当ブログでの音楽理論関連基礎記事の目次(基礎)〜年代別独学のススメ - 音楽教室運営奮闘記
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第5回 変化音に慣れよう1
譜例1
この四つの音の関係は等しくなります。つまり音程の上では同じ音です。
これを音名にすると、
F#=G♭ A#=B♭ C#=D♭ E#=F
となります。これを鍵盤とギターフレットで示しておきます。
#(シャープ)は「半音上げる」、♭(フラット)は「半音下げる」です。この法則は絶対ですので覚えてしまいましょう。
また、楽譜では次のようなルールがあります。同じ小節内では、同じ変化音には#や♭は繰り返しつけません。
変化記号の付いた音を同じ小節内で元に戻すには以下の記号を使います。一旦#になった音を#の付いていない音に戻す「♮ナチュラル」という記号です。覚えてください(以下図右のF音についた記号が♮ナチュラル記号)。
練習問題1
まずは#のみ四分音符です。
練習問題2
フラットも混ぜました。四分音符のみです。9小節目の最後のG音は変化記号の引継ぎが起きていますのでG♭という音になりますね。他では出てきませんので、ここで注意しておいてください。
練習問題3
シャープとフラットを混ぜました。
練習問題4
八分音符を混ぜます。変化記号の引継ぎも起きていますので注意してください。念のためこの練習問題の音の変化を表にしておきます(オクターブの違いは示していません。ご了承ください)。一つのセルが八分音符一つです。
赤数字は小節番号を表しています。
1G |
|
B |
E |
C |
E |
C |
|
2E |
B |
F |
G |
F |
|
D |
|
3B |
B♭ |
|
|
B |
E |
C |
|
4G |
B |
F |
|
B♭ |
|
G |
E |
5G |
B♭ |
D |
|
G |
|
A |
E |
6G |
C# |
D |
|
C# |
|
E |
B |
7D |
A |
F |
D |
F |
B |
E♭ |
|
8C |
G |
B♭ |
|
E |
|
C |
A |
9B |
E |
D |
C |
E♭ |
|
F# |
|
10G |
C# |
D |
|
C# |
|
E |
B |
11C# |
|
A |
|
B |
E |
E |
C# |
12B |
E |
F# |
|
A |
|
F |
|
13F |
|
D |
G |
G |
F |
E |
|
14A |
G |
F# |
B♭ |
B♭ |
|
E# |
B |
15D |
A |
F# |
|
E♭ |
B♭ |
F# |
|
16G |
|
F# |
|
A |
C |
D |
F |
練習問題5
十六分音符を混ぜました。
この辺がささっと読めると、だいぶ実力がついてきたと思います。
実際の曲では、無調的曲でない限り、パターンがあ理、ある程度予測をつけながら読んでいくことができますのでこのページの問題よりかなり簡単です。
この辺まで来たら、ジャズ・スタンダードの譜面のメロディなどを買って読んでみてください。実際の曲でトライしていくことが何より重要です。
第六回はこちら。
==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==
楽譜読むなら、タブレットでしょ。で、絶対スタンドがいる。
で携帯するならこれ。