音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

制作メモ;モランディとハーモニー;静物画と静和音

またご紹介いただいた作品について、自分の音楽を考えたいと思い作成しました。

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不定調性論には動和音と静和音というものがあります。

動和音=和音内部に増4度を持つ和音

静和音=和音内部に増4度を持たない和音 

という単純な区分けです。

 

楽曲は最初静和音で展開していきます。ざわつかない"少し俯いた和音"です。

最初の和音Csus4(9.13)またはDm(11)/CまたはF6(9)/C、またはG7sus4(9)/Cをおいて、それからは少しずつ構成音をずらして静物の光の陰影から"着目"します。

 

そしてしばらくすると必然かのように動和音が現れます。静物だけなのだけど、どんどん心がざわつきます。普段の心の波が消え、凪になると、深い海のわずかな魚の動きすら表面に伝わって来ルようなざわめきが感じられます。全部静和音で行こうと思ったのですが、どんどんざわざわムラムラして来たので、静和音が妥当とは感じられなくなって来ました。でも曲の頭に戻ると静和音がちょうどいい。作曲ってある意味病気ですね。

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最後の方は、半音ずつセンタートーンが上がっていきます。M7系の和音が半音ずつ上がっていく様相です。聞き流していると気がつきません。少しずつ心の内に広がる動揺、です。この辺りになるとすでに動和音がひしめいています。

上下にセンタートーンが振られていく様子が静やかで気に入っています。

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最後は基音cの反応領域上方と下方倍8倍音と基音領域和音(c,e♭,f#,a)によるダイナミックな陰影です。コードスケールやモードに縛られず自分で規則を作っていく不定調性論的思考のエンディング構成です。自分で作ってるから当たり前なんだけど。

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最後の二つの和音は、12音全てを使ったコード進行です。こういった和音連鎖を不定調性論では「完全領域変換進行」と呼んでいます。完全な動進行(構成音が入れ替わる進行=不定調性論用語)となり、ダイナミックに変化します。しかし響きはFM7(9.#11.13)-BM8(9.#11.13)のサブドミナント的な穏やかなざわめきとなり、なんとも言えないざわめきを残してくれます。

私には、これが"モランディの静物のざわめき"なので、自分の方法論的思考で最後は締めくくらせていただきました。

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