音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

歌う時なぜ表情が大事か~音楽を共感覚的観点から考える3

2017-05-31→2019-7-20(更新)

前回

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共感覚の種類は無限で誰でも有している?

同著書『脳の中の万華鏡』には様々な共感覚の種類が掲載されており、自分と似たような事例も書いてあって納得しました。

 

共感覚 - Wikipedia

 

自分は音を聴くと色んな風景が出てくるタイプ+突然匂いや雰囲気が原因でイメージに怒涛のように襲われて思わず立ち止まってしまうこともあります。

街を歩いていて、ある香りをかいだ時、「あ、いまウチの屋敷の掃除をしなくちゃ」とかって思うんです。きっかけになる匂いはそれぞれバラバラです。見える映像もバラバラ。

緑豊かな立派な敷地のお屋敷が浮かんで、その正面門の前の部分に枯葉がたまっているから、あれを掃除しなくちゃ、みたいなことを漠然と思い始め、急に「記憶が襲ってくる」んです。

もちろんそんな屋敷持っていないし、行ったこともないし、そんな実経験をしたこともありません。

そうしてしばらくすると、それはすでに記憶になり

「ああ、この屋敷に引っ越してきたときは、引っ越し大変だったなあ」

とかって"想い"がすでに定着した感じすらあって、それが当然のように浮かんでくるんです。

これ、全部脳の勝手な想像でしょう。

まるで自分が自分でないような感じになり、「あれ?自分どこだっけ?」って思います。

これは共感覚というよりも離人症的な病気なのかもしれませんが笑、とにかく自分の中では不思議体験でした。

 

これを自覚したのは、コリン・ウィルソンという著述家の「オカルト」という著書に書かれた『x機能』という話を読んだ時です。これを読んだ時、

 

それだ。。。。

 

みたいに感じました。

震えました。世間のオカルト話自体は今はあまり好きではありません。

===

 

自分にとっては、メジャーコードが黄色であったり、白であったり、毎回バラバラです。だいたい明るい色なのですが、気分によって違います。でも明確です。共感覚とは違うのかもしれませんね。

 

特にそれを感じようとすると、色どころか風景になって、心地よいストーリーになっていってしまいます。

まあそれだからこそ今音楽をやっているのかもしれません。

 

「赤ちゃん」

 

てなんです?じゃあ

 

「青ちゃん」

 

は?笑

 

ヘビーメタル

 

って?

色と形と印象と意味で色々表現されていますよね。

 

音楽理論という形態においても

I→V7→I

という流れについての個人の印象や約束事はバラバラなはずです。

それでよいと思います。

===

同著書から引用をまとめます。

・ある感覚器官が受ける入力はどれもみな、同じ事象や物体に関する他の感覚と関連している。

・映画の音はスピーカーから聞こえるが、主人公がしゃべっているように錯覚している

・腹話術も上記の効果が利用されている。

・視覚、音、動きの知覚は互いに密接に影響しあう。

・触覚が、脳内の低位の結合を介して、ものの見え方に影響を及ぼすという研究結果がある(Macaluso E,Firth CD,Driver J. 2000.Moduration of human visual cortex by crossmodal spatial attention.)

・話し手の表情は、たとえ意識的には知覚されていなくても、話し手の声に込められた感情を知覚に影響を与えており、その統合がごく初期の段階で起きていることが脳は記録によって示されている。(de Gelder B,Bocker KB, Tuomainen J. et al 1999. The combined percerption of emotion from voice and face.)

・マガーク効果もこうした知覚の例 マガーク効果 - Wikipedia

・ブーバキキも似たような知覚問題 ブーバ/キキ効果 - Wikipedia

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表題の「歌っているときの表情」が大事なのは、言葉や歌を音だけでなく映像からもいろいろなことを感じるからですね。

 

その四へ。

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脳のなかの万華鏡---「共感覚」のめくるめく世界