音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

あなたは短三度移行に心象を感じますか?~ビートルズ楽曲topic

2017.12.27→2020.3.16

94.オー!ダーリン - Oh! Darling
ポールによる"ハチロク"です。

open.spotify.com

Bメロ
D |F |A |A |
B7 |B7 |E7 F7 |
E7 Eaug |

 

このアルバムはこのブルージー7thが連発して出てきますね。
この頃の作曲マイブームだったのでしょうか。

 

キーはAですが、コードが激しく動きます。

DのあとFを持ってくる、っていう思考はどこから来るのか

という話になると思います。

これは 

D→Fにいく心象的イメージが浮かぶ、からです。

つまり、この進行を普段から使っていて「この流れには何らかの音楽心象を刺激される」と本人が思っているかどうか、です。

 

もしあなたが「明日の朝、何食べたい?」と言われたら、あなたは何をイメージしますか?何か食べたいものがあるかどうかを考えますよね。そのとき、今場所の千秋楽の相撲を思い出したりしないはずです。

イメージと連想がリンクしていれば、Dまでたどり着いた流れの中で、次どうなりたいか、という音楽の訴えを聞いた時、この手の進行がふっとでてきて弾いてしまう、というのが作曲家です。

 

ここはダイナミックに変化したい、とか

もっとぎゅっと詰め込んだ感じにしたい、とか

ここでガーンと広がった感じにしたい、といった想いを瞬時に脳が判断して、そういう響きの流れを見つけていける、というのが作曲家のスキルです。

 

これを鍛えるには、和音に対して、音楽に対して、そういう思いで接していないと自分に入ってきません。理屈だけを入れるのではなく「自分はどう感じているのか?」に正直になれれば、一般音楽理論と不定調性論で自在に個の価値観と社会のニーズを行き来できます。

 

この曲のD→Fは展開部での盛り上がるところで出て来ます。

がつーーーんときたかったのでしょう。

これは私にはここでは「がつーんのコード」です。短三度上げですからね。

短三度の連鎖は二音同音二音反行ですから、ボイシングの伝統的にダイナミックに動く宿命を背負っています。ユーミン氏の「ひこうき雲」の"あの和音"です。

もちろん別にダイナミックだって感じなくてもいです。あなたの感じかたを大切にしてください。

 

この手の和音進行について、ここは転調だとか、代理コードだ、とかの理屈だけを考えていては「自分が感じていること」はわかりません。

 

理屈を考える、というのはジェットコースターに乗っているとき、

「ああ、いま重力がかかっている、私にはこの程度の重力がこの角度から来ると気持ちいい」と感じるようなものです。これでは「キャーーーーーー!」と叫ぶ心情にはなりません笑。

理屈と感性を両方鍛えるんです。

「器用」とは、キャーー!!と叫ぶキャラと、分析キャラを両方描けることです。多分それが音楽を仕事にするタイプの人だと思います。

器用さはある種の才能だと思います。

 

それにしてもポールの声色って本当に千変万化しますね。

この人は、声も楽器的認識でエフェクターをかけて楽しめる天才、ですね。

 

全ての記事はこちらから

www.terrax.site