2019-05-28 M-Bankユーミン楽曲(コード進行・歌詞)研究レポート公開シリーズ13~ユーミンの名作詞 ユーミンレポート 日本人の心の情景を変えたシンガーソングライター(改訂版) ―研究レポート;ユーミン楽曲の和声分析と音楽的クオリアが紡ぐ作曲の手法― <前の記事> www.terrax.site それぞれの楽曲レポートは旧ページで更新をしています。アルバム目次ページからリンクしてみてください。 7歌詞の音楽的風景 その4 ユーミン楽曲はこちらから open.spotify.com open.spotify.com アルバム『DAWN PURPLE』より <Happy Birthday to you ~ヴィーナスの誕生> 「Dear Friend もうすぐ激しい痛みが来るわ 呼吸を整え立ち向かって」 <情熱に届かない ~Don't Let Me Go~> 「快速電車を見送った 川近い駅の夕焼けに きみがいた夏の匂いが 吹いて来る 細めた瞼くすぐるように」 <DAWN PURPLE> 「膝にその寝顔をのせて ずっと髪にふれていたいけれど ごらん紫の空を 燃えているわ 明日からのまだ見ぬ世界へ」 「ほほをこぼれる涙は 許し合えた人へのペンダント 決して消えない証を胸にかけて 手をふりたい今ちぎれるほど」 <千一夜物語> 「アイヴォリーの指先で静かにこすったら あなたは煙になり吸い込まれる 月並みなプロポーズ 口にしたとたんに あなたはすべり落ち それでさよなら」 「マウスをたたいてアクセスしたなら 正体がわかる あなたを蝕む恋のウイルスを 早く消してしまおう」 <サンド キャッスル> 「ひとりで出かけた砂浜で キャッスル作った 午前中 もうすぐ 満ちて来る潮に 崩れ去るのを待ってる さよなら さよなら 長い恋」 「ナイロンのコートのすそが そよ風に泣いているわ ごめんね ごめんね つらい恋」 「世界で一番 幸せと信じてた もういつだってゴールインねと からかわれてた 砂のお城に住んでた プリンセスとプリンスね」 「誰もがうらやむような 二人になれなかったね」 <9月の蝉しぐれ> 「どうして どこから この電話をくれたの ゆずれなかった恋に 卑怯に見えたあなたの沈黙が どうして 今では優しさに思える」 「おしえて 大人になるっていうのは もう 平気になる心 死にたい程傷ついても なつかしいこと」 「深みどりがまたひと刷毛 薄れるみたい」 アルバム『TEARS AND REASONS』より <無限の中の一度> 「はじめて会ったとたんわかっていた 哀しい予感がした 濡れる瞳 後がないと知ってた 知ってたけど 回りだすルーレットに ハートを全部賭けた」 「どんなに短くても きみと愛し合い どんなに傷ついても 決して悔やまない」 <サファイアの9月の夕方> 「夢がちがってくことが いつか責め合えなくなって淋しかったの 天文台のベンチに コインで刻んだ昔 FOREVER の文字 二人 真剣だった 指でなぞってよ なつかしい傷あとを」 「冴えわたる9月の夜景が 大切な思い出になる日 私達 おとなになるのね」 <瞳はどしゃ降り> 「途中で入るロードショー 急な雨から逃れて来た なのに瞳はどしゃ降り だって終わったばかりの恋 オーバーラップさせる台詞が 機関銃のように胸を撃つから」 「Bye Bye Love あのひととハッピーにして 私は闘いがいある ライバルだったでしょ」 <ミラクル> 「たぶんずっと眠ってた 魂 が 急に熱いくちづけに目を覚ます 今 二つのパルスが重なってきこえてる それは初めてのフィーリング」 「いつか来ると信じてたこんな日が 予言どおりクロスするプラネット 愛していると言って近くにいる私を どうぞ 輝かさせて」 <私らしく> 「二度とない恋だったけれど あなたを忘れられそう しがみついて諦めながら失ってゆくより 痛いほどのさよならにして 覚えていたかった」 「考えないことなどなかった 今頃は 前よりもずっと あなたらしくいるわ」 <冬の終り> 「帰り仕度の教室で ふいに手紙を渡された いつから 口もきかない私達 もう長いあいだ」 「試験休みが明けたなら あやまりたいと思ってた あれから 顔を合わせることもなく 卒業してしまった」 「探してた 悩んでた わけもなく不安だった 何を綴ってもうそになりそうで 返事を出せず月日は流れ」 <SO HIGH> 「瞬きしているうちに キスされた帰り道 ハートに羽根がはえて 空中に浮かんだの 届くかな 大きな月に ロールシャッハの模様みたいに 秘めた想いを映して」 「恋したってわかったの 臆病な私を運んで どこまでも高く」 「雲の間にまたたく星が ちょっと遠くのあなたの部屋に 同じウィンクを投げてる」 「恋したって云いたいの 今すぐ裸足のステップで 街じゅうを起こして」 <Carry On> 「もつれそうなストライドに また絶望が襲いかかる 傷だらけの夢をまとい 打ちひしがれた姿でいい Carry On… Carry On… 私が会えた素晴らしい人」 「モノクロームの時間が 虹色に変わってゆく あなたの描くゴールにふれたとたん」 アルバム『U-miz』より <自由への翼> 「ハイウェイを 東へとばせば まだまにあう朝焼けのエアポート 金色に波打つ平野を 今 私は ひと言を胸に」 <この愛にふりむいて> 「離れてから 月日を見送るうちに 淋しさとも 友達になれた」 「噂さえもやがて届かなくなって いつか違う 幸せに出会う あきらめれば 自由になれて 泣くこともなくなるのに」 <XYZING XYZING> 「疼いて眠れない夜を あなたの他には 癒せはしないから 誰かといるのは わかっているけど いつものクラブを探すよ」 「傷つきに出かける 狼のように」 「楽しい思い出の鎖 繋がれ泣いてるプリズナー」 <11月のエイプリルフール> 「歩道橋の下をランプの河が流れてた 信号で止まると みんな赤くなった もう会うのはやめにしようと彼が言ったとき 笑ってうなずいた 11月のエイプリルフール」 「最終のバスがゆくのをぼんやりみてたら なつかしい冬が今年もきてるのがわかった 歩道橋の端でふりむく彼に手を振った ひきかえして抱きしめる気がした エイプリルフール」 「半月がビルの真横にポツリと浮かんでた 銀杏の落ち葉が小さな渦を巻いた」 <只今最前線突破中> 「にわかにかき曇った 空から降って来る まるでナパームみたいな あなたの攻撃 もう あとにはひけない 激しいバトルの 火蓋は切られたの」 「非武装地帯までも 侵略するなら 前線突破してゆく プライド投げすて」 <Angel Cryin' X'mas> 「Holy night 淋しい羊飼いにも届く招待状 ドアを開ければ 仕度すませたきみは 見違える天使 今夜はひとりぼっちと決めないで Merry X'mas」 「速いビートで きみの涙が汗に変わる頃 ドアの外では ひとけの無い道路に 星が降っている」 <JULY> 「SILENCE つややかな絹糸を降らせて 或る朝早く 公園を包む 重い瞼 をあけるように水蓮が音をたててた July to be awaking 蜘蛛の巣のビーズ刺繍に数えきれず映っていた July to be shining」 「愛はあのひとがくれたの 愛はただ私の中にあったの夏の Fantasy SILENCE 影の無い夢のような小径に 今 思い出が煙ってるそれは」 「古いフィルムを止めるように風がひととき凪いていた」 「杏 の木を揺らしながら鳥たちがついばんでいった」 「厚いページを開くように雲間から光差してた July to be awaking 水面に停まる妖精が数えきれぬ輪になってた July to be shining」 「この世界でひとりだけの この生命で一度きりの私誰かおしえてよ」 次の記事 www.terrax.site