1>

Aメロ後半。
Cm7--Dm7--Gm7--Cm7--F7--BbM7--A7--Dm7--Gm7--Cm7--F7--Bb--B/Bb--Bb-B/Bb-C/Bb-C#/Bb

Bb-B/Bb-C/Bb-C#/Bbの部分ですが、
これは、Bbがセンターコードであるとすると、
I--IIb/I--II/I--IIIb/I
という展開と言えます。

解説します。有名なI-VI-II-Vってありますよね。Cメジャーキーなら、

C--Am7--Dm7--G7

です。これをそれぞれ7th化して裏コードにすると、

C--A7--D7--G7⇨C--Eb7--D7--Db7
となります。ジャズではこれをよくCルートで弾きます。

C--Eb7/C--D7/C--Db7/C

とかです。

 

これを逆行させると、

I--IIb/I--II/I--IIIb/I で、Cのキーだと、
C--Db/C--D/C--Eb/Cとなります。

これを元の7thコードに戻すと、

C--G7--D7--A7

となります。メジャーコードだけ取ればビートルズ的な進行になります。

C--G--D--A 

楽曲中のC#/Bbは、Bbm7と言えるので、そのままBメロのAm7に半音帰着で進んでいけます。

<その2>

サビについても後半
Eb--F/Eb-Dm7-Gm-Cm7-F7-BbM7-G7-Eb-F/Eb-Dm7-Gm-Cm7-D7-Gm

と進みます。F/Ebを良く使います。分数のパステルカラー戦法です。

 

C-F-G-C

C-F-G/F-C

 

を弾き比べてください。

下の進行のほうが「まって!まって!まだいかないで!」的な解決になります。

このV/IVはFM7(9,#11,13)という全部盛り和音の省略形です。

この和音、トニックコードでも使えます。

Dm7-G7-CM7-D△/C
という終わり方だと、最後のコードでスコーーーーーン!と抜けます。

D△/C=C(9,#11,13)なんですね。

雨のち晴れ的な印象を残します。一番よく使えるハイブリッドコードなので色々試してみてください。

 

<その3>

この曲の頭、
Cm7--Dm7--Gm7
これらの三つのコードは、エオリアンのスリーコードです。GエオリアンのIV-V-Iです。
この部分をCm7-D7-Gm7としてしまうと、通例の短調的進行になります。昭和臭が香ってきます。

エオリアンのスリーコードはユーミン楽曲の中にも他にもいくつかあります。

 

短調なんだけど、暗すぎない、健全な短調、と言いますか、女性的な翳り、と言いますか、悲壮感がない冷静さを表現してくれます。

ユーミン曲になるとパステルカラーな感じがより強調されますね。

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 DA・DI・DA(ダ・ディ・ダ)/松任谷由実