音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

5,Elenor Rigby(結合領域和音の使用について) / The Beatles(2018)

ビートルズの不定調性コード進行研究

5,Elenor Rigby / The Beatles

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この曲で使われているコードは、
C,Em,Em7,Em6,CM7
だけです。

また歌詞の
"Eleanor Rigby picks up the rice in church where a wedding has been"~
のメロディがEドリアンの音で作られているのも良く知られています。これがまた独特な雰囲気を醸し出しています。

同曲のEm-C△という進行は豊かな表情を持つ進行です。
このC△は、その前のEmに支配されているので、すごく「焦燥感たっぷりの崩れたEmとしてのC△」を私は感じます。

C△-Em-C△

Em-C△-Em
という場合の印象の違いを考えればよいでしょう。最初のコードに印象を決められてしまってるんですね(不定調性論による音楽的クオリア)。

Em=e,g,b
C△=c,e,g
二つのコードは構成音一つ違いで変化しています。このような和声がつながった進行を不定調性論では「静進行」とする、というような話は以前もしました。

 

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また、CM7(9)=Em7というような類似の関係を不定調性論では「結合領域和音」と呼んでいます。

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これを用いると、構成音が1音が変化したような和音は結合領域和音として使うことができます。


同じような変化に、


C△-Csus4とか
C△-Caugとか
C△-C#dim


などがあります。これらは全て結合領域和音への変化です。さらに結合領域の考え方を発展させると、
C,E,Gという構成音を1音ずらすわけですから、
C△→Cm

C△→Calt=C,E,F#
もできます。ここからさらに、
C△→Cm→Gsus4/C(=C,D,G)

C△→Calt→FM7omit3/C(=C,E,F)
という進行もできます。

 

これによりEmとEm7はイコールではない、ということになります。
たとえば、
C△ |C△ |CM7 |CM7 |
C△ |C△ |CM7 |CM7 |
のおけるC△→CM7は「変化である」というわけです。あとはそのコード変化にあなた自身が「音楽的脈絡」を感じられるかどうかです。

次のようなコード進行はどうでしょう。
C△ |CM7 |Em/C# |E♭aug/C# |
G/C# |G/C |Eaug/C |Cm |
コード構成音が半音ずつ変化していく進行です。この流れに音楽的脈絡を感じることができ、メロディを自在に載せられる方は、ぜひ作曲を押し進めることをお勧めします。

 

 

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