前のペ←ジはこっちだよ。
<WAVETABLE EDIOR>その2
これらのエディターを使っている時、FFT画面にビンが付いていると、そのまま別の波形を選んでもFFTビンの設定が生きたままので、必要に応じてクリアオールしてください。
例えば、エディター下右メニューでmaltiのSquare Filterを選んだとして。
クリックしてドラッグすると移動できます。
下の連続するwaveformを自在に扱えます。これは、アニメのコマ割りの様なもので、ここがメイン画面でWT POSでそれぞれの波形を選べるわけです。
またshiftを使って複数選択も可能です。最初に選択した箇所と別の箇所を選択すると、その複数間が選択されます。この機能はadd/Remove menuで使います。
Singleメニューは波形の反転や転回、微調整をかけます。一度触ってみればわかります。
Normalize...上下画面いっぱいに波形を拡張します。
Remove DC Offset...上下センターのズレを整えます。
Flip Vertical...極性反転(上下反転)します。
Flip Horizontal...左右反転。
Shift Horizontal to Zero Crossing...中心で左右反転
この辺の反転を何度か繰り返してると再度繰り返せない場合があります。戻す場合は、
アンドゥ、リドゥメニューで。
Init (silence)...直線になって音は出ません。
Fade Edges (grid size)...左右にフェードをかけます。結果として音が柔らかくなります。
X-fade Edges (grid size)...フェードのカーブの両端がさらに丸みを帯びます。
Filter (grid size)...波形全体を丸くまとめてフィルターをかけた様な音になります。
Sample Redux at grid size...低音のサンプルレートを下げます(曲線が荒くなります)。
Processメニュー
このメニューは複数のウェーブテーブルを一挙に操作できます。
Normalize Each (gained separately)...全ての波形のノーマライズ。
Normalize Same (max from all frames)...全体のピークを計算して全てのフレームを同じだけ持ち上げます。
Remove DC Offset...全体の0レベル対称性を保ちます。
Flip Vertical...全体反転。1のテーブルが末尾になります。
Flip Horizontal...全体水平(上下)反転。
Fade Edges (grid size)...すべてのテーブルにフェードがかかります。シングルメニューの全体版です。
X-fade Edges (grid size)...すべてのテーブルにフェードが丸みを帯びます。シングルメニューの全体版です。
Filter (grid size)...すべてのテーブル波形が丸みを帯びます。シングルメニューの全体版です。
Remove Fundamental (HPF)...最低音をカットします。
Sample Redux at grid size...低音のサンプルレートを下げます。
Resize Tables to be Half (2x total)...一つのテーブルを2分割します。音程が下がります。
Resize Tables to be Double (1⁄2 total)...二つのテーブルを一つにします。音程が上がります。
Create PWM from this table to all...
例えば、一つの波形を用意してこのメニューを使うと、勝手にPWM的なウェーブテーブルを256窓に作ってくれます。メインエフェクトのPWMの効果とは少し違いますが、より変化に富んだ音にエフェクト効果を一瞬で作れます。
Nudge all phases for fundamental to 50%...位相をずらしていくことで音に変な揺らぎが生まれない様にランダム変化させます。
Set Spectra(this frame to all)...設定したFFT周波数のカーブを全体に対応させます。
Set Phases(this frame to all)...設定したFFT周波数の位相カーブを全体に対応させます。
Set Spectra from other osc...oscBで設定したFFT周波数のカーブをoscA全体に対応させます。またはその逆もできます。
Set Phases from other osc...oscBで設定したFFT周波数の位相カーブをoscA全体に対応させます。またはその逆もできます。
Subtract Spectra from other osc...oscBで設定したFFT周波数をoscA全体に差し引きます。またはその逆もできます。
Shift Horizontal to Zero-Crossing...全体で中心で左右反転
Morph(形成)メニュー
Morph - Crossfade...
例えばこの二つのテーブルを作ってcrossfadeをかけると、二百五十六テーブルの両端にこのテーブルがフェードして移行する様に作ってくれる。便利です。
ここで見ると一目瞭然ですね。
細かい波形の変化は、このパーツで矢印上でスクロールすると各種の変化が見れますし、一つ一つを修正することもできます。
またLFOをゆっくりかけて弾いてみれば変化が見えます。
Morph - Spectral...周波数自体をフェードさせて256テーブルを作ります。こちらの方が滑らかな変化です。
Morph – Spectral (zero fundamental phase)...上記と同じですが、別のタイプのフェードです。
Morph – Spectral (zero all phases)...上記と同じですが、別のタイプのフェードです。
Remove Morph Tables...フェードを除去します。変化前と変化後、二つのテーブルだけになります。この時は最初の段階に戻るのではありません。フェードを外すだけですのですでにモーフをかけた最終テーブルはそのまま維持されます。
ADD/Removeメニュー
これが基本的なメニュー操作かも。。
Init All (Default)...イニシャルプリセットにします。
Insert at (current index)...選択した後ろに選択したテーブルと同じものを挿入します。下記の+ボタンと同じです。
Remove (current index)...選択したテーブルを削除します。上記のーボタンと一緒です。
Remove: multiselection...複数選択削除。しかし連続された範囲に限ります。shiftを押しても個別選択ができません。
Remove: beginning->selected...最初から選択したところまでを削除
Remove: selected->end...選択したところから最後までを削除
Remove: All (except selected)...全削除
Sortメニュー並べ替えメニュー
これが一番初心者でも使いやすくて面白い音が作れるメニューです。ただし破壊型なので後戻りできません。
WT POS変化のイメージのしやすさにつながります。通例のプリセットをソートかけても面白いです。
Sort by spectrum (Peak Spect)...高い周波数数順に並べ替え
Sort by spectrum (Average Spect)...平均周波数順に並べ替え。
Sort by spectrum (Peak Amount)...集中成分が多い順に並べ替え。
Sort by spectrum ( um w/ Spect)...周波数が複雑な順に並べ替え。いい感じのリズムを作り出したりします。
Sort by spectrum (Highest w/ Spect)...周波数の高いビン順。フラッター効果などが楽しめます。
Sort by spectrum (Fundamental amt.)...基本的なエネルギー順。開発者によると、最初にこれを試すといいらしいです。私は( um w/ Spect)が面白いけど。。
Reverse entire table order...順序を逆転させます。
十分これだけで必要な音を作ることができますね。。
さらに補足です。
Import Audio/Export Audio
SERUMは
サンプラーではない、と開発者が言う通り、、サンプルを投げ込んでも微妙にデフォルメされてしまいます。この感じが好きであるか、これを活用したい、と思う方だけが追求していくといいでしょう。
サンプルをSERUMに投げ込むとピッチ情報が消えたり、ベンド情報が消えたりして、かなり変形されます。
サンプルを投げ込んで予想もしない効果を期待する、というような場合にSERUMはあらゆるサンプルをSERUMサウンドにしてくれます。
投げ込み窓に出てくる下記を簡単に類別します。
import: normal (dynamic pitch zero-snap)
ピッチベンドまたはビブラートを持つサウンドで非常に単純な場合には、このモードを使用することをお勧め、とのこと。
import: normal (dynamic pitch follow)
コーラス/ユニゾン、レゾナンス、または複雑なサウンドに適しているそうです。
Import: constant frame size (pitch avg)
よくサンプルがわからないときはこれから試せ、と開発者は言っています。
シンセサイザーからのワンショットのように、固定周波数がある場合に最適だそうです。(ピッチベンドやビブラートのない、ほぼ完全な一定ピッチになる、と言うものです )
普通のインパクトサンプルをこれらの三つに投げ込んでも同じような音がします。若干高調波の処理に差異が出ますが、これはそれぞれやって見ないとわからなさそー。
Advanced Import: constant frame size (manual entry)
FFT 256 / FFT 512 / FFT 1024 / FFT 2048
「周波数成分のぼやけた平均化」
ピッチがないサンプルや抽象的なサウンドにしたいなら効果的だそうです。
数値が大きくなるほど、ソース素材の各スライスの期間は長くなります。 したがって、数値が大きいほど時間分解能が低くなりますが、周波数分解能が高くなります。
下記は上左から、FFT 256 、FFT 512、下の段左からFFT 1024、FFT 2048です。
同じサンプルを投げ込んだのですが、これって、投げ込んで見て聞いてみないとどれが自分に今合っているかわかりません。試していくしかなさそうです。
投げ込み画面は、トップでもOK。
おまけ
テキスト読み上げSERUM音
•テキスト読み上げ - Wavetable Formula Editorのテキスト入力が "(引用符)で始まり、8ビットのテキストを音声にレンダリングする場合。
と引用符をつけていれてみて。
こうなって、あとはWT POSを動かしていきます。
なんとなく「serum」って聞こえますよ。
diとかdaとか、zaとか、thとか表現しやすい音があるようで、単語を識別するわけではないので、ハイフンで区切ったり、読みやすい後に置き換えたりして音が近くなるように工夫してみてください。
ワブルベースとかの音の補助とかに使うと面白いかもしれません。
日本語ではなく、英語読みにすると日本語もそれっぽく再現されます。
"nihongo"
と打つのではなく、
ny fon go
とかって英語っぽい発音にすると(実際の単語の綴りがあればそれがベスト)それっぽく聞こえます。
最後に今日の日付を打ち込んでみました。
これが結構読み上げるんですよね。英語ですが。
こう言う所のスキルがすごい、と言うのはよくわかります。
サンプラーではない、やっぱりSERUMなんですね。
擬人化したら、エイリアンとかプレデターみたいになりそうですね。
次はおまけネタ