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「宇宙図書館」の凄み;ユーミンレポート65

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www.terrax.site

歌詞については掲載しておりませんのでこちらをご参考ください。

 

宇宙図書館 - Wikipedia

こちらを見ると、もう凄すぎてなんとも次元が違うミュージシャンですね、、。

ユーミンレポート時には発売されていなかった新作をようやくここで書けます。

アルバムコンセプトなどは、ページ下のインタビューなどをご覧ください。

 

宇宙図書館

open.spotify.com

いきなりエグい曲がど頭にきています。ぞくっとしました。

ここまできてそんな冒険しちゃうんだ!!こわ!!って思いました。

 

"夢の中のあなたは あの日と変わらず まだ幼い私を 抱きしめてくれる"

"いつのまにか眠っていた冬の午後は過ぎてゆく ただ涙の跡だけをページに記して"

"夢の中のあなたは なつかしい服着て 忘れていた未来を教えてくれる"

 

https://www.ufret.jp/song.php?data=35091(歌詞/コード参考)

歌詞やっぱりすごい。クオリアの応酬です。下記の記事で映画「インターステラー」の話が出てきますが、そういうことを歌っているんだと思います。

内容や伝えようとしていることはどうでもいいんです。言葉の流れが持つ風景感があると思います。その風景感の中であなた自身が感じるノスタルジーや寂しさ、経験が浮かべばそれはこの歌詞の意味を感じ取ったことと同等である、といったことをこのユーミンレポートでも書いてきました。歌詞を読み解くのは時間の無駄です。答えはいつも聴き手の中に勝手に生み出されてしまう、それが日本の歴史を支えて精神の奥まで刺さってきたユーミンソングのパワーだと思います。

 

AメロのDm7(b5)はメロディが11thを持っているのでm7(b5)という感じより、m7(11)のふわりとした跳躍が新鮮でした。

またサビのA♭dim A♭のくだりは、どこかで聴いたことのある感じを持つ方もおられるでしょう。例えばこれですね。

https://youtu.be/BT4GIljqr-A?t=104 (⇦これをクリックすれば該当部分に飛べます。)

youtu.be

経過音的なラインはおなじみです。どこかサーカスチックでもあり、めくるめく記憶のメリーゴーランドかコーヒーカップに乗っているような可愛い感じがします。

曲がキラキラ、としますね。

 

セクションの終わりに、

Db/Eb C B Bbm7/Eb |と上記ページでは書いてありますが、ベースはEbで統一、のように聞こえますから

Db/Eb C/Eb |B/Eb Bb/Eb 

 

というニュアンスで、あれ、ここまでメジャーコード連鎖を自曲に用いたの珍しいなぁ、なんて感じてしまいました(視点せま!笑)

 

この曲は、やはり日本のポップスのコード進行を開拓してきたユーミンというアーティストが新作で再度それを確認させるが如く放った一本の矢、という感じがします。とても複雑なコード進行ですし、最近のポップスでは見られない質感をもっています。

オペラティックロックとかスペースロックな感じすらする一曲目です。

アルバム毎に新しい響きの連鎖にチャレンジしてきたその精神も一発目からドカン!と感じて偉大過ぎて歯が立ちません。

 

分析するのもおこがましい感じがしてきました。ここまで書いてきてなんですが。

 

ただ「ユーミンの曲がすごいよ!」って言っても本当に何がすごくて、どう面白いのかを語れる人って日本にもそんなにいないと思います。

だからこそ恥ずかしい記事群ではありますが、全曲コード確認、文献漁りをした一人の記録として保存しておきたいものです。

きっと優れた未来のアーティストのアイディアの一つになると信じて。

 

この曲のDm7(b5)やdimのパートなど、作曲を始めたての人が見たら、

「あれ?なんでここ、こんな感じになってるんだろう、どうやったらこんなコードが置けるのかな」

と思うかもしれません。

その答えはこのブログのユーミン楽曲を最初から辿って行かれればお分かりになると思います。またみなさんの周りで作曲を始めた、新しいポップスを作りたい!という人がいたら、おこがましいですが、このブログのユーミン進行を追ってみるようにお伝えください。作曲の勉強が5年ぐらい縮まります。また作曲家はどうあるべきか、という姿勢も感じ取れると思います。

 

「私はユーミンの奴隷」

近年のインタビューで言っています。すごいプレッシャーなんでしょうね、全然想像がつきませんし、何か助けてあげることもできなさそうです。

でも、本当に全曲ちゃんと聴いて、聞き取って、弾いて、分析して、まとめる、ということをしてきたこのユーミンレポートがユーミンという化け物作家の価値を少しでも伝えていてくれたら、多少ユーミンもユーミンを休めるのかな、なんて思います。

 

こちらには制作とエンジニアの話もてんこ盛り!アルバムコンセプトのリアルな話とか、使用プラグインの画面が見れますよ!

www.avidblogs.com

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