音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

「音楽に正解はない」を丁寧に解釈してみよう

音楽を捉えるやり方は人それぞれです。

 

私たちは音楽家ですから、まず音楽の分野から「互いの価値観の尊重」が精神性として育って欲しいな、と思い日々皆様をサポートしております。

 

これから音楽を教えることに携わる人は、音楽文化そのものが"なんとなくある"という状態に放っておかない方が良いと考えています。

音楽などいらない、と思えるほど日常が豊かになってきているからです。

これは贅沢病です。テクノロジーの進化がすごすぎて、音楽などのこれまでの娯楽はもはや価値がない、みたいに感じさせてくる世の中だからです。

 

音楽自体もその良し悪し、好き嫌い、解釈、様々に乱立しています。

社会の場では「互いが持っている正解」を照らし合わせて吟味し、それぞれのやり方をいかによりよく展開できるかを話し合えれば有意義です。

互いの意見が違うことを理由にしてぶつかり合うのは、「左」と「右」がどちらが中心か言い争うようなものです。

一方の正当性承認欲求のためだけの正誤のやりとりに付き合わせるのは相手の時間を奪う傲慢です。相手があなたと議論するだけの価値を提示できなければ相手はあなたと議論はしないのです。

 

独自論があると、誰かと話をする時、自分の意見は100%独自感覚である、と認識があることで、自分が述べたことが他人に通じる、と思わないので色々スムーズです。

自説が相手にも当てはまるべきだ、と思っていると、コミュニケーションが機能しなくなります。

 

何かのポイントで話し合うときは、

・自分はこれを元にこう学び、こういう風に覚えてきた

・だからこれは自分の中ではこうこうこういう結論になる。

・あなたのやり方ではどうなるか?

を述べていればだいたい問題は起きません。

 

誰でも"それが良い"と思った価値観を大切にしていると思います。

「自分に合っている事は自然である」

となりがちです。音楽もその最たるものでしょう。

 

もし

「これは自分には全く理解できないが、理論的には正しいのでこれは良い音楽だ」

と思える人がいたら、かなりストイックですよね。

 

歴史的主流な理論(あくまで漠然としたものですが)的には正しいのに、あなたに合わない、のであれば、あなたの感性がずれていることになります。

 

誰も自分が仲間はずれだと思いたくないので、自然と自分に合う方法論を作り「独自解釈」を作ってしまいます。

もし世間の主流の方法が自分に合わず

「より画期的な自分の方法こそ優秀であり正しい」

と思うとしたら、歴史の中で生き残ってきた主流の方法論を否定するわけですから、あなたは孤立するでしょう。私も孤立経験者だからわかります笑。

世間の方法がおかしいのではなく、私がずれていたのです。

 

故に、

独自論を作ってそれが正当だと思っている人には注意してください。

こんな警告、私しか出せません笑。

  

しかしながら不定調性論は、私自身の音楽活動を本当にスムーズにしてくれました。

最初はこれこそ宇宙の真理だ、と思ったものです笑。これは、

"自分にとってやりやすい方法を発明すること"を実践できたこと

であり、それは小さな誇りです。

 

「音楽に正解はない」

個々人が自由に解釈して楽しめる/取り組めるのが現代音楽の出発点です。

音楽知識の仔細も、様々な解釈の仕方で、結果、あなたのやり方であなたの作品を残せたり、後進が作品を作れるようをサポートできるなら、そのやり方に"そんなに問題はない"と言える大きな気持ちのことを「正解はない」という語に置き換えている、と言えます。

正解がないのではなく、正解がいくつもある、まずは自分の正解をいかにクリエイトできるか、そして同様に相手がクリエイトした正解を認める。

ということだと思います。それが伝統に縛られないクリエイティブだと思います。

先人がそうしてきたように。

※論文などのルールはまた別ですのでご注意ください。

 

教育音楽/音楽ビジネスは、一般的価値観と美意識、人を感動させる物を作る方法、社会に受け入れられる音楽の作り方をつい学ばせてしまいます。

しかし音楽家には、音楽を楽しむことができても、いまいちヒットさせられない人材の方が多い世界です。ヒットは会社をあげてプロモーションするから売れる、売れる覚悟ができるから知れ渡る半分「事故」です。別に事故に遭う必要はありません。

それでも事故に遭いたければ、作曲家の出待ちをしたり、いきなりレコード会社に出向くなどの「飛び出し行為」みたいなことをやって途中で死ななければちゃんと事故に遇えます。

まともに静かにやろうとしている人は自分のペースで生きるように切り替えることをお勧めします。自分の正解をクリエイトしてください。だいたい自分が心地の良いところを目指すことで見つかるんじゃないかな、と。

 

また教育者なら、自分の方法論が相手(若手)の新しい方法論を許容できるぐらいの容量は作っておきたいものですね。

f:id:terraxart:20210707155100j:plain