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不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

(Digital Performer)Digital PerformerのBassLineで学ぶシンセという楽器-その1

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DPのディフォルトプラグイン「BassLine」を使って

簡単にシンセサイザーの触り方みたいなことを書いてみましょう。

 

まずDPを初めて買った、という人がこのプラグインの存在に気がつくのに数日かかると思います笑。この存在感のなさはきっとわざとです笑。

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こいつです。

 

まず。トラックにこいつを立ち上げます。

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これでトラック画面にインストゥルメントトラックができます。

 

そのあと、それらの音を打ち込むMIDIトラックを作ります(11以降は必要なくなりますが、耳コピ制作とかする人はこの機能は重宝します)。

そして出てきたMIDIトラックの下記の赤丸の所をクリックして、

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BassLine-1のBassLine-1-インを選びます。

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そのあとこのMIDIトラックの録音ぽっちを押して赤く点灯させてください。

これでMIDIキーボードで音が出ます。MIDIキーボードがないときは、Macのキーボードでもいいです。

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なおこのBasslineは単音でしか出ません。

同時に二音以上出せません。

ゆえに最初のはじめのとっかかりの勉強にはとっても役に立ちます。

 

あとは簡単です。

 

まずは読み流してください。
・どの音域を使うか。

f:id:terraxart:20190217234817p:plain数が大きいほど低いです(パイプオルガンの長さに由来します。ギターも低い方を押さえてより長い弦を弾けば音は低くなりますね)

・硬めか柔らかめか。

f:id:terraxart:20190217234835p:plain弾きながら回せばわかります。

・厚みはどのくらい?

f:id:terraxart:20190217234846p:plainデチューンとは??

www.g200kg.com 

・尖らせるか尖らせないか?

f:id:terraxart:20190217234900p:plain弾きながら回せばわかります。

・明るいか暗いか。

f:id:terraxart:20190217234912p:plain弾きながら回せばわかります。

・歪ませるか。

f:id:terraxart:20190217234922p:plain弾きながら回せばわかります。

・滑らかにつなげるか、一音一音一区切るか。

f:id:terraxart:20190217234933p:plain複数音を弾きながら回せばわかります。

・弾いてどのくらいで音を切るか

f:id:terraxart:20190217234946p:plain弾きながら回せばわかります。

ラーメン頼む時みたいですね。

あとオプションで。

・モジュレーションホイールのベンドの設定。

f:id:terraxart:20190217234959p:plain1が半音です。

・音の弾いた強さをつなげて連鎖させる設定。

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・フィルターの微調整。

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これが一番初心者はわかりにくいかもしれません。カットオフもわからないのにそれを調節するなんてできねー・・です。

ここだけ解説しますと、

まず、プラグインの下記で書いた赤枠内の部分をみてください。

f:id:terraxart:20190218150105p:plain・Defaultとなっていたら、OKです。もし文字が斜体になっていたらツマミをどこかいじってしまっているので、赤枠内部分をクリックしてもう一度選びなおしてください。

f:id:terraxart:20190218150723p:plainこのときカットオフは9時を指しています。

これで音を鳴らすと、いかにもフツーのシンセベースの音が鳴ります。MIDI鍵盤ではなるべく低い方で弾いてみてください。ベースシンセ楽器なので。

 

この状態で、「フィルターモジュレーション」のレベルを1時ぐらいにしてください。つまりちょっと右上を指すぐらいに。

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すると、「バフーン」てなると思います。

ちょっと専門的な言い方を避けますが、この「フリークエンシーモジュレーション=周波数帯を動かすやつ」の"レベル"をあげたことで、より高音域の方から、フィルターがかかってくるわけです。この「レベル」というツマミは

「どのくらいの高域からフィルターをかけるか?」

を指示できるツマミです。

フィルターとは文字通り鳴る音域を閉じたり開いたりすることで発音に動きが出る効果を活用する機能のことです。

これでさらに左の「ディケイ」をちょっとあげてみてください。さらにレベルもあげましょう。

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これで、ビミョーーーーン、、ってなると思います。

ディケイは

「フィルターが作動するまでの待ち時間」

です。右いっぱいにすれば、フィルターは閉じませんので

ビミャーーーーーーーーと鳴り続けます。

これはフィルターが閉じていませんから、ちょうど下記のように、カットオフが開ききっている状態と同じです。この状態では、フィルタがかからないので、ディケイをあげてもレベルを上げても音に変化はありません。 

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だからカットオフを最大限以下にした状態で、鍵盤を弾いてから、どのくらいでそのカットオフ状態に持っていくか、をこのフィルターモジュレーションで調節せよ、というわけです。

ゆえにディケイは上げすぎたら効果が見えなくなりますし、レベルは低すぎたら効果がわかりづらくなります。曲の中ではさらに埋もれてしまうので、この辺掛け具合に経験が必要になってきます。そしてこれは別のシンセではまた別な感じになります。

だから、自分が大好きなシンセを2、3選んだら、もうそれらをひたすら追求した方が、「新しいシンセよりも新しい音でかつオリジナルな音を作ることができる。」わけです。

 

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そしてベロシティは、鍵盤を弾く強さで効果が変わります。EDMなどで、一つの音色で少しずつ効果を変えていくときには、打ち込む鍵盤のベロシティの大小で効果が徐々に変わるように設定したりします。

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例えばこんな一小節パターンを作って、これを繰り返し、ベロシティを下記のように変えてきます。

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これで再生させれば、ベロシティの値によってどう音が変わるかがわかります。どんどん明るくなるんですね。さらに下記のように、境目をなだらかにすれば。

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なんか80年代のシンセっぽい感じの変化が楽しめます。 

これが自分で理解できれば、一日中シンセで遊べます。これをさらに自動的にやるのが「オートメーション」です。これはその2で書きましょう。

 

これらをイメージして音づくりができるようになってみましょう。

 

⬛️お題;スーパーマリオの出だしに音っぽい音を作ってみよう。

open.spotify.com

ででっで。っででっでー 

です。

あの音を、こちらでは単音しかできませんが、真似てみて弾いてみましょう。

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こんな感じでしょうか。

 

これは個人差があります。

 

シンセの知識、というのはもちろん勉強していただければ良いのですが、

何より、ソフトシンセは、もうツマミを回すだけですので、

「このシンセは、どこを回すとどんな感じになる」

というのをいち早く理解し、、音を作れるようにしましょう。 

 

まず音を真似る、という作業ができたら、次は例えば、

 

⬛️お題;暗闇から蛇が出てきてソローリ近づいてくるような音。

みたいなことを、イメージして作ってみます。作曲というのはこれが膨大な計算量になった脳と体の作業です。

ここまでくると知識ではなく、作ってきた経験が全てです。

とにかくどんどん触ってどんどん音を作っていきましょう。

 

プリセットの音は最高に響くように作られています。

でもミックスでは、メロディの邪魔になったり、目立ちすぎたりして、EQでカットしなければならなくなります。 プリセットは最高の音ですが、プリセットの音を生かすような営業音源と、実際の楽曲でボーカルを目立たせるような音源では全く脳の使い方が違うので、

 

プリセット=業務用の純度100%の日本酒

 

とでも思っておきましょう。そのままでは料理を潰してしまいます。そしてあなたもぶっ倒れます。

だから料理にあった味付けをするためには、純度100%を少し加工する必要があるんです。プリセットの音は、シンセの性質上、足していって作るタイプと、引いていって作るタイプが作り手のコンセプトで決まっているように感じます。

 

このBassLineを実際に使うときには、コンプやら、ディストーションやらとにかく好きなプラグインを別途足していってぶっとくした後で、削る、という作業になります。

 

最初からできてるスパゲッティを使うか、自分で粉からこねるか、の違いです。DPは比較的後者です。インスタント食品ではありません。DP内蔵プラグインには初心者にはとっつきづらい部分があります。

でも今回のDP10は、前者の最初からできている音を大量にぶっこんできた、という意味でちょっと開発陣が新たな方向に踏み出した感があります。

次回あたり、SERUMがアコースティック音源になったような、ご飯だけで食べられちゃうような、プリセットだけで十分!っていうシンセ、期待してます。

 

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一度マニュアルも見てみてね。

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BassLine解説ページは1ページ分ぐらいしかないので!!

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ここまでしかないから!!

 

お試しあれ!!

次はオートメーションを描いてみましょう。

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