音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

<テスティング効果>音楽理論を身につける方法〜音楽制作で考える脳科学4

余暇を利用して、最新の脳科学の研究やトピックを題材に少しずつ音楽や作曲に応用した記事を作っています。

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。

前回

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参考にするのは「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80」です。

 

学習したことを覚える工夫として、自分が毎日使う知識から覚える。

が良い、という結論の記事です。

 

「音楽理論書は辞書」です。

辞書を読んでもちょっと知らない言葉に出会えるくらいです。

そして最後までは読めません。読む必要を感じないからです。

 

もう少し具体的な目標にしてみましょう。

 

「今年は自分のオリジナルを1曲作りたい」が一番の目標なら、

日々「オリジナルを作る」

これだけをやってください。音楽理論の勉強などその段階ではしなくて良いです。

また、

「スタジオでいつも楽譜を読まされるから、初見ができるようになりたい」

「友達とセッションをやっていて、もっと自由にその場でアレンジがしたい」

「後輩にDTMを教えなければならない」

などなど、切羽詰まった課題がある人は幸福です。

必要な知識を覚えるのも早いでしょう。

 

 

 

 

これを「テスティング効果(Testing Effect)」というそうです。 

脳は「この情報はこんなに使う機会があるのか。ならば覚えておこう」と判断します。

だそうです。

その知識を繰り返し使うから覚えられるようになります。

どうりで学校の勉強を忘れるはずです。

でも九九なんて覚えないと昔は恥をかくし、いじめに遭いました笑。

いじめられないためにも覚える!という切羽詰まった目標は確かにありました。学校の必要悪の利点は「社会ではじめられる脅威を知ること」でもあります。

それに負ける人も活用する人もいます。負ける人はいち早く学校をやめて、独自のコミュニティを作るべきです。余談でした。

 

ちなみに同書では、人にその知識を話すことも「使う」事に繋がるから記憶が定着しやすい、ということも書いてありました。

 

自分で覚えたら会話の席や、動画やSNSでひたすら話してみるのも良さそうです。

 

漠然と音楽理論書を勉強しても効率が悪い、ということでしょう。

 

だからアウトプットの方法まで考慮に入れた上で、勉強すると良いと思います。

 

理屈はそうなのですが、実際はダイアトニックコードを覚えたらセカンダリードミナント、II-V、裏コード、サブドミナントマイナー、モーダルインターチェンジ...もう登るべき山の頂上が高すぎて、ダイアトニックコードごときに止まっていたくない!

と思うかもしれません。

また、モーダルインターチェンジは「使おうと思ってできるもの」ではありません。

たくさんのコードを覚えて"なるべく奇抜にしてやろう"などの意図の下、組み合わせている結果として、そう解釈される進行を作っているだけです。

だからやはり、ひたすら曲を作って、コードを覚えてオリジナル曲に反映させているうちにモーダルインターチェンジは身につく、ことになります。

初心者が覚える必要はないと思います。

ましてや「初見がやりたい人」はそんな理屈覚えても仕方ありません。

初見がやりたい人はとにかく初見をやりながら問題解決に勤しむ方が良い、というわけです。

 

だから「音楽理論を勉強する!」という考えではなく、あなたが今年、何をできるようにしたいか、のその目標に向けて早々に直接行動していってください。

 

今夜はパスタが食べたい!と思ったら、すぐできる簡単レシピを見つけて、自分の予算でできる範囲で材料を揃え、その日のうちにパスタを完成させるはずです。

それを繰り返すうちに必要な知識、高度な知識にも目が届くようになりやがてオリジナリティとになります。

 

目標とアウトプットの方法を考えて取り組む。

これですね。

 

・コード理論を体系的に学びたい

とよく言われますが「無理です」と答えます。

音楽方法論は個々人の体系そのものをつくる作業です。講師側があなたが学びやすい体系を見つけているうちに数ヶ月経ちます。それだけあったら主要コードは覚え、弾けるようになってしまいます。

 

この場合、もう少し具体的な目標をディスカッションします。 

①「ジャズのコード進行を覚えたい」なのか

②「EDMでよく使われるコード進行を学びたい」

③「R&Bでよく使われるコード進行を知りたい」...etc

のかでまるで違います。EDMもR&Bも本場のアーティストは「コード進行」など考えません(DAWやピアノで和音を動かして気持ちいい感じを探すことに手間暇をかけます)。

 

コード進行から学んでも「それっぽいけど今更な進行」が身につく頃には半年経っています。

結局たどり着く方法、丸っと①-③まで同じ方法で理解するやり方があります。

「好きなアーティストをコピーする」

です。

だいたい20曲もやってみるとシーン全体まで把握できるようになります。そのアーティストがシーン全体を把握して1曲1曲作っているからです(ヒットメーカーの努力は尋常なものではありません)。

もちろんそれだけで音楽理論学習に相当する(時にそれ以上)スキルも全て身につきます。そのやり方が不定調性論的思考がたどり着くゴールでもあります。

 

勉強は難しくありません。順序と工夫が大切です。

ぜひ「ひたすら好きなアーティストをコピーする」をやってみてください。

時間を大切に、頑張っていきましょう! 

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