2018.3.21⇨2020.5.6更新
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歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
Blue Planet
Aメロから
CM7 |% |GM7 |% |
が繰り返されて(キーはGメジャー)、
Dm7 |% |CM7 |F7 |
Cm7(b5) |% |G7sus4 |
Ab |G |Ab |G |~
緊張感のあるAb(IIb)が特徴的です。
IIbは裏コードとか、フリジアンのIIとか云われますが、それがわかってもどんな時に、どんなふうに使うか分からないと思います。
この曲でのBメロは、このAbとGの繰り替えしによって、独自のスパニッシュ的な感じをポピュラー化したような緊張感と、カッコ良さの有る雰囲気を作っています。
これがIIbの作る雰囲気だ、と分かれば、理論的なことを知らなくても使えるような気がしてきませんか?
例;
Db |C |Db |C |
AbM7 |G7 |FM7 |E7 |
Dm7 |G7 |Dm7 |DbM7 :|
みたいな進行から、半音で接する進行感をいろいろ考えてみるとおもしろいでしょう。
海に來て
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"時は戻せない"
こんな当たり前のこと、不可能でどうしようもない事実なのに、なぜ気持ちが反応するのはなぜでしょう。
戻したい、からでしょうか。
毎日のように感じることだからでしょうか。
"プラスチックは食べられない"
と云う文章と何が違うんでしょう。あ、食べたいとは思わないからか。
でも確かに、時間がもし戻せるなら、って切実ですよね。
人生において。そうしたい!と思うことを叶う、かなわないのに言葉にすると満たされる表現=音楽、なのでしょう。
叶わないけど、叫びたい!!てことを歌にしてみたら??意外と簡単に曲ができるかも。お小遣いほしー!とか、かっこいい車ほしー!とか。から。
この曲サビでハイブリッドな回遊コード的なサウンドを作っています。
e♭-d♭-c-d♭ |d♭-b-b♭-b |b-b♭-a-b♭ |b♭-a♭-g-a♭ |
e♭-d♭-c-d♭ |d♭-b-b♭-b |b-b♭-a-b♭ |b-b♭-a♭-g♭ |
が単音で連なっていきます。コードは、
E |Eb/B |Dbm |B |
E |Eb/B |Dbm |F#7 |
I-V-VIm-Vですね。単音のラインがメリーゴーランドに乗っているような雰囲気を作っているのが不思議です。"思い出を巡るように"というような雰囲気なんでしょうか。
哀しみのルート16
コードもこのブログでおなじみなエオリアン進行をベースに展開していきます。
つまり
Im- VIIb-VIb-V7
です。これをいじくっていければこの曲弾けると思います。
キーはC#mです。
最後にプラガル終止でC#メジャートライアドになるのが主人公には一つ救いですね。
もうここには何もない
"倒れた砂時計"、、これどうやって書きつけられたのか知りたい。
Aメロ~(アルバム収録タイム 0:26-)
Cm7 |Cm7 |A♭M7 |A♭M7 |
Fm7 |B♭7 |Cm7 |Cm7 |
Cm7 |Cm7 |A♭M7 |A♭M7 |
Fm7 |B♭7 |
Bメロ
Em7 |Am7 |Em7 |Am7 |
A♭M7 |Fm7 |G7sus4 |G7 |
「突然転調」ともいえるコード展開。
AメロからBメロに移る部分について、ラインはユーミンならではの流れ。
Bメロの開始の音がAメロの語尾と合体してスムーズ連鎖、同主長調であるCメジャーキーに流れるようながらりと変わった転調感。
この移動の一つの動機として、個人的に思い当たるのが、「増四度の変化への願望」。
ときどき「使ってみたくなる」のがこの、「比較的使いづらい」増四度のルート移動を伴うコード進行。
ここのBメロの頭は別にE♭M7でもOK。
メロディがgだし、Em7である必要はありません。
ここが転調欲求の発露だ!と指摘したい。
またそのような意味では、gを持つコードであれば、ここは当てはまることになるから、
Fm7 |B♭7 | D7sus4
Fm7 |B♭7 | A7
Fm7 |B♭7 | A♭M7
Fm7 |B♭7 | D♭M7(♭5)...etc
といったコードでも良いはず。
しかし敢えてEm7を選ぶ理由を挙げるとすれば、増四度で移動する変化感じゃない??
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