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歌っているとき、なぜ表情が大事なのか~音楽を共感覚的観点から考える3

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音楽を聴くとイメージが浮かぶ人へ~音楽を共感覚的観点から考える1 - 音楽教室運営奮闘記

共感覚の種類は無限で誰でも有している?

同著書『脳の中の万華鏡』には様々な共感覚の種類が掲載されており、自分と似たような事例も書いてあって、ひどく納得しました。

 

どういう種類かはwikiなどにもだいぶまとまっていますね。

共感覚 - Wikipedia

 

自分は音を聴くと色んな風景が出てくるタイプ+突然匂いや雰囲気が原因で、全く違う次元の世界、又は平行宇宙的な現実を感じたりします。後者は結構衝撃で、思わず立ち止まってしまうこともあります。

街を歩いていて、ある香りをかいだ時、「あ、いまウチの屋敷の掃除をしなくちゃ」とかって思うんです。きっかけになる匂いはそれぞれバラバラです。見える映像もバラバラ。

緑豊かな立派な敷地のお屋敷が浮かんで、その正面門の前の部分に枯葉がたまっているから、あれを掃除しなくちゃ、みたいなことを漠然と思って急に「記憶が襲ってくる」んです。

でもそんな屋敷持っていないし、別に掃除をする必要もありません。そうしてしばらくすると「ああ、この屋敷に引っ越してきたときは、引っ越し大変だったなあ」

とかって"想い"が浮かんでくるんです。これ、全部脳の勝手な想像です。どれひとつ実体験がベースになった"想い"でも何でもないんです。

その原因、理由をさぐってオカルト的なところまで手を出したこともありますが、どうもしっくりきませんでした。これは特殊な感覚とかではなく普通にいつも起きている自分の感覚です。コントロールできるときもできない時もあります。 

たぶん、同じような感覚を持っている方も多くおられるでしょう。

生まれつき持っている感覚だから「脳がバグった」的に捉えてきっと素通りしていることでしょう。

 

これを自覚したのは、コリン・ウィルソンという著述家の「オカルト」という著書に書かれた『x機能』という話を読んだ時です。これを読んだ時、

 

それだ。。。。

 

みたいに感じましたよ。高校生の頃でしょうか。大学生だったかもしれません。

震えました。世間のオカルト話自体は今は好きではありません。共感覚だ、とは書いてありませんでした。あったかもしれませんが記憶にありません。むしろオカルト的能力だと思いたかったから共感覚という一般的な反応についての文字がスコトーマになっていたのかもしれません。

===

という具合に、いろんな感覚を個人が持っていて、それが趣味やら、スポーツやら、嗜好や生き方に反映されているんじゃないでしょうか。

それにこの感覚、追求すればするほど拡張していきます。

だから自分にとっては、メジャーコードが黄色であったり、白であったり、毎回バラバラです。だいたい明るい色なのですが、気分によって違います。

だからそれを定義して「メジャーコードは黄色だ!」と限定することは意味がありません。

私の場合は、ですが。

 

特にそれを感じようとすると、色どころか風景になって、心地よいストーリーになっていってしまうんですから。まあそれだからこそ今音楽をやっているのかもしれません。

 

「赤ちゃん」

 

てなんです?じゃあ

 

「青ちゃん」

 

は?笑

 

ヘビーメタル

 

って?

 

色と形と印象と意味で色々表現されていますよね。

皆さんも持っている感覚なんです。気がついていないだけかも。

自分はこの感覚のせいで色々苦労をした、なんて思ったりもしましたが多分誰でも同じじゃないかな、なんて思います。

M-Bankのレッスンはマンツーマンなので遠慮なくそういうことも話してくださいね。自分の世界のこと。とても大事なんです。

 

   

 

音楽理論という形態においても

I→V7→I

という流れについての個人の印象や約束事はバラバラなはずです。

 

それでよいと思います。本来はそれを先生が一人ひとりヒアリングして、その人となりを把握して、音楽談義をすべきでしょうが、集団レッスンというのはそういうことができません。難しい問題です。

だから共感覚そのものは珍しいものではなくて、私は万人が持っている「想像力」そのものだと思っています。それをどう育てるか、活かすか、そういうことを学校で一人ひとり丁寧に精査して社会の役に立たせる指導をしていきたいですね。

 

===

最後に改めて同著書から引用したことをまとめます。

"「私たちはみな、無言の共感覚を持っている?」

・ある感覚器官が受ける入力はどれもみな、同じ事象や物体に関する他の感覚と関連している。

・映画の音はスピーカーから聞こえるが、主人公がしゃべっているように錯覚している

・腹話術も上記の効果が利用されている。

・視覚、音、動きの知覚は互いに密接に影響しあう。

・触覚が、脳内の低位の結合を介して、ものの見え方に影響を及ぼすという研究結果がある(Macaluso E,Firth CD,Driver J. 2000.Moduration of human visual cortex by crossmodal spatial attention.)

・話し手の表情は、たとえ意識的には知覚されていなくても、話し手の声に込められた感情を知覚に影響を与えており、その統合がごく初期の段階で起きていることが脳は記録によって示されている。(de Gelder B,Bocker KB, Tuomainen J. et al 1999. The combined percerption of emotion from voice and face.)

・マガーク効果もこうした知覚の例 マガーク効果 - Wikipedia

・ブーバキキも似たような知覚問題 ブーバ/キキ効果 - Wikipedia

===

歌っているときの表情は伝えるのにも大事、という話ですね。

人は言葉や歌を音だけでなく映像からも感じる。どんなに人間が進化してもライブイベントはずっと行われてほしいなぁ、なんて思います。渋滞や電車の遅延に巻き込まれても行く価値のある営みですよね。

 

その四へ。

www.terrax.site

 

脳のなかの万華鏡---「共感覚」のめくるめく世界

 

==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題==

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